あれやこれや

2007年10月16日
はじめてのパフォーマンス


昨日書いた通り私の処女講演はヘビの研究.化学関係ではありません.正確には
ニシキヘビの研究.実は小学校1年生の全校研究発表会の私のテーマでした.ライ
オンや象を発表した人も居ましたが,幼い頃からわぁがまま者の私は,ひとひねりし
てニシキヘビ.それにしてもどうしてニシキヘビを選んだか? 思うに,上野動物園で
巨大なニシキヘビがとぐろを巻いて寝ている姿を見て感動したことが原因のような気
がしますが,それと関連してこのテーマを選んだという記憶はありません.まあどうで
もよいことか.各クラスでテーマを決めて5人位が発表します.我々のクラスは“動物
園の動物”.小学1年生らしいタイトルですね.

偉そうに研究と言っても,子供のやること.以前ご紹介した少年少女学習百科事典
(2006.8.30 熱帯魚飼育歴50年)といくつかの動物図鑑からの受け売りです.模造紙
に講堂の後ろからでも見えるような大きな絵を描いて,何回かのリハーサルの後,
いよいよ発表本番.マイクというものを持つのはこの日が初めて.どのくらいの声の
大きさで喋れば良いかも見当が付きません.既に舞台の後ろには私の描いた絵が
張ってあります.“これはニシキヘビです.眠る時はとぐろを巻いて寝ます.”これ以
外は全く覚えていませんが,講演内容(?)は準備万端,完璧のはず.ただマイクの
使い方が・・・.

舞台の袖でマイクを渡され,チョコチョコと演台へ・・・.当時のマイクはそれはそれは
長いケーブルが繋がっていたのです.これが曲者.どういう訳かこのケーブルがまる
でヘビのように私の足にからみついてしまったのです.“あれっ,ありゃ,あらら”右に
回ったり左に回ったりしている内にケーブルに絡げ捕られてしまったのです.

考えてみて下さい.舞台からちっこい子供がマイクを持って出てきた途端に躓いて,
それからクルクルクルクル右に左に“あれれ,これれ”でがんじがらめに巻き付かれ
てしまいました.演題はあろう事かヘビ.これで笑わない方がどうかしています.後ろ
の絵に描いた様なパフォーマンスを実演してしまった私はそれでも大まじめ.しか
も,登校初日に腹を立てて帰宅してしまうほど(2006.7.4 わぁがままの卵)の気短の
わぁがまま者.“笑うなよぅ〜!!”,これが初めてマイクを使った第一声でした.こ
れがいけなかったと気付いたのはずっと後の話.会場は爆笑のルツボ.この日の会
場の人気は独占です.なお,私が対人恐怖症なのは,涙なくしては語れないこんな
悲しい幼児体験があったからなのです.






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