あれやこれや

2010年11月18日
序章の序章(ラインの黄金2)


朝の通勤路,旧中川はやっと賑わってきました.昨日はオナガガモの群が1つ,そ
の他バラバラに数羽のカモさん達が居ました.それだけではなく久し振りにアオサギ
を見ました.しかも2羽のダイサギを控えさせて.3羽の巨大サギが一個所に集まっ
ている眺めは壮観でした.

もう一つ.例の通勤馴染みの変なおじさん.益々詰まらない普通のおじさんに変貌
中です.乗車前と降車後のトイレ通いはこのところの寒さもあって健在ですが,めっ
きり寝過ごしが無くなりました.しかも,売り物の急停止ノビさえしなくなってしまいま
した.遅刻常習で余程叱られたのでしょう.あるいはやっと自覚したのか,車内で熟
睡しないように気を付けているのでしょう.

さて,今日は“ラインの黄金”の続きです.折角“ロッククライミングリング”と名付けま
したが早くも訂正.“曲芸リング”あるいは“アクロバットリング”の方が相応しいことに
気付きました.ロープで宙づり状態の演技と言うより舞台そのものが前回ちょっと触
れた南京玉すだれの巨大版.舞台も演技も曲芸なのです.もう少し舞台について詳
しく書かないと分かりません.

その前にちょっとだけ話の流れを.世界の全ての富と権力を我が手にと欲をかいた
神々のリーダー,ヴォータン.必然の流れというか自業自得というか,その結果,
神々が破滅の底に沈むという壮大なお話しが“ニーベルングの指環”.普通の人々
の生死を含めて支配しているという意味で神々なのですが,その実体は欲望のため
ならば詐欺まがいのことも平気でやる.“神とは神聖なもの”と考える我々とは違って
肉食系西洋人はこんな神々に何の違和感も感じないんでしょう.ギリシャやローマ神
話の神々もそうですよね.もっとも日本神話も似たようなものでした.

序章(序夜といっている)の“ラインの黄金”はそんなヴォータンの世界制覇に必要な
アイテムがラインの黄金で作られた指環.この指環の由来と当面は巨人のファーフ
ナーがこれを所有するに至った経緯がテーマです.これ以上詳しく触れるのは省略
しますが,詐欺と強奪のオンパレード.詐欺師の神々に支配されている我々人類は
可哀想なものです.それにしてもこの“ラインの黄金”は楽しい.人を騙す(詐欺)とい
うのは自分が被害者でなければ結構楽しいんですよね.この時は指環の製作者で
もあり所有者でもあるアルベリッヒという地底の小人をヴォータンと火之神ローゲの
策略で大ヘビやガマガエルに変身させて,小さくなったカエルを捕らえてしまう.ヴォ
ータンとローゲが地底に降りる過程や,変身の様などがラインの黄金の見所です.
その他,開始早々のラインの乙女(水の精)とアルベリッヒの水底でのやりとりや最
後の巨人族との指環をめぐる争いを経て神々が天空のワルハラ城に虹の架け橋を
作って登って行く.大道具さんの張り切り所満載ですね.これら全てを南京玉すだれ
の上でやってしまおうという目論見.はてさてどうなるコトやら.






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