戦車室−2 昭和前期

 


急造装甲自動車(制式名称不明)・・・EW

 滿洲事変時に独立守備隊」が既存の乗用自動車の車体を利用して急造した急造の装甲自動車。客席部分の側面と後部を鋼板で覆うと共に、軽機関銃を搭載する砲塔を装備している。

 

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急造装甲自動貨車(制式名称不明)


仮想戦車(制式名称不明)

 昭和六年に「歩兵第二十九聯隊」が訓練用に急造した仮想戦車。

 国軍全体でも戦車の数が僅少の折の歩戦共同訓練では、このような仮想戦車が作られて訓練に用いられた。

 

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仮想戦車(制式名称不明)

「歩兵第二十九聯隊」の軍旗祭の際の模擬戦に登場した仮想戦車。


試作装甲自動車(制式名称不明)

 昭和初期に「オースチン一九一五年式装甲自動車」をベースとして、六輪自動貨車の車体を利用して試作された装甲自動車であるが、詳細は不明。

 

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試作装甲自動車


騎兵学校急造装甲自動車(制式名称不明)

 「陸軍騎兵学校」で昭和初期にフランスから輸入した「ルノー六輪乗用自動車」の車体上部に簡易装甲を施して製作された装甲自動車。

 滿洲事変では「騎兵第一旅団自動車隊班」に配属されて実戦参加している。

 

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騎兵学校急造装甲自動車


急造装甲自動貨車(制式名称不明)

 滿洲事変時に「関東軍野戦自動車隊」の自動貨車の中で、敵弾からの狙撃に対して運転手を守る為に一部の自動貨車の運転台部分に装甲が施されて運用がなされている。

 

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急造装甲自動貨車(制式名称不明)

昭和七年二月に「敦化」警備の折に歩兵第三十二聯隊第二大隊に配属された「関東軍野戦自動車隊」の自動貨車で、運転台部分が装甲されている。 


急造装甲自動車(制式名称不明)

 滿洲事変時に、「関東軍野戦自動車隊」で自動貨車の護衛用に、既存の乗合自動車に鋼板を取り付け製造した急造装甲自動車

 

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急造装甲自動車(制式名称不明)


急造簡易装甲自動車(制式名称不明)

 滿洲事変時に「簡易装甲自動車」の不足を補うめたに、自動貨車に装甲板を施して急造した装甲自動車であり、写真のタイプは三台が製造されている。

 

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急造簡易装甲自動車(制式名称不明)


ちよだ型装甲自動車

 「東京瓦斯電気工業」が昭和七年に「Q型六輪自動貨車」の車体をベースとして、これに装甲と武装を装備した装甲自動車である。

 

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ちよだ型装甲自動車

「滿洲事変」で初陣を飾った装甲自動車であり、車体前部に1箇所と砲塔に二箇所の軽機関銃設置用のマウントがある。写真では軽機関銃の設置マウント部分が防諜目的で修正されている。


簡易装甲自動車

 昭和3年の「済南出兵」の戦訓より、外地在住の邦人保護を目的として開発された装甲自動車であり、「石川島自動車製作所」が昭和3年末に「簡易装甲自動車」の名称で製造している。

 車体は英国より製造権を購入した「ウィズレーCP車(スミダ自動貨車)」の車体を利用して、これに装甲を施して砲塔を設置したものであり、武装は車体前面に「軽機関銃」1門と砲塔に「三年式重機関銃」1門を装備している。

 

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簡易装甲自動車

昭和五年の「騎兵特別演習」にて騎兵部隊と共に演習に参加中の「簡易装甲自動車」


一九二五年式ヴィッカース・クロスレイ装甲車

 

 陸軍が昭和初期に英国ヴィッカース社より輸入して使用した装甲自動車。「一九二五年式ヴィッカース・クロスレー装甲車」は「一九二三年式ヴィッカース・クロスレー装甲車」の改良型であり、車体側面のステップ部分等に相違点がある。

 

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一九二五年式ヴィッカース・クロスレー装甲車

写真は「天津駐屯歩兵隊」の「装甲自動車隊」に配備された「一九二五年式ヴィッカース・クロスレー装甲車」であり、現地部隊では「駐屯軍装甲自動車」と呼称していた。


九一式重戦車/九五式戦車

                    25000Hit特別企画

 欧州大戦が終了して世界恐慌と軍縮の嵐の振れまくる中、大正15年より開始された「国産戦車」の試作は昭和2年2月に完了し、同年6月の富士裾野演習場での供覧試験も無事に終了して国産戦車製造に関するハードルも克服することが出来たものの、反面で戦車の重量過多の問題点が浮上したのである。

 これは戦車の重量が、当所計画していた予定重量の16トンを2トンも上回る18トンの重量となり、結果として計画されていた時速25キロの速度を出すことが出来ずに20キロの速度が限界となり、さらに重量の問題から国軍の主力戦車としては重量過多であるという結論に達したものである。

 この報告を元に「陸軍技術本部」は昭和2年12月に戦車に関する開発方針の変更を行い、この「試作戦車」をベースとした「重戦車」と新規に軽量の「軽戦車」の2つの戦車の開発を決定したのである。この決定を元として、昭和3年3月の技術審議会で方針の可決を受け、国軍の整備しうる基幹戦車として重軽2種類の戦車の開発が開始されたのである。

 「重戦車」は大阪造兵廠で開発が続けられ「九一式重戦車」の名称で正式となり、「軽戦車」は昭和4年10月に「八九式軽戦車」の名称で制式兵器となっている。

 

●九一式重戦車

 「試作戦車」を元にして制定された国軍初の重戦車であり、「主砲塔」には前部に従来の「五十七粍戦車砲」に代わって「七糎戦車砲(九四式七糎戦車砲ではないと思われる・・・)」と砲塔後部に「軽機関銃」が設置され、車体の前後には「軽機関銃」を装備した「副砲塔」が1基づつ設置される、まさに「重戦車」が制定されたのである。

 

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九一式重戦車側面図

砲塔には車長用の外部展望装置であるストロボスコープが設置されている。

 

 

●九五式重戦車へのいざない

 「九五式重戦車」は「九一式重戦車」を母体として、機関と装甲と武装を強化した重戦車で、4両が生産されたと伝えられている。

 歩兵に随伴しての「陣地突破戦闘」と、その後の「陣内戦闘」に従事するために、当時の列強歩兵が多用していた37ミリクラスの歩兵砲の近距離からの直接射撃に対抗すべく、装甲厚が「九一式重戦車」に比べてかなり増強されている。

 武装も強化され、「主砲塔」に「九四式七糎戦車砲」と「軽機関銃」各1門を装備し、車体前部の副砲塔に「九四式三十七粍戦車砲」、車体後部の副砲塔に「軽機関銃」を装備している。

 

 

●武装と弾薬

 「九五式重戦車」には、歩兵と協力して堅陣突破と、その後の陣地内戦闘を考慮して、「主砲塔」に「九四式七糎戦車砲」と車体前部の「副砲塔」に「九四式三十七粍戦車砲」が装備されている。

 また、後方からの肉薄攻撃と蹂躙戦闘を考慮して、「主砲塔」後部と車体後部の「副砲塔」に「軽機関銃」が装備されている。

 

 

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九四式七糎戦車砲

前部主砲塔に装備されており、装薬量は異なるものの「九二式歩兵砲」と同一の弾薬を使用する。「九一式重戦車」搭載の「七糎戦車砲」が本砲であるかは、年代的に見ていささか疑問が残る。

 

 

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九四式七糎戦車砲 九五式徹甲弾

 

 

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九四式七糎戦車砲 九二式榴弾

 

 

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九四式三十七粍戦車砲

「九五式重戦車」の前部「副砲塔」に装備されており、229度の射界が得られる。「九五式重戦車」以外にも「九五式軽戦車」・「九七式軽装甲車」の備砲としても使用されている。

 

 

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九四式三十七粍戦車砲 九四式徹甲弾

 

 

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九四式三十七粍戦車砲 九四式榴弾

 

★九一式重戦車データー

自     重

18トン

乗     員

5名

最 高 速 度

時速25キロ

超 越 壕 幅

3メートル

発 動 機

  150馬力

装     甲 

20ミリ

武     装

七〇ミリ砲1

軽機関銃3

 

★九五式重戦車データー

自     重

26トン

全 備 重 量

―――――――――――

乗     員

5名

   法

全   長

6.470メートル

全   幅

2.700メートル

全   高

2.900メートル

履帯中心距離

2.200メートル

最低地上高

0.51メートル

燃料搭載料

400リットル

潤滑油搭載料

40リットル

最 高 速 度

時速22キロ

登 坂 能 力

2/3(長斜面)

超 壕 能 力

3.0メートル

徒 渉 能 力

1.1メートル

回 転 半 径

信地旋回

11.0メートル

運 行 時 間

10時間

 

 

 

前 面

側 面

後 面

上 面

30ミリ

25ミリ

25ミリ

16ミリ

 

前 面

側 面

後 面

上 面

35ミリ

30ミリ

25ミリ

12ミリ

武   装

軽機関銃2

九四式七十糎戦車砲1

九四式三十七粍戦車砲1

弾   薬

機関銃弾 2940発

七糎戦車砲弾 100発

三十七粍戦車砲弾 250発

 

★九四式七糎戦車砲データー

 口  径   70ミリ

 全  長   1288.5ミリ

 高低射界   +20度〜−12度

 方向射界   左右各10度

 全備重量   324.8キロ

 

★九四式七糎戦車砲 九五式徹甲弾データー

 全  長   307ミリ

 全備重量   4450グラム

 全備弾薬重量 5050グラム

 信  管   九五式破甲小弾底信管

 侵徹威力   約3000メートルで20ミリ鋼鈑を貫通

        約1000メートルで25ミリ鋼鈑を貫通

 

★九四式七糎戦車砲 九二式榴弾データー

 全  長   351ミリ

 全備重量   3810グラム

 全備弾薬重量 4420グラム

 信  管   八八式短延期信管「野山加」

 威力半径   約20メートル

 

★九四式三十七粍戦車砲データー

 口  径   37ミリ

 全  長   1358.8ミリ

 高低射界   +20度〜15度

 方向射界   左右各10度

 全備重量   177キロ

 

★九四式三十七粍戦車砲 九四式徹甲弾データー

 全  長   227.5ミリ

 全備重量   700グラム

 全備弾薬重量 1030グラム

 信  管   九四式小延弾底信管

 侵徹威力   約1000メートルで20ミリ鋼鈑を貫通

        約800メートルで25ミリ鋼鈑を貫通

        約300メートルで30ミリ鋼鈑を貫通

 

★九四式三十七粍戦車砲 九四式榴弾データー

 全  長   255.8ミリ

 全備重量   645グラム

 全備弾薬重量 975グラム

 信  管   九三式小瞬発信管

 威力半径   約8メートル

*砲弾の貫徹威力は、命中角や防盾鋼鈑の質にもよりかなりの変化がありますので、あくまでも目安としてお考え下さい*

 

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★九五式重戦車写真  2003.4.29写真追加  ・・・NEW

 

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九五式重戦車

「支那事変」下の「靖国神社」に展示された「九五式重戦車」。迷彩模様や車体の大きさがわかる写真である。


九八式軽戦車  ケニ  

                    20000Hit特別企画

 国軍の基幹軽戦車である「九五式軽戦車」の代替として昭和13年に制定がなされた軽戦車。

 特徴としては「九八式軽戦車取扱法教程」の総説に「本戰車ハ形態小ニシテ機動性ニ富ミ戰鬪動作ヲ容易ナラシムル爲從來ノ輕戰車ニ比シ戰鬪室ヲ擴大シ武噐ハ○○ヲ双連ニ裝備シ裝甲板ハ其ノ厚サヲ増シ且ツ努メテ被彈經始ヲ採用ス(○○は伏せ字であるが、一〇〇式三七粍戦車砲と九七式車載重機関銃)」との記述がある。

 この記述より「九八式軽戦車」は、従来の「九五式軽戦車」に比較して、速度・航続距離・通信能力が増加したのは勿論のこと、「砲塔」内部に2名の乗員がおり、展望装置の充実と併せて偵察能力の向上が計られたほか、火器の「砲」と「銃」の2元化による戦闘能力・制圧能力の向上に伴う、ある程度堅固な敵陣地帯の突破をも考慮した偵察戦車と考えられる。

 生産面においても、当初は「改正軍備」による「九五式軽戦車」の後継として開発されたものの、後の「大東亜戦争」の勃発に伴う基幹機甲車両の整備体形の簡素化によって生産を見送られたものと所長は邪推するものである。

 生産は昭和17年より開始されたらしく、生産数も100両前後と言われているものの詳細は不明。また、配備部隊も解っていない。

 

 

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九八式軽戦車取扱法教程

昭和18年4月に「陸軍機甲本部」が発行した取扱説明書であり、「秘」の区分にされている。

 

 

●車体写真

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九八式軽戦車正面図

 

 

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九八式軽戦車側面図

 

 

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九八式軽戦車後面図

 

 

●車体

 「九八式軽戦車」の車体の特徴は、敵弾からの被弾傾始を考慮しての曲面が多く採られており、車体・砲塔の外面は「防盾鋼鈑」に覆われている。

 乗員は「操縦手」・「銃手」・「砲手兼車長」の3名で、「車体」は前部の「戦闘室」と後部の「機関室」に隔壁によって別れて、「砲塔」には「銃手」・「砲手兼車長」の2名の乗員を収容できる点から、従来の軽戦車に比較して卓越した偵察能力と戦闘能力を得る事が可能で「覘望覘視装置」として「車体」に「覘視孔」3個と、「砲塔」に「丸型覘視孔」2個・「覘視孔」3個を持ち、さらに近接戦闘・蹂躙戦闘を考慮して各「覘視孔」の下には「拳銃孔」が設けられている。

 無線機は通常は1台であるが、砲弾薬箱1個を取り除くことで2台の搭載が可能である。

 

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九八式軽戦車車体図

 

 

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九八式軽戦車装甲板取外状況

整備のために、車体より装甲板を取り外している状況。

 

 

●操縦装置

 操縦装置は、「起動装置」・「減圧装置」・「発動機」・「クラッチ」・「変速機」・「ブレーキ」と「計器板」等より成り立っている。

 操縦席の視察装置は、開閉式の「操縦手展望窓(展視溝付)」1つと、その左右に「展視溝」2個があり、共に弾片防護のために内側に「防弾ガラス」が設置されている。

 「計器板」は3つに分割それており、操縦席左前面より「粁計器」・「油圧計」・「警報機釦」があり、前方右には「回転計」、右計器板には「起動開閉器」・「排気温度計」・「余熱表示器」・「計器板燈」・「電流計・「可溶片匡」・「電路開閉器」が設置されている。

 

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九八式軽戦車計器配置図

 

 

●砲塔

 砲塔には「銃手」・「砲手兼車長」の2名が搭乗し、武装として「一〇〇式三七粍戦車砲」と「九七式車載重機関銃」が双連に装備しており射界は仰角15°・俯角25°・方向角左5°〜右10°(砲架の駐止を解いたときは左右ともに10°)である。

 「砲塔」の外板は「防弾鋼鈑」製であり、「九五式軽戦車」に比べて「砲手兼車長」と「銃手」の2名が搭乗し、砲の左右に有蓋式の「展望孔」があるほか、左右側面には「展視溝」・「展視孔(拳銃孔)」が設置されており、後面には「展視溝」・「展視孔(拳銃孔)」付の連絡用の開閉扉がある。砲塔上面には「車外信号燈(後述)」を設置できるほか、天蓋開放時の乗員の「掴手」が設置されている。

 「天蓋」は全開と3つの半開き状態にできる。

 

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九八式軽戦車砲塔前面図

 

 

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九八式軽戦車砲塔後面図

 

 

●発動機

 「発動機」は「統制式一〇〇式直立六シリンダ空冷式四衝程ジーゼル機関」であり、「発動機」・「燃料噴射装置」・「燃料供給装置」・「吸排気装置」・「配油装置」・「冷却装置」・「起動装置」より成り立っている。

 

 

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九八式軽戦車発動機

 

 

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九八式軽戦車消音器

 

 

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九八式軽戦車消音器

 

 

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後方点検窓

 

 

●指揮通信装置

 「指揮連絡装置」は戦車内外の通信に用いる機材で、車長より操縦手へ命令を伝達する「指示器」と、夜間に車外へ指揮連絡等に用いる「車外信号燈」がある。

「指示器」は轟音が物凄く会話の不自由な戦車内での指揮通信を確保するための機材で、「車長」の持つ「発信器」と「操縦手」の持つ「受信器」に別れている。

 「発信器」は戦闘室左壁に設置されており、「車長」が本体に設置されている12個のボタン操作により、指示が「操縦手」のもつ「受信器」へ伝えられるシステムである。(ボタンは2段式で、1回のプッシュでブザーが鳴り、2回目で電球が点灯する。)

 「操縦手」の「受信器」は操縦席左前方にあり、本体は電球入りの12個の文字盤に別れており「発信器」の信号を受けると該当個所の点滅とブザーが鳴るようになっている。

 「指示燈記号」は、「右へ」・「左へ」・「速度増せ」・「速度減せ」・「前進」・「停止」・「直進」・「後退」・「反転」・「運転止め」・「注意」・「白欄」の12種類がある。

 「車外信号燈」は「九七式中戦車」より採用がされた機材で、砲塔上面の支持台取付部に支持台をとりつけた後に、「信号燈」を取り付けるものである。

 砲塔内部に設置した「信号燈開閉器」の操作で、「緑」・「橙」・「赤」のガラス筒に入った電球が点滅して信号を発する型式である。

 

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九八式軽戦車指揮通信装置

 

 

★九八式軽戦車データー

自     重

6.2トン

全 備 重 量

7.2トン

乗     員

3名

   法

全   長

4.110メートル

全   幅

2.120メートル

全   高

1.820メートル

履帯中心距離

1.846メートル

最低地上高

0.35メートル

変 速 機

1〜4速

後退

燃料搭載料

正 48リットル

副 40リットル

副 40リットル

潤滑油搭載料

36リットル

最 高 速 度

時速50キロ

登 坂 能 力

2/3(短斜面1/1)

超 壕 能 力

2.1メートル

徒 渉 能 力

1.0メートル

運 行 時 間

10時間

 

 

 

前 面

側 面

後 面

上 面

16ミリ

16ミリ

16ミリ

6ミリ

 

前 面

側 面

後 面

上 面

底 面

16ミリ

12ミリ

10ミリ

6ミリ

6ミリ

武   装

一〇〇式三七粍戦車砲

九七式車載重機関銃

弾   薬

機関銃弾 3160発砲  弾  106発

覘望

覘視

装置

砲  塔

覘視孔(覘視溝)−3

 拳銃孔(覘視孔)−3

丸型覘視孔(展望窓)−2

車  体

覘視孔(覘視溝)−3

無 線 機

車載無線機乙及丙各1

 又は車載無線機丙1


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