前回の答え

前回分を更新した時に、履歴にすらそのことを書いておかなかったので、
おそらくまだ誰も見ていないだろうと思いますが、
そのまま放置しておくわけにもいきませんので、正解を。

ヒントの烏龍茶で正解が何なのかはわかったかと思いますが、
正解は「鉄観音」でした。

ここまではよしとして、では、どの文字がどう変わったのか。
片仮名で「テツカンノン」と書いてみるとわかりやすいかと思います。
「テ」が「ラ」、「ン」が「ソ」、ここまでは形が似ているのでわかるでしょう。

問題は、何故「ノ」が「ホ」になったのか。
実は、「ノ」が「ホ」に変わったわけではないんだそうです。
この言葉は烏龍茶の包装に書いてあったようなのですが、
そのことから推測して、中国人が書いたのではないかと思います。
それも、少し日本語ができるような中国人。
「鉄観音」という言葉自体は向こうの言葉なわけですから、
当然、訳した人も知っていたと思います。
しかし、日本でその漢字をどう読むかは日本語の問題になってきます。
日本人がローマ字読みができても、英語の発音通りに読めないように。
これを訳した人は一文字ずつの漢字を日本語読みすることはできても、
「観音」を「かんのん」と読むことは知らなかったのではないでしょうか。
ここまで書けばわかっていただけたかと思いますが、
この「ホ」は「ノ」からの間違いではなく、
「オ」からだったのではないかということです。
これなら、形も似ているので間違える可能性は高そうです。

正解と言いながら、私が不安定な表現を使っているのは、
私も書いた本人に答えを聞いたわけではないからです。
悪しからず。

先日、店で折り畳み傘を売っているのを見ました。
タグを見ると、「中国製 ポリエスラル 100%」と書いてありました。
何の間違いなのかはすぐにわかったのですが、
それで終わってしまうのは面白くなかったので、
「中国で開発された新素材だ」とか、
「さすがは中国、新素材で作ってもこの値段なのか。
 日本の企業が中国に工場作るわけだ。」
などと話して盛り上がっておりました。

こういう言い方をするのはどうかと思いますが、
中国で作られたものなどの片仮名表記は間違っている箇所が多いです。
自分の周りに何かもっと面白いものが見つかるかもしれません。

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