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沖縄の八重山諸島・鳩間島の消えゆく民俗・風習の貴重な記録ついに完成(菊判・全438頁)

大城公男著『八重山  鳩間島の民俗誌』(榕樹書林、2011年8月15日)    定価 6,400年 + 税                

榕樹書林                                                                  〒901-2211 沖縄県宜野湾市宜野湾 3−2−2              TEL 098−893−4076  FAX 098−893−6708

 

 

 

 

   表紙写真にあるのが、  周囲 3,86キロメートル 、面積 0.96 平方メートルの、小さな鳩間島の空中写真である。珊瑚礁に囲まれた美しい島である。

   この島ほど、ゆたかな伝承的風俗・風習を持つところはないであろう。民俗的行事と、舞踊と民謡の宝庫でもある。しかし、この島も1950年代をピークとして、現在では過疎化が進んでいる。

   貴重な民俗的伝承をうけ継いできた役割りの人たちも老齢化している。著者は今がこの島の民俗的記録を残せる最後の機会として、2003年から、古老をたずねて、聞きとり記録をつづけた。ほとんどはすでに島を出ているので沖縄本島まで追っていく。口承として秘伝のものも粘りつよく説得して、採録にこぎつけた。 沖縄文化といっても、それぞれの集落の文化の集積であってみれば、まずは個々の集落の文化を知らねばならない。まして消えゆく離島の記録は学問的な手法で残されなければならない。