あれやこれや

2007年07月01日
本カバーの花子(花子3)


久しぶりに花子の話題です.この挿絵(写真下右),どこかでご覧になった方も居ら
れるのではないでしょうか.鎌倉駅裏の“たらば書房”の紙袋や本のカバーに使われ
ているデザインです.私は,意識しているせいか,横須賀線の車内で,このカバーを
した本を読んでいる人を度々目にしています.

 
    少女と花子(?) 富沢 作        たらば書房のデザイン

この絵を描いたのは日本画の富沢千砂子さんという方で,姉の学生時代からの友
人です.富沢さん(当時,小松崎さん)から直接聞いた訳ではないのですが,この絵
を描いた頃は花子も元気で,富沢さんは良く家に遊びに来ていましたので,左側の
女の子に愛嬌を振りまいている犬は花子に違いありません.


        ありし日の超名犬(長命犬)花子

たらば書房に行けばいつでも花子をデザインしたこの本カバーを付けてくれるので,
以前は特に有り難がってはいなかったのですが,いつの間にかデザインはアメーバ
みたいな右側のものオンリーになってしまいました.で,先日実家に帰った折に,江
ノ電との乗り継ぎ時間を利用して,たらば書房に行き犬と女の子のカバーが欲しいと
交渉してみました.やはりもう残っていないとのこと.どうしても欲しいのなら,本カバ
ーはもう無いけど紙袋なら有るよと言って,奥の方から出して来てくれたのが左側の
挿絵という訳でした.

どうです.如何にも花子でしょう.・・・と何十年間も信じていたのですが,つい先日知
ったことによると富沢さんのお隣でもそっくりな犬を飼っていたそうで,真のモデルは
こちらだったのかも知れません.なお,この話を思い出したきっかけは,最近富沢さ
んが曼荼羅の模写で“読売あおによし賞”なるものを受賞した話を聞いたからです.
模写というのは,才能だけでは決してできない仕事です.富沢さん(と同時受賞の加
藤さん)は偉い.





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