【第05話】露天風呂ビール
担当:おかわん

昼食会の後、現地調達を信条とする約2名が小諸の街で金策に走る。
だが、小諸駅前には大手貸金業者の無人ATMはあっても
都銀はおろか、地銀の支店・ATMが見当たらない。
世間でコンビニATMがいくら普及しようと、
そんな動きとは無縁の「ヤマザキYショップ」しか見当たらない。
これが地方都市の中心市街地の現状か。
まぁ、なんとか地元民から情報を得て、信用金庫でお金を下ろしたので、
貸金業のお世話にならずに済んだけどね。


前もってお金を所持している人々は、金策に走る人達を放ったらかして
茶道部OBで地元蔵元の大塚酒造さんへ。
今晩の飲み会用に、お薦めされた原酒を1升購入。
物購入スイッチが入っている川口さんも個人的に1升購入。
大塚酒造で集合写真


15時頃、常盤館の送迎バスが駅前に到来。
ここで夏合宿初参加の須藤さんと夏合宿は宿に直行直帰が基本路線の竹田さんが合流する。
須藤さんは地元で旨いと有名な蕎麦屋に行っていたそうで、
お薦めに従って翌日の昼食はその蕎麦屋で飲み会をするのだが、その話はまた後程。
竹田さんは三崎のマグロ尽し夏合宿より定番の「TUNA」Tシャツで登場。

送迎バスは山道を登り、懐かしの常盤館へ。
学生の時の夏合宿では他のお客様に迷惑が掛かるので
ケーブルカー中間駅の隣、周りから切り離された部屋だった気がするが
今回は隣に別のお客様が泊まっている一般的な部屋に通される。
社会人になって信用されたからなのか?近頃の学生が迷惑を掛けてないからなのか?

酒類管理機構の検閲が入り、皆が持ち込んだお酒を集めると、
まぁ在るわ、在るわ。1晩で全てを空けて帰るのは無理そう。
現地調達&宿の自販機で逐次投入した土佐合宿とは大きな違いだ。


早速、ケーブルカーに乗って露天温泉施設「雲の助」へ。
半屋外の湯船と洗い場、ベランダ?に一人用の桶風呂、
ベランダの階段を下りたところに大型の桶風呂と縁台、ブランコという構成。
ふと誰かが貼紙に気付く。
なんと「雲の助」では生ビール・地ビールが飲める上に、
浴室への持込みも合法的に出来るらしい。

これは風呂上がりの1杯ではなく、露天風呂ビールを愉しまなければなりません!!!

数々の団体旅行の添乗で客あしらいに手慣れている山本真也が素早く手配。
酔っ払っても割らないように金属製のジョッキで出される。
(列車内、昼食会であれほど飲んだのに更に飲むのか?なんて野暮は言わないように)

程好い熱さの温泉、蒼く晴れ渡った空、夏とは思えぬ涼しい高原の気候、
目前には木々の緑(何の木が知らないけど)、遠くには佐久の山並み、
仕事のことなぞ何も考えなくて良い合宿の一日、
そしてよく冷えたビール。
幸せだねぇ。気分が良いったりゃありゃしない。

途中、階段を降りてきたが酔っ払い集団を見て引き返したおっさんがいたり、
降りてきた子供を「あんな人達を見ちゃいけません」ばりに連れ戻す
父親がいたりしたが、気にしちゃいけない。


なお、日頃から日光を避けて行動する癖のある高野は
「雲の助」には上がって来ず、
昔からある館内大浴場を独り占めしていたことを特記しておく。


【次回予告】
第06話、夕食の模様等は須藤さんにお任せします。

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