映画の棚Topics過去の記事 4
「ハウルの動く城」 
 思ったより楽しめました。正直あまり期待してなかったんですが・・・それがよかったのかも?(苦笑)
 はっきり言ってあれやこれや中途半端な描写や唐突な展開等、多々あるんですが逆にその辺りが今までの宮崎ジブリ映画っぽく無くさっぱりした感じもさせています。 雰囲気的にはむしろあの −さっぱり少女漫画風味映画− の「猫の恩返し」に近い感じがしました。 いい悪いは別としてこんな作風でもやれば作れるんだなぁ(笑)といった印象。

 事前に「女性と男性でのウケが全然違う>女性に好評」という評判をあちこちからチラホラ聞いてたんですが・・・それもまぁ、何となく納得。 一見活劇風にも見えますが根底では少女漫画のテイストなんだと思います。先の描写不足や唐突な展開など男性側観点では引っ掛かって「をぃ、そこ、説明無しかよ!?」とか思ってしまうところも女性側観点の関心はそんなところには無かったりするので・・・・そういうところより「もっと関心ごとの核心部分を追って欲しい」という願望を叶えていくような展開になっている。

 あとは・・・やっぱりハウルのキャラクター性なんでしょうねぇ(苦笑)
宮崎アニメ屈指の美形キャラってこともあるんでしょうけど、どうやら単にそれだけじゃないみたいです。 「意外とヘタレで母性本能くすぐり」要素もかなり重要なんだそうで(そうなのかぁ・・・ ^−^”)
某誌で某女性漫画家が書いてた評価がすごく的を得てて笑った。 「生きる楽しさ、愛する歓び?・・・・いや、これは3人の老女の美青年ハウル争奪映画だっ!!」・・・・納得(笑)

 もうひとつは昨今の「ハリポタ」人気とも相まっての「魔法物」な部分でしょうか。 この辺は個人的にもツボなんで楽しんで観てました、オドロオドロした部分も含めて。 火の悪魔、カルシファーはいいキャラでした♪

 作中に登場する「戦争」の描写がちょっと中途半端な感じがするのが1番引っ掛かってる所なんですが(そこが「猫恩」との1番の違いかな?)・・・
あんまり言ってるほどの悲壮さ、悲惨さは感じない程度の描写だし。
でも「そこ」をしつこく追っちゃうと作品の 割とさっぱりした雰囲気 が壊れてしまうだろうし、観客もそういう流れは望んでないんだろうし・・・。 
 ならば「戦争」を用いず、何か違うシュチュで見せる展開を練り込むべきだったのでは?とか思ったりも。 かといって具体的にどうしたらよかったのかは私にも浮かんでこないんですが・・・

 とりあえず「超大作」でも「上段からのお説教映画」でもなかったのでその部分はよかったです。(むしろ「小品」な印象かな?)
  観賞日05.01.25 アップ05.01.26
「カンフーハッスル」 
 あの「少林サッカー」のチャウ・シンチー監督・主演作ということでかなり楽しみにしてた作品。 それなりに楽しかったんですが・・・主人公の「目覚め」の描き方と人の生死の扱いについて引っ掛かってしまって。

 主人公の描き方については言及するとネタバレになるんで割愛しますが、生死について、ですが・・・本作では結構な人がバタバタ死にます。時にはギャグ的な描写であったりもするんですがやはり「死」というものはそうそう軽はずみに描くべきものではない、という観念があって。
 本当に必要な「死」の描写であれば受け入れて観れるのですがこの作品ではシリアスとギャグの境界が曖昧な部分がある中で「殺し」が行われ・・・悪人のみならず人のいいおじちゃん達も命を落としたりします。

 悪人を憎むべき極悪人として描かんとしているのは分かるんですが、でも「この作品」において本当にああいった「殺してしまう」までの必要性があったかなぁと疑問が。 あと根本的な問題を最初に派生させてる主人公に何の反省の描写がないあたりも気になりました・・・。

 とは言え脇を固めるサブキャラ達の活躍は見てて楽しかったです♪ 少林サッカー同様、こんなおっちゃん、おばちゃんが?みたいな人たちが超人的な能力で暴れまわるのは愉快痛快で。
 トータルでは十分楽しめた作品だけに上記の2点が惜しいなぁ〜というのが個人的な感想です。
  観賞日05.01.09  アップ05.01.11
 「Mr.インクレディブル」 
(あらすじは↑にリンクを張っといたのでそちらで観てね

 以前も書きましたが・・・正直「ディ○ニー」系のアニメ作品には結構抵抗感がある人なんですが(どうにも小奇麗過ぎるお話と登場人物が:苦笑)・・・
この作品については監督・脚本が大好きな映画「アイアン・ジャイアント」のブラッド・バードだと聞いて、あの作品を創った人の新作ならば・・・と食指が動いたのでした(笑)


 いや、十分楽しかったです♪ 年末に観た「スカイキャプテン」がもうひとつカタルシスを得られず消化不良だった部分をこの作品で補完してもらった感じとでもいいましょうか。 小物など、レトロ分についてもなかなか効いてましたしね(笑)
 家族愛がどうこうとかの視点もあるんでしょうけど単純に娯楽作として痛快で楽しい、って部分が1番評価出来る点じゃないかと思います。各キャラの魅力の惹き出し方も上手いですし。 特にインクレディブル夫人ことヘレンは魅力的でいいキャラでした♪ (何でこの監督はこうも毎回、○妻キャラを上手く描くのか:苦笑)

 ただあまりにソツが無くて逆にそこが少々出来過ぎな感を受けてしまう部分もあったりはしますが・・・(苦笑) 面白かったんですけどふと思い出すと実は大爆笑も手に汗握る・・・も、してはいないんですよね。安心して観てたとも言えますが予想を「越える」という感覚は無かったのかもしれません。 まぁ、「アイアン・ジャイアント」では「うわ、やられたなぁ〜」感が強かったんでアレと比べてしまうのは酷かもしれませんが(苦笑)
 何か1本何も考えず、スパッと楽しめる映画が観たいなぁ、って方には十分オススメな作品です。
  観賞日05.01.04   アップ05.01.05
3年間放ったらかし(苦笑) 
 いや、記載してない間もそこそこ映画観てたんですがやたら忙しくてつい後回しにしてるうちにどんどんレヴューが溜まっちゃって・・・(苦笑)
で、ますます後回しの悪循環でこんなに放ったらかしにしてしまいましたι

 今までは映画の内容を紹介する「あらすじ」を必ず添付してたんですが、これが(間違いなど無いようにキチンと書くのが)かな〜り負担だったんで・・・ もう単純に観た感想だけにすることにしました(笑)
もち論、未見の方様にネタバレは極力無いように、ってことで。

 まぁ、あんまりウチのHPでこの映画感想を参照にしてる人は居ないかと思うんで(笑)自分の覚書きのつもりでまた書いていこうと思います☆