【すごいよマサルさん】
藤乃木に到着。時間が午後2時過ぎということもあり、店内は結構空いていた。奥から2番目のテーブル席へ座り、取敢えず生中人数分を注文。生中を飲みながらご飯物のメニューを見つつ注文をとる。藤乃木といえばふぶきでありこれを頼むしかない、と決定していたものの壁に張り付いているビラを見ると一品料理が登場している。キスフライ、エビフライ等が80円〜250円で一品単位で注文できるようになっていた。
ここで意外なことに一番小食かつギトギトしたものに弱そうなマサルさんが突如「すごいよマサルさん」に変身。フライのトッピングとして牡蠣フライ、カニクリームコロッケをふぶきロースと共に注文。ここでおかわんさん、あ、も普通に注文してはいけないと言う空気を読みフライトッピングを注文。注文内容は以下の通り。
すごいよマサルさん:ふぶきロース、牡蠣フライ、カニクリームコロッケ
おかわんさん:ふぶきロース、牡蠣フライ×2
あ:ふぶきヒレ、ホタテフライ
また、今度来た時は遠藤に「ふぶきロース、ご飯大盛、紅茶甘め、トッピング全部のせ」を注文させようと決意。
ここで、あ、はただのふぶきヒレではなく、前人未到、空前絶後の「ふぶきヒレ、ふぶき別皿」注文を敢行。藤乃木のおばちゃんも当該注文には不慣れであり「大根おろしはカツに乗せないで別にするということですね」と再確認をとらせるまでの動揺を誘った。しかし、このふぶき別皿注文には以下の効用があった。
(1)ふぶきでカツがしっとりせず、サクサクのトンカツを堪能できる。
(2)別皿のふぶきを逐次トンカツに乗せる事で濃厚なふぶきトンカツを堪能できる。
(秘伝のたれをかける時点でふぶきが拡散するのを防ぐため)
(3)ふぶきを乗せないトンカツについては普通のソースをかけてふぶきとは違った風味を味わう。
(4)残ったふぶきは秘伝のたれでそのまま食すことによって酒のつまみになる。
(シラスと刻み海苔があれば直良し。今執筆しながら朝に持ってきた焼き海苔をかければよかったと後悔)
以上のような深謀遠慮の策略の下、注文を終え料理を待つことにした。しかしながら、生中とお通し(いつも出てくる沢庵と浅漬けの小皿のこと。通常は箸休めと言うらしい)でぐうたらやっているうちに食事が来る前に飲み終えてしまった。ここで、酒に移ろうかと思ったけど、ビール&トンカツ(ソース付)、ビール&トンカツ(おろし付)を堪能するために生(小)を注文ししのいだ。
料理が来た。ご飯はいつもの通り大盛と注文してないけど大盛だった。他のテーブルではご年配の方がご飯の量にびびって少なめに変えてもらっていた。おかわんさんは注文時にひよって「ご飯少なめ」と言ったのにもかかわらず、出てきたご飯は普通の量(普通の食堂で言う大盛に属する量)と殆ど変わらなかった。恐らく藤乃木のおばちゃんが「学生なんだからもっと食べなさい」と気を利かせたのだろう。
ビール&トンカツ(ソース付)、ビール&トンカツ(おろし付)を堪能し、ビールが終わったのでお酒を追加注文した。酒&トンカツ(ソース付)、酒&トンカツ(おろし付)を満喫。次にキャベツを導入しキャベツ&ソース、キャベツ&おろしを貪る。ムサボリッチ・トンカツスキー(日本経■新聞/食あれば楽あり/小泉■夫のパクリ)と化し、最後のほうはおろし&ソースをつまみにしてまで酒を飲んだ。そうこうしているうちにご飯も食さなければとそちら方面にも手を伸ばす。池波正太郎はロースカツと酒でやったあと串カツで締めると言っていたが、藤乃木に串カツはないし、ヘビーなので真似はしないものとする。ご飯を完食。
すごいよマサルさんと化した元マサルさんは「満腹中枢が反応する前に完食する」と速攻で貪り食う。最後のカニクリームコロッケに苦戦するものの完食。
おかわんさんもご飯少なめに注文したのに無視されたショックや、注文した熱燗が熱すぎ某蕎麦屋の悪夢が甦りかねない危機があったものの完食。
全員完食し、最後に紅茶で締める。以前と比べて甘さが弱くなっているような気がする。
満腹でふらふらになりながら一橋学園駅に到着し、国分寺へ移動。国分寺駅に着くとマサルさんは仕事をしに日本橋へ出勤した。おかわんさんは意味無く国分寺北口へ消えてった。
帰りにスタ丼国分寺店でスタ丼弁当をお土産に買って家に帰った。弁当についてくる玉子は温泉玉子になっていた(夏に何かの事件があったらしい)。スタ丼弁当を持って中央線に乗り込んだが、車内ににんにくの匂いが充満し、冷たい視線を浴びながら国分寺−三鷹間を耐え忍んだ。