あれやこれや

2007年07月05日
トイレトレーニング(桃19)


余り成功だったとは言えない桃のトイレトレーニングについて書きます.これから室
内で犬を飼おうという方の参考に・・・はなりません.

始めに書き添えておきますが,桃は決して俗に言うα症候群(権勢症候群)等ではあ
りません.キチッと命令したことに対しては確実に従います.頭の中だけで考えた詰
まらない説(何でもかんでもα症候群に持って行こうとする説)を鵜呑みにする方が
いる様ですが,あれは嘘です(あるいは,滅多に当てはまらない)ので誤解しないで
下さい.

色々とトイレトレーニングのやり方が本に書いてありますが,殆どが,理性より本能
で動く傾向の強い,まあ言ってみればちょっと知能の低い犬にしか適用できません.
ロンや桃には土台無理だったのです.が,マンションで犬を飼うのは初めてなので,
始めは真面目に本に書いてあるように試みてみました.でもやはり,全然そんなうま
い具合には行きません.

“そこはトイレじゃないでしょ”,と居間の真ん中でやられた時にそう言うと,暫く不思
議そうにしたあと,“うゎん”と口答えされてしまいました.α症候群信者はこれを“お
前に言われる筋合いはない”と言っていると解釈するでしょうが,正しくは“ここの方
が広くて適切な場所だと思うのにどうしていけないの?”と言っているのです.前にも
書きましたが,ソロモンの指輪を持つ私には桃の言っていることが手に取るように分
かるのです(2006.4.14 ソロモンの指輪).そこで部屋の片隅に置いたペットシーツを
示して“これが桃のトイレなんだよ”と説明しましたがポカンとしています.ことさら狭
い所で用を足さなければならない根拠が分からないということなのでしょう.そりゃそ
うですよね.広くて,柔らかく足触りの良いところの方が,自然に近いので,用を足す
には向いているに決まってます.足触りが良いということは砂地などで水分の吸収
が良いことを本能的に知っているのです.プラスチックの,外に流れでないように加
工されたトイレ用ケースにペットシーツを敷いてそこでやれと言う方が無理な要求で
した.桃が正しい.つまり正しくないこと,不自然なこと,理屈に合わないことを覚え
込ますにはどうするか.これは難しい.何しろ人間社会の掟は犬には容易には理解
できません.F訓練士なら,俺が大将だと力で支配して要求を押しつけようとするでし
ょうが,私にはそんな野蛮な考えは毛頭ありません.

2歳か3歳の頃から犬とは兄弟付き合いをしてきた私は,乱暴に叱りつけたり餌で
釣ったり等という犬を馬鹿にした手段は採りません.かといって話して聞かせるには
今回の内容は難しすぎます.さあどうする.

先ずは部屋のほぼ全域をカバーするように柔らかいキルティングのシートを敷きまし
た.キルティングなのでカーペットより柔らかい.心地良い.これこそ桃用大トイレ.
部屋全体が桃トイレです.数日間観察して確実にこの上で用を足すことが確認でき
ましたので,その後は毎日少しずつ,そう,5%位ずつ折り込んで小さくしていきまし
た.当然,洗濯をしますので何枚かのキルティングシートを準備して交換します.1ヶ
月くらいでやっと半分.でもちゃんとこの上で用は足しています.気の長い作業です.
でも,話して分かるような内容ではないので仕方がありません.2ヶ月でやっと10畳間
サイズから1m×1m位にまでキルティングトイレを縮小できました.ペットシーツサイ
ズまではもう一息です.

そして最終サイズ.大型のペットシーツサイズ.この上に更にペットシーツを敷いても
ちゃんとできるようになりました.つまり桃にとっては強制された訳ではなく,この上で
用を足すのが一番気持ちが良いんだと思っているのです.だから,もっと気持ちの
良い布団(やお腹)の上では,未だに時々実行する.それは仕方のないこと.そうい
うことなので,粗相と言う言葉は厳密には当てはまらないのです.単に,我々がガッ
カリするのが気の毒なので,桃も布団の上では滅多に用を足さないというだけのこ
と.久しぶりに,そろそろやっても良いかなと思えばまた布団の上で・・・.これこそが
正しい犬と人の関係というものなのです.・・・親バカの極致?





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