
あれやこれや
以前にもこの欄で書いた通り(2006.10.19 スーパーDの心掛け,2006.5.18 不幸な遭
遇),何故か江ノ電の藤沢駅と鎌倉駅では駅員の質が大差でした.一人二人の話で
はなく定常的にそうでしたので,社内で何かルール(質の悪い社員を鎌倉駅に配属
する?)があったのかも知れませんし,強力な伝統(鎌倉駅では乗客に意地悪をしな
くてはいけない?)があったのかも知れません.あるいは,旅の恥は掻き捨ての観
光客が多いことがその原因だったのかも知れません.客に意地悪をすることによっ
て業務のストレスを晴らすのがこの駅では習慣化していた感じなのです.この後,何
回か江ノ電シリーズは悪口が続きます.但し,改悛したのか,最近の江ノ電鎌倉駅
では不愉快なことに遭遇したことはありません.全く普通(以上)の質の駅になってい
ますので誤解なきよう.ここに書くのは昔の江ノ電鎌倉駅の話です.
最近は電車の発車ベルを安全上などの理由により鳴らさない駅も多くなってきまし
た.一時,“バスは待って乗るもの”との独りよがりの理由から都バスの行き先表示
を前だけにして後ろの表示を無くしてしまったバカな知事が居ました.これでは,たっ
た今行ってしまったバスが何行きだったのか分かりません.不便さはそれだけでは
ありませんが,情報を隠すことによって,何かの目的を果たすというのは言うまでも
なく不健全,極端に言えば思想統制でこの知事の思想的危険性を感じました.ま
あ,今後も都バスの悪口は書くことがあるとは思いますが,政治や思想に関する話
は私の守備範囲外ですのでこちらの方はもう書きません.
話を戻します.江ノ電鎌倉駅は構内に鳴り響く発車ベルを未だに続けています.だ
から江ノ電に乗り換える横須賀線からの乗客はこのベルを聞くと一目散に江ノ電の
改札へと急ぎます.そして足の速い元気なお兄さんが息せき切って改札を通り,あと
一歩で・・・ドアが閉まる.この時のベルを鳴らす駅員の満足そうな顔.乗せる積もり
がないのなら,もっとベルを短くするなり,どうせ途中のいくつかの駅では時間待ち
(未だに単線です)をするのだからちょっと待つだけなら大して運行上の被害になら
ないはずなのに.この不愉快な風景は日常的に見られました.ベルの鳴っている時
間の決まりがあるのかどうか知りませんが,むしろ,ベルの時間よりもトップランナー
がもう少しで乗れる寸前までベルを鳴らすという決まりがあるようにさえ見えてしまい
ます.なぜなら横須賀線が着かない(これから乗ろうとする客が居ない)時は只の合
図程度にしか鳴らさないのですから.
悪いのは駅員だけではありません.駅員がベルを止め発車の指示をしたからといっ
て,車掌が運転手に発車OKの信号を送る前にドアを開け直してやれば良いだけの
話です.私も鎌倉駅員がこんな歪んだ楽しみ方をしていることを知らなかった頃,被
害にあったことがあります.当然間に合っているのですから,ドアを開けてくれるもの
と車掌の顔を見ました.知らない私が愚かだった.バスのような小さい電車なので,
お互いは目の前に居るんですよ.車掌も勿論,目の前の私が目で訴えていることに
気が付きました.で,その車掌は言いました“次の電車に乗って下さい”.そんなバカ
なことは言われなくとも前の電車に乗れる訳がありません“あんたに言われたくはな
いよ”.その時の私の顔には“頭に来た”と書いてあったはずですので,不本意なが
らさぞや駅員と車掌のストレス発散には貢献してしまったことでしょう.
こんな時代が長く続いたのですが,駅長が替わったのか,方針が変わったのか,偉
い人が沿線に住むようになったのか,その筋から強力なクレームが来たのか,・・・
今では間に合いそうな客が居る時は電車の発車を遅らせて待っていてくれる利用者
フレンドリーなニュー江ノ電鎌倉駅になっています.なお,江ノ電は鎌倉駅だけでは
なく各駅や乗務員の質も昔とは比べものにならないほど大変良くなっているように感
じます.
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