前時代の遺産・コモア四方津



藤野から西へ2駅、時間にして8分、四方津駅に到着。そこはもう山梨県だった。久々に白ポストや「乗車駅証明書」発行機を拝見する。

我々は山里には不似合いなものを目にした。それは山の斜面に延びる謎の筒だった。思い掛けない敵の出現にこれを攻略することに。 謎の筒の中に突入すると、遥かかなたまで延びる謎のエスカレーターが1本と、両脇には斜めに進む謎のエレベーターが2基。壁に掛けられているプレートを見るとこの謎の筒は「コモアブリッジ」と呼ばれ、上には何かあるらしい。これは上に行かねばとエスカレーターに乗り込む。(エレベーターは止まっていた)どうやらこのエスカレーターは200mもの斜面を上るらしい。エスカレーターの中にはテレビが設けられ、高校野球が映されていた。
エスカレーターを降りた我々を待ち受けていたのは「コモア四方津」という住宅地。造成したのが一目で判る山の中腹、計画的に配置された街、維持費がかかりそうなコモアブリッジ。まごうことなくバブル期の遺産だ。


四方津駅を見下ろす

この街の真ん中を東西に走る遊歩道を散策する。計画では水が流れていたと思われる水路の成れの果て、屋根板が消え骨格だけが残った公園の休憩所、謎の「時計の公園」を発見し、東の果てにあたる「石の公園」にたどり着く。でんと置かれた謎の巨石と謎のトーテムポール。

記念にコモア四方津でお昼御飯を食し、藤野駅へ舞い戻る。


文責:おかわん st43064@srv.cc.hit-u.ac.jp