
あれやこれや
あるホームページに掲載されていた犬年齢換算表によると,犬の10年が人の56歳
に対応し,それ以後は1年で5歳ずつ歳をとることになっています.だから花子は23
年生きたので,享年121歳ということになります.死ぬ寸前までボケも体力の大きな
衰えもなく,急速にバタッと逝ってしまいました.まさに老衰.若い頃の苦労を十分に
取り返した幸せな犬生でした(2006.4.17 花子との出会い,他).
桃は今年で7年.この表では45歳位か.確かに,何となく年寄りっぽくなってきまし
た.口の回りには白い毛もちらほら.動きものろまになって,最近は走るのも足が遅
いことで有名なモモママよりも更に遅くなったとか.こうなると桃というネーミングにち
ょっと違和感が・・・.
そう言えば,人だって生まれた時は赤ちゃん.まあどんな名前を付けようが名前とい
うものの実質的な意味はタダのID.識別記号であるからして“あ”でも“イの一”でも
何でも構わないのですが,親バカ振りが分かる奇抜な名前を付けられた子供は大き
くなって自己紹介をするときに困ることでしょう.いずれ大人になり年寄りになること
を思えば余りに可愛い名前も考えものかも知れません.“ルナばあさん”なんてね.
それはそれで良いか.で,当家の長女,次女ともに100年前でも100年後でも通用し
そうな名前にしたつもりです.さて,“桃”は・・・.45歳の中年犬にはちょっと不似合
い.でも,これはまだ中学生だった次女が決めた名前で,私に命名の責任はないの
です.そうはいってもやはり中年犬に桃は恥ずかしい.“梅”くらいがぴったりでは?
それに,子犬が“梅”というのもそれはそれで可愛いですよね.
ということで,そう思い立ったら,名前を“梅”に変えたくなりました.“今日から桃は梅
だぞ”と,ほとんど日本語にはなっていない宣言をして,家族にも“梅”と呼ばせること
にしました.“おいウメ,ご飯だぞ”,“ウメ,こっちへ来い”,“ウメ,寝るぞ”,“ウメ”,
“ウメ”,“ウメ”.梅は賢い子なので,そのくらいの意味合いは理解できると信じてい
たのですが,良く人間界の物の考え方を説明していなかった私が悪かった.改名と
いう行為が人間界にはあることを教えておかねばなりませんでした.訳が分からなく
なった梅は,じっと何かを訴えるように私の顔を見たまま動かなくなりました.そして
梅の足元には黄色い水溜まりが・・・.
私は深く反省し,梅は桃に戻りました.
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