あれやこれや

2007年05月29日
車には敵わん〜横転び1(ロン16)


またまた古い話で恐縮です.ロン(プロフィール写真)は立派なダックスでした.本来
の猟犬でしたので十分な攻撃性と運動神経の持ち主.桃のインチキ狩猟(2007.4.
15 情けない写真集)とは違う本物の狩猟の経験(2006.6.12 猟犬の本懐)もあります
し,他にも数知れない武勇談があります.でも自分の足の短さへの認識がちと甘
い.どうも足の長さはドーベルマンと良い勝負だと思っていたふしがあります.職場
にも,度々登場する柔道チャンピオンの例のAさんと同じ寸法の作業ズボンを取り寄
せて,カミシモ状態だったK君と似たようなもの.なお,K君の足の長さ(短さ)は私並
み.

さて,ロンの体型はというと大雑把に円筒・・・にチョコチョコと形ばかりの四つ足.だ
から転ぶとしたら縦ではなく横しかありません.それが物理法則というもの.でもロン
はA君と同じ抜群のファイターですので,短足が故に良く躓きましたが,人前で転ぶ
なんて無様なことはまずありません.私の知っている限り,たったの2回以外には.

一転び目.ロンは家族以外は全て敵ですので,誰彼構わず攻撃します.よって散歩
の時以外は外には出せず言ってみれば箱入り犬.うっかり目を離した隙に脱走して
刃傷事件を起こしたことさえあります.でも,幾らこちらが囲い込みに気を使っても,
知能が高いので手を変え品を変え,脱走はお手のもの.その度に家族総出で探し
回る羽目になります(2006.7.30 続 徘徊癖).この一転び目もそうした脱走劇の一
幕.

“あっ,いた”,丁度ひとしきりの自主散歩を終えて帰宅の途中だったのでしょう.家
の方向へ道路を渡ろうとしたところです.この時代の福島市は本当の田舎.滅多に
車など通りません.その滅多に通らない車がジャストタイミングでロンが道を渡って
いるところに来てしまったのです.我々には気付いても,世の中に車などがあること
には思いもよらないロンが我々の方へ一目散にダッシュして道を渡ろうとした時で
す.車の方は変な動物が前をよぎろうとしているのが見えていますので当然のように
止まってくれました.特に危険はなかった訳ですが魂消たのはロン.迫り来る巨大な
身の危険を取り敢えず避けなくてはという思い以外の全て(特に自分が短足である
こと)が頭の中から消え去った結果,文字通りゴロンと横転びしてしまいました.まあ
情けない姿です.でも,後から考えると車が止まらなくてもあの転び方だったら上を
通り抜けそうな気もします.案外,車が止まってくれなかった場合の唯一の生還手段
だったのかも知れません.

横転びその2は次回ということで・・・.






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