あれやこれや

2007年10月15日
ヘビ2題半


私も多くの人と同じように長い生き物は苦手.ヘビ,ミミズ,回虫,・・・,触ることさえ
できません.長い犬は唯一の例外です.でも,怖いもの見たさということもあります.
困ったことに,この欲求は苦手意識を凌駕しています.だから,動物園,水族館など
に行けばヘビ(やワニ)の展示は最大の関心事.何処に行けば良いかは真っ先に
確認ですし,イベントなどでヘビ展があると知れば必ず見に行きます.中国四川省
の成都動物園はパンダ動物園としても知られパンダの展示は有名ですが私はヘビ
山に感動しました(2006.5.18 市内見学).なお,ここのパンダはちやほやされていな
いせいか実におおらか.どれもこれもだらしなくもぐったり寝ていました.ヘビ山の写
真はページの一番下左に添付します.嫌いな方はご注意下さい.

成都のヘビ売り
成都の街では珍しいヘビ売りを見ました.何度も成都には行ってますがヘビ売りを
見たのはこの時だけです.2匹の1m以上もある大きなヘビを道っ端で野放しで売っ
ているのです(下の写真右).ニョロニョロと売り主のおじさんの所から離れて手が届
かなくなりそうになると尻尾を持ってぐいっと引っ張る.またその位置からニョロニョ
ロと遠ざかる.日がな一日こんなコトをやっているようでした.長閑な物です.50元と
のこと.1000円弱です.食用とのことなので相当な高級料理の材料なのでしょう.エ
ビもヘビも食べない私は美味しそうだとは思いませんでした.因みに当時のホテル
従業員の賃金は日本円で5000円/月位だったそうです.

ゴルフ場のヘビ
ゴルフ場でヘビと遭遇するのは標準.マムシなどは結構いるものです.余り遭遇した
ことがないと思っている人は気が付いていないだけか,余程ゴルフが上手かのどち
らかです.敵はコソコソ逃げ回っていますので,広いところに出てこなければ見つけ
にくい.でも,この辺にいそうかなと思うような場所には大抵居るもの.この前は,珍
しくヤマカガシが堂々とグリーンを横切っていました.邪魔なのでどけたいのですが,
前記したように怖くて触れません.で,そばでプレッシャーを掛けて追い立てることに
しました,“あっちへ行け,しっしっ”.そんなところに出てくるくらいなので神経の太い
ヘビなのでしょう.“いいじゃねぇか,うるさいなぁ”などと悪態をつきながら慌てず騒
がず,ゆっくりと出て行ってくれましたが,その間,時々鎌首をもたげてカッと口を開
け,健気な抵抗を見せてもくれました.小さくても形だけはB級映画並みで迫力があ
りました.可愛いモノです.因みにヤマカガシはこの程度の抵抗しかできない無害な
ヘビ(アオダイショウやマムシのように噛みついてこない)ですが,致命的な毒を奥牙
に潜めているんだそうです.くれぐれも指をヤマカガシの口の中に入れないよう
に.・・・冗談のようですが,ヤマカガシによる死亡事故の殆どは噛まれたのではな
く,口に指を入れた人だそうです(真偽の程は知りません).マムシやハブと違って血
清の準備が研究的なものしか無いから運が良くないと助からない.

研究発表会のヘビ
実は私にとって,初めての口頭講演は化学分野ではなくヘビの研究だったのです.
この話はちょっと面白いので,まとめて今書いてしまっては勿体ない.後日に回しま
しょう.今日はこれ迄.

  
     ヘビ山(良く分からない)   公道でのヘビ売り(引き戻したところ)







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