
あれやこれや
車の運転をやめて久しいUさん.Uさんは自分を客観的に見ることの出来る人です.
だから運転をやめた.少数派ですがこういう人もいるのです.ライトは上向きにする
のが正しいと1年間もそれで通したAさん(2006.10.31 のAさんのことですが,この件
もまたいつか書きましょう)を始め,運転すること自体がみんなに迷惑をかけている
人達には是非見習って欲しいものです.さて,Uさんの車.前後左右上下にそれぞれ
凹みがあったそうです.彼氏の家の駐車場は細い道に面している,電柱が側にあ
る,入口が小さい,更に坂道の途中,・・・という誰でもが車を無事に駐車場に納める
のが難しい位置にあるんだそうです.だから,前後左右の凹みは致し方のないこと
かも知れません.でも,上下は?下はまあおまけでウケを狙っただけかも知れませ
んが,上は“不可抗力の結果”だと本人は主張しています.普通,車の上(天井)は
凹みません.上から何かが落ちてこなければ.では何が・・・?
犯人は遮断機.踏切待の時,遮断機にやられたんだそうです.でも,考えて下さい
(考えなくても分かる)遮断機の下りるような所で止まっていますか?普通の踏切は
先ず警報音が鳴りだし,暫くすると遮断機が下りてくる.だから,警報音が鳴り出し
たら速やかに通り抜けるか始めから踏みきりには入りません.“一時停止しなかった
の?”・・・“したから,その場所で止まっていたんで,ぶつかったんだよ”.その場所
が遮断機の下だったということなのです.状況はよく分かりませんが,線路まで入っ
てからの一時停止でなくて良かったと考えるべきか.やはりUさんは運転をやめてく
れて良かったと思います.
今日のテーマはこれから.鎌倉駅のホームの東京よりの端の方で上りの横須賀線
を待っていました.何となく景色を眺めながら.線路沿いの道は犬の散歩や人通り
が多く,幾つかの著明な食事所もあって,ぼんやり眺めているのも結構面白いところ
です.そのホームの先端近くにやっと車がすれ違える程度の小さい踏切がありま
す.下り電車が到着するとのアナウンスと共にその踏切の遮断機がおり始めまし
た.なかなか良くできた遮断機で,遮断機の棒が途中で折れ曲がり,その点より先
は常に水平を保つ構造です.あれなら先が高く迄持ち上げずに済みます.だから少
しだけエネルギーの節約になる,ということは・・・.そこで数年前の気の毒な出来事
を思い出したのです.
颯爽とおじさんが踏切を渡ってきました.で,渡りきった所で,振り返って線路の方を
見ています.足の遅い連れが来るのを待っているのかも知れません.私の見た印象
では,意味もなくボーっと立っているだけでした.何故なら警報が鳴りだしても気が付
かない(様な)のです.まあ,気が付かなくても大したことはなさそうですが.問題は,
Uさんが遭遇したのと同じポジションに立っていたのです.そしてその人の頭はUさん
の車の天井より丈夫なことを身を持って証明しました.いや,冗談を言ってはいけま
せん.気の毒なその人は後遺症に見舞われたかも知れませんし,そうでなくとも無
茶苦茶痛かったに違いありません.この踏切が中折れ式になったのはこの事件が
きっかけだったに違いありません.
|
|
|

|