あれやこれや

2007年07月22日
親の心子知らず(餌4)


今日はドッグフードの話ですが例によってちょっと余談にお付き合いを.一昨日の帰
りに乗った総武快速線での与太話です.

時々書いていますが人それぞれ.どんな乗り方も勝手ですが,ガラガラに空いてい
るのに隣に詰めて座る人,座った途端,熟睡して人を枕に寄りかかり,自分の降り
る駅でちゃっかりと目を覚ます人,色々です.この日は中途半端に混み合っていまし
た.乗り降りや揺れた時など,運が悪いと人に触れる程度.人と人との平均距離は
50cm位でしょうか.この程度の混み合いの時は,互いに干渉しないよう,つまり面と
向かい合わないよう微妙に位置取りをします.見ず知らずの他人の顔が目の前に
あるのは気持ちが悪い.で,これも前に書きましたが,進行方向,外の方向,降りる
ドアの方向を向くのが暗黙の了解事項.ところが新小岩駅で最後に乗ってきたチョ
ビ髭,穴あきジーンズの汚いお兄さん.見かけだけではなく内面も無神経なのでしょ
う.乗ったままドアを背にして,つまり彼氏以外の全ての人と向かい合って,立ったま
ま半居眠りをはじめたのです.疲れているのかも知れませんが,JRが走行中にしば
しばドアを開けたことがあるということを知らないのでしょうか?何重かの安全策は
あるはずですが,狂牛病で命を落とすより走行中の電車のドアが開いて落ちる確率
の方が桁違いに高いはずです.車掌だって人間ですので,右側の電線にカラス,左
側にハトが止まっていたらドアを開けようと心に決めているかも知れないのです.お
そらくあのお兄さんの顔を見て電車に乗っていなければならなかった全ての人は彼
の脳の構造に何らかの問題があると感じたことでしょう.あいや,例によって余談だ
けでこんなに長く・・・.慌てて本題です.

桃は食べ物アレルギーを持っています.私の偏食はわぁがまま由来のものですが,
桃はアレルギーの原因となる大好きな乳製品と鶏肉が禁止.だから餌は厄介です.
ドッグフードの成分表を見ながら検討して様々なものを買ってはみましたが,どれを
やっても,いかにも犬の義務だから“こんのもの食いたかない”が仕方なしに“食って
やる”という感じで,食事が見るからに楽しそうではありません.可哀想で見ていられ
ず,結局は手作り食になってしまいました.手作りなら原料は自分で選べるので問
題はありませんし,何より食事を出す時の喜び方が違います.犬にとって唯一に近
い楽しみが食事なのですから,精一杯楽しませてやりたいと思うのは人情というも
の.それに花子が23年もの長命を全うできたのも手作り食だったからに違いありま
せん.食器の前に寝そべって(私がですよ),尾を振りながらガツガツ食事する桃の
顔を眺めるのが私の楽しみでもあります.肉臭いのは我慢.こんな感じです.写真を
写すために犬型クッションに代理になって貰いました(本当はこの位置に私の横顔
が入るのですが,余りに美しくてお見せできません・・・単にシャッターを押す人がい
なかっただけ).

     
           世間には見せられない日常の風景

こうして子犬の頃からずっと手作り食でしたが,以前の悪徳獣医は何とか口実をつ
けては治療食等と称して,契約したフード会社のものを食わそうとします.この大々
的に各種のペットフードを売っているアメリカのメーカーは,添加成分で色々問題に
なったこともある札付きの会社で利益のためならなりふり構わず宣伝費(業界への
資金も)をばらまいているのかも知れません.昔,色々なフードを調べた時も成分の
怪しさから真っ先に除外したメーカーです.現在の獣医は前の獣医のような悪徳で
はなさそうですが,やはりドッグフードなら安心という考えは同じです.“今の手作り食
の栄養バランスに絶対の自信があるのなら良いのですが,ドッグフードならその点
は安心”ということです.実は絶対の自信があるのですが,そうまで言われてしまえ
ば面と向かって“アンタとは違うよ,オレは絶対の自信があるのだよ”とは言えませ
んよね.それにその獣医の奨めるアボダームというドッグフードは例の悪徳獣医の
売りつけようとするメーカーのものと違って,内容成分にも問題がなさそうだし,世間
の評判も良さようです.何より街で買うよりずっと安く譲ってくれます.つまり餌で儲け
ようとしている訳ではなく,本当に犬のためになると信じていることは明白.まあ,新
しい獣医と気まずくもなりたくありませんし,“これでアレルギーが出ないのなら”と
少々納得がいかないながらも,一袋だけ購入しました.どうせ食うわけないから,
“何とか食べさせようと努力したんですが,やはり食べなくてぇ〜”とか何とか言って
手作り食を続ける宣言をしようと考えていました.

ところが,先日獣医と話をした時に“あの餌,どうでした”と真っ先に聞かれてしまい
ました.適当に誤魔化したものの,“そうですか.あれに変えただけで色々な薬を試
してダメだったのにあっさりアレルギーが直ってしまった犬もいるものですから・・・”
と,いかにも残念そうでした.見るからに前の獣医と違って善意が前面に出ている口
ぶりです.こちらもそう言われれば,誤魔化すことに後ろめたさを覚え,とにかく少し
ずつ与えてみようということにしました.でも,味にうるさい桃ですのでほんの少しだ
けいつもの手作り食に混ぜて・・・.こんな小手先のことをしたって桃に通じるはずな
いんですよね.舌で上手に分離して容器からペイッと出してしまう.・・・はずだったの
ですが,何事もなくきれいに平らげてしまいました.何か違う.変.では,袋から出し
て乾燥したペレットのまま・・・ガツガツ・・・ペロッ.

情けないことになりました.これでは桃もアカムシよりテトラミンが好きな魚と一緒じ
ゃぁないですか.とうとうドッグフードもテトラミン並みになったということか?獣医推
薦のドッグフード(アボダーム)をよく食べることが分かったので,取り敢えず,この餌
に切り替えてアレルギーがどうなるか実験してみるつもりです.これでアレルギーが
良くなったら,情けないことになります.如何に喜ぼうともインスタント食品を与えるこ
とに釈然としないものは残ります.手作り食より人工餌を喜ぶなんて,手作り食vs対
アボダームの結果は後日ご報告します.いや,アボダームに負けたらアボダームを
自分で作ろう.







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