イタリアの魅惑的な水の都ヴェネチア。見逃せない名所が多いですが、この旅行記では
あまりスポットが当たらさそうな場所を中心に取り上げました。
![]() 水上バス・ヴァポレットとヴァポレット乗り場。 ![]() ヴァポレット72時間(3日)券。 |
水上バス「ヴァポレット」 「アドリア海の女王」海上都市ヴェネチア(ヴェネツィア,ベネチア,ベニス)で車が乗り入れできるのは、イタリア本土から延びるリベルタ橋を渡った所にあるローマ広場までで、そこから先は一切車の乗り入れが出来ない世にも稀な町だ。ヴェネチア本島の端までは約3kmとそれ程広くないものの、移動手段が歩きだけだとしたら、さぞかし疲れて住みづらい地となるだろう。 そんなベネチアで活躍するのが船で、公共交通機関としては水上バスの「ヴァポレット」がある。ヴェネチア本島内や周辺の島々へ十数路線が運行され、地元住民や観光客などに広く利用されている。 夕方サンマルコ広場から駅前のホテルに帰る時、72時間券を購入した。帰りのヴァポレットはローマ広場からバスや車で、あるいは国鉄駅のサンタルチア駅から鉄道でなどの帰宅客で混雑していていた。 翌日、国鉄のサンタルチア駅最寄の停留所のフェローヴィアから路線番号1番のヴァポレットに乗った。このルートはヴェネチア中心部を流れる大運河の各停留所に止まり、リアルト橋をくぐり、サンマルコ広場に至る。同ルートの他便の方が停車駅が少なく速いのだが、船尾のオープンデッキから大運河をゆっくり眺めたかったので、あえてのんびり行く方を選んだ。 |
![]() 大通りさながらに様々な船が大運河を行き交う。 |
“大通り”大運河 ヴェネツィアをS字を描くように横切る大運河は、幅が50m以上はありそうな程広く、両岸には大運河に間を置かず、正に運河上にあるかの如くの建物が続く。目を奪われ見とれてしまう建物が多く、15世紀に建てられたヴェネツィアン・ゴシックの建物「カ・ドロー」は特に美しく印象的だ。 大運河は車が走らないヴェネツィアでは、例えるなら大通りのようなもので、ヴァポレット、水上タクシー、トラックのように荷物を積んだ船など、様々な船が行き交う。時にはサイレンを鳴らしながらすごいスピードで飛ばす警察の船ともすれ違った。 そういえば道路には標識があるもので、だとしたら大運河を始め様々な船が行き交うヴェネチアの運河にも標識があったのだろうか?その時はそんなことに気が付かなかったが…。今度行く機会があったらチェックしよう。 |
![]() ベネチアを歩いていると、こんな狭い道 に迷い込んでしまう事がよくある。 |
狭い裏道 ヴェネチアは車が通らないせいか、道があまり広くなく、しかも入り組んでいて、まるで迷路のようだ。歩いていると、方向感覚を失って道に迷い、何処を歩いているのか解からなくなる事が何度もあった。 1人しか通れないような細い道も珍しくなく、そんな道で人とすれ違う時は、お互いに気を使う。雨の日なのに傘を閉じなければいけなかった。 |
![]() 裏通りの細い運河と小さな橋 |
裏通り散歩 アカデミア橋から見所を見ながら適当にぶらぶら歩いているとやっぱり道に迷ってしまった(笑)。観光地から離れた所を歩いているらしく、リアルト橋やサン・マルコ広場にはあんなにいた観光客はほとんど見かけず、地元の人が足早に歩いている光景などが目に入るだけだった。 裏道の小さな運河を跨ぐように、住宅の玄関に続く橋が掛けられている。真っ直ぐの橋ではなく、運河を通る船に道を譲るように、階段で何段か上らなければいけない橋だ。このような小さな運河に限らず、ヴェネチアの橋のほとんどがそうで、お年よりなどには大変そうだ。 |
サントロヴァーソ・ゴンドラ造船所。ヴェネツィア では珍しい木造の建物。 |
ゴンドラ造船所 ヴェネチアの建物は見たところほとんどコンクリート(?)、レンガ、石造りがほとんどだ。だけどザッテレから運河沿いに歩いた所にあるサントロヴァーソ・ゴンドラ造船所は木造で、そこだけが田園地帯の水辺を思わせるような雰囲気だ。 だけど造りかけの黒いゴンドラが並ぶ光景はやはりヴェネチアそのものだ。ゴンドラの横では数人の職人さん達がゴンドラ造りに精を出していた。 |
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