
あれやこれや
ブラインシュリンプの殻溶かし実験.一昨日(5月10日)の続きです.
実験は2段階.第1段はnet情報のままで上手く殻が溶けるか? 第1段がうまくいっ
た場合,第2段は殻の溶ける推進力は次亜塩素酸の酸化力なのか単に強アルカリ
による蛋白の分解なのか? これらを解明(大袈裟)することが目的です.netの方は
漂白作用と言っていますが,次亜塩素酸ソーダによる漂白は酸化によるものなので
酸化によって溶けるというつもりなのでしょう.
いざ実験.ところが初めから挫折気味.というのは,帝王A君と3匹のメスを入れた
時は水温が26℃で問題はなかったのですが,さあ1週間後,親たちを取り出して稚
魚の回収.と思ったら水槽のそばに寄るだけでやけに暑い.低精度のサーモスタッ
トのおかげで気が付かない内に水温が32℃になっていたのです.熱帯魚といえども
これは高温.まあ,煮魚にしなくて良かったとしなければならないところです.繁殖を
試みているのだから,温度くらいは毎日チェックしない方がいけません.親をどける
と数匹の稚魚が確認できましたので早速回収.この段階に至れば,普通は数多くの
孵化したての稚魚がガラス面にぶら下がっているはずなのですが1匹も見られませ
ん.温度のミスもありますので嫌な予感がしましたが数匹は回収できたので,いずれ
は次々と泳ぎだしてくるものとの期待は持っていましたが,その後は全くダメ.後から
の推定ですが,高温のため繁殖行動を止めてしまったのではないかと思います(あ
るいはA君も歳には勝てない?).結局,未だ水温が適正だった最初の日に産まれ
たと思われる10匹程度が生き残っただけでした.振り上げたコブシの落としどころが
ないといった感じです.よって,ブラインシュリンプの殻溶かし実験にも力が入らない
というもの.
そうは言っても,この時点ではこれから続々と孵化してくるものと考えていましたの
で,第1段の実験を開始しました.ほぼnet情報(net情報の食塩濃度は1桁間違って
ます)の通り.結果も,情報通りで実にうまくいきました.換気扇を回しながら風呂場
でやったのですが,それでも塩素を大分吸ってしまいました.塩素ガスは毒ですので
個人的にはこの方法はどなたにもお薦めできるものではありません.やるのなら風
のある時に戸外で・・・.この情報を公開しているのはpetショップですので,“危険過
ぎる”とお上から叱られるかも知れませんよ.一応,“危険なので個人の責任でや
れ”と書いてはありますが,今の世の中安全に関する責任の所在は厄介です.
さて,これで殻との分離の悩みが解消されたわけですが,肝心の与える相手が居な
い.前に書いたようにその後は全然孵化してきません.ということで第1段実験は成
功ですが本来の目的は成就せず中途半端.殻のとれた中身は親の水槽に入れてし
まいました.これが美味しいらしく皆目の色を変えて貪り食っていました.
折角なので,与える相手は居なくとも,予定通り第2段の実験もやってみようと思い
ます.第2段は冒頭に書いた通り次亜塩素酸ソーダを使わずにアルカリだけでブラ
インシュリンプの殻が溶けないかの検討です.これでうまくいけば塩素ガスは発生し
ませんので言うこと無しです.
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