用語集

   「寒月」

 冬にさむざむとかがやく月。
       
     角川書店「新字源」より
このHPの名称にもなっているこの単語は、私の気に入った情景に合うものを
漢和辞典で探して見つけたものです。
ちなみに、「かんげつ」と読みます。

大学受験も押し迫っていた冬のある晩、勉強その他諸々で遅くまで起きていた私は、
用があって表に出た時に、その存在に気付きました。
物音一つない張り詰めるような空気の中、驚くほどの明るさで月が輝いていたのです。
かといって、真夏の太陽のような眩さはなく、
それでいて十五夜の月のような美しさとはまた違っていました。
ずっと、「月=黄色」と思っていましたが、あれは青緑に近かったように思えます。
震えるような寒さでしたが、私はしばらく眺めつづけていました。

あの日以来、その光景が忘れられません。
あの光景を表現できる言葉はないものかと、辞書を探し、
やっと発見できた納得できる単語が「寒月」でした。

この単語をHPの名前にしたのは、
あの美しさと存在感への憧れではないかと思います。
推測のかたちでしか書かないのは、直感で選んだからです。
自分の中に、あの光景への何かしらの感情があるということでしょう。

   「記憶の碑」

この言葉を考えついたのは、中学2年の頃でした。
中2終了の段階で学年文集を作ることになり、
その題名(名称?)が募集されました。
1人1案のその募集の時に、この言葉がひらめいたのです。
自分としては、十分に満足のできるもので、
いくつかの最終候補の中にも残り、決戦投票が行われました。
が、採用はされませんでした。
この頃から、「自分の感性は他の人と違うらしい(良いか悪いかは別として)」と
思うようになっていました。

さて、納得できないまま、「記憶の碑」は私の心の中に残り続け、
いつか日の目を見させてやろう、と思っていた時にHP作成になったというわけです。
この名前をどこに使おうか迷いましたが、自分だけの記憶ではなく、
考えついた当初の「文集」に近い存在の掲示板に採用することにしました。

皆さん、この「記憶の碑」にぜひとも自分の記憶を刻んでいってください。

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