第二回 「じゃあ」
前回の「私と日本語」が予想以上の反響で、やや驚いております。
さて、今回から本格的に、ある言葉について書いていきたいと思います。
その第二回の内容は「じゃあ」です。
これは私の口癖のようなのですが、気付いたのは中国に行ったときでした。
前回も書いた通り、以前、中国に行ったことがありまして、
その際に、語彙が少ないのをカバーするためにも、
「よく使う言葉は、それにあたる単語を事前に調べておくといい」というアドバイスをもらい、
自分がよく使う言葉は何か、と考えた時に、「じゃあ」が思いついたのです。
ここでいう、「じゃあ」とは、他人の発言や外部からの情報を受けて、
「じゃあ、どうする?」といった使い方をするときのものです。
さて、「じゃあ」をよく使うことはわかったのですが、
帰ってきた後、ふと、「私は何故に『じゃあ』を多用するのか」と考えるようになりました。
その結果、思いついた答えは、「自主性に欠けているから」というものでした。
つまり、自分から何かをするのではなく、他人に何かを言われて、
それに対して指示を必要とする、ということです。
以前からある程度は自覚していたことではあったのですが、
改めて再確認することになりました。
もしかしたら、自分にそういう意識があったからこの結論に達したのかもしれませんが。
このように、自分がよく使っている単語や言い回しを考えてみると、
意外なところから性格が発見できることがあります。
これからしばらく、私自身のこういった例をいくつか挙げていくつもりです。
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