お客さまが「こんな本を出版したよ」と寄贈してくださった本の紹介です
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著者は 1932年(昭和7年)生まれ。太平洋戦争中は小学校高学年から旧制中学生。 もちろん昭和初期の子供時代の遊びや松山の城下町のことがくわしく書かれている。 戦争中の小学生、旧制中学生の学校生活は必読もの。小学校4年生で泳げない児童をものの1時間ほどで泳げるようにする "野蛮な" 方法は松山の穏やかな海浜を彷彿とさせる。 この少年が経験した空襲の活写。 著者は昭和30年から定年まで中学校の教諭をしているが、最初の4年ほどは山村の小さな中学校勤務で、あとは故郷の松山市市立中学校勤務である。ところが、教師生活のことは「第四部 山の学校」として、最初の赴任地の2つの山村の中学校のことしか描いていない。よほどその数年の田舎の中学校の教壇が魅力的だったのだろうか。 高知県境に近い全校70数名の学校では社会科の教員免許しか持っていないのに、理科と音楽を受け持った(関西学院大学でのグリークラブの経歴が買われたのであろう)。綿火薬を作ったこともあるという(恐い教室だったであろう)。 佐竹正郎 『物好き少年成長期〜私の松山物語』(近代文芸社、2004年) ISBN 7733-7154-4 定価\1,400.- + 税 ==============================================
著者は1947年生まれ、主婦。 高校生でシャーロット・ブロンテ『ジェイン・エア』に出会い、その魅力にとりこになり、やがて1995年に旅行社の《嵐が丘を歩く》という企画旅行で、はじめて9日間の旅にでる。 それからブロンテ姉妹の足跡をたとって、10回前後英国を訪ねた。 ほとんど英語が話せない一主婦が、 ブロンテ姉妹の足跡訪問のことを中心に描いた書である。それでも現地では英国人の友人ができ、英語で手紙をやり取りするという。 専門家でないが読書好きの一主婦が、果敢にも一人あるいは、娘と一緒に英国旅行をする。その意味でも面白く読ませる。パック旅行には飽きた、でも言葉が…と尻込みをしている人にはお勧めする。 久保孝子『シャーロット・ブロンテのよるジェイン・エアの風景と心』(新風書房、2006年) ISBN 4-88269-620-7 定価\1,200.- + 税 ================================================== |
著者は現在、国立米子高等専門学校で英語教育に従事。 英語の文法を "なぜそのような規則になっているのか" ということを学問的に、しかし、できるだけわかりやすく説明してくれる著作である。 ただし、じっくりと読む必要があろう。飛ばし読みはできない。 中川右也 『「なぜ」がわかる英文法』 (ベレ出版、2009年) ISBN 978-4-86064-237-2 定価\1,400.- + 税 中川右也 『教室英文法の謎を探る』 (開拓社、2010年) ISBN 978-4-7589-1305-8 定価\1,600.- + 税 ============================================
(巻末に引用されている編集者の手紙より) 軍国主義一色の時代、沢山の人々が犠牲になりました。…(中略)…我が身を切り裂かれるような想いをしながら、激化する戦地へ家族を送りだしてきた女たち。彼女らの痛ましい程の本音が本作によって浮き彫りにされています。戦争に異を唱えることが罪であった時代を経て、これら女たちの心の叫びがひとつになったとき、本当の社会変革が生まれたのですね。まさに、老市民の草の根的な動きに焦点を当てられた考察は大変するどく、隠蔽された真実の声を代弁するものだと思います。また、沈黙の変質についての「負の慣れ」という解説は説得力のあるご意見で身につまされる想いで拝読させていただきました。子どもたちに見られる違和感を主題に心の荒廃を根幹から問いなおすメッセージとして完成されています。教育に携わるすべての人たちに、読んでいただきたい作品です。
重見法樹『題に二教育勅語を夢見る秋山好古 -内ポケットにある教育勅語(指導要領)から考え直せ』
(ISBN 978-4-86223-367-7) 定価
\1,400.- + 税金
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