
あれやこれや
続成都一人歩きに何を書くつもりだったか忘れてしまいましたので,今日は中国へ
の土産物についてちょっとだけ.
初めての成都訪問の前,“おい,パンツは要らないぞ”との有り難いアドヴァイスと共
にNさんから命じられたことがあります“安物のデジタルウオッチをマーケットで30個
位買い集めて土産に持って来てくれ”.Nさんは成都が未開地だと思っています.確
かにそれまで彼の訪問したところは,人里離れた鉱山などトイレは野原で済ませ,
紙の変わりは蛇を使うような奥地ばかり(ちょっと説明が必要かも知れませんが何
のことか想像して下さい).そう思うのは無理もありません.でもご存じの通り日本で
買えるデジタルウオッチのブランドがたとえCasioでも,大抵のものがMade in China
なのです.
30個もの腕時計を飛行機で運ぶのは密輸と思われそうで気が気ではありませんで
したが,まあ無事に現地に到着.Nさん,得意げに怪しげな英語で“This is a
DigitalWatch,D,D,D,Digital〜”・・・中国人“あ,そう(の中国語)”.未開地の彼ら
は初めて見るデジタルウオッチに狂喜乱舞するだろうとNさんは考えていた様です
が,これは飛んでもない思い違い.帰りがけに見た成都のマーケットには山積みさ
れて売られていました.勿論安価で.これには流石のNさんも“ハチャー”状態.因み
にこの地へ来て知ったのですがデジタル機器に関しては相当に進んでいました.当
時,日本では新しもの好きしか持っていなかった携帯電話は既に普及して,彼らの
ステータスシンボルになっていることは前に書きましたが,衛星テレビを通して情報
が真っ先に入ってきますので,ある面では驚くほど先進的でした.では土産は何が
良いか.工業製品では“あ,そう”と言われてしまいます.
中国人を含む多くの方々に聞いての結論.多分,余り知られていない特許性の高い
情報ですが,このページを読んだ方だけに内緒でお教えします.それは箸.不思議
なことに中国の箸は先まで太く,中国人でも余り上手く使えない形をしています.要
はただの2本の丸棒なのです.刺して使うことも細かい物をつまむこともできません.
その点,日本の箸は様々な工夫がされていて100倍は使い易い.例え安物の半ば
使い捨てのものでさえも.箸の土産は大受けでした.まあ,10年以上も昔のことです
ので,イトーヨーカドーも出店している今時に,偉そうに“D,D,Digital(?) Jananese
Hashi”などと箸を渡して,“あ,そう”と言われても私は責任を負いかねます.
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