あれやこれや

2010年11月08日
白河夜船(フィガロの結婚2)


例の変なおじさんはこのところあまり変わったこともなく普通のおじさんになっていま
す.曇りがちの日は必ず傘を持っていることと,電車に乗る前と降りた後にそれぞれ
トイレに行くこと,平井駅のホームで急停止し,ノビをすることは相変わらずですが,
これだけでは変なおじさんには見えません.乗り過ごしも滅多になくなりました.ちょ
っと詰まらない.

まだ旧中川にはカモさん達が来ていません.他の所にはいるのに旧中川では面白く
ないから来ないのか? はたまた異常気象のせいで季節を読み間違えたか?

さて,今日もフィガロ話.流石に日本が誇る新国立劇場(新国)のフィガロだけあっ
て,メンバーも音楽も素晴らしい.フィガロを演じたヴィノグラードフさんも出始めこそ
心配しましたが,後は立派なフィガロ.皆さん余りにも上手なので(当然ですね),特
にという訳でもありませんが,ゼーリンガーさんによるケルビーノは出色でした.この
まま成長するとドン・ジョヴァンニなるのかなぁと.ま,多感な少年のモヤモヤとした
思いを歌い上げる2つの有名なアリアは50年昔の我が身を思い起こさせてくれま
す.でも,その後の心構えが違うので,私はドン・ジョバンニにはなりませんでした
(威張る様な話か).それはそうと,この滅多に聞くことの出来ない最上の“自分で自
分が分からない”を何とあれほど“フィガロ”こだわっていたモモママは聴いていなか
ったのです.

桃の早起きに付き合わされた寝不足がたたってか,ヴィノグラードフさんが舞台に居
ない時は気抜けモード.何気なくモモママを見ると白河夜船状態.熟睡中なので,起
こしてやりたくとも,突然起こされて奇声を上げるかも知れない.だから折角のケル
ビーノのアリアなのに起こし難い.後で休憩時間にそのことを聴いたら,アリアの最
後の部分で目が覚めて,“何と勿体ないことを”とガックリしていたそうです.

ところで,モーツァルトのオペラは冗長なところが無く(と言うか全体が冗長?)余り
休息出来ないのですが,ワーグナー作品は休息所満載.少なくとも真のワーグナー
ファンではない者にとっては起きているのが辛い場面が数々あります.その代表が
“ニーベルンクの指環”.この話はこの次の“ラインの黄金”シリーズの中で書きまし
ょう.

話は戻ります.いや長くなるので,続きはまたあとで.

(注)今日もモモママの検閲済みです





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