ドラッグスター1100(スタンダード)搭乗記
                                               
 2015.10.05(東北ロングツーリング旅紀行その1・・・)

   初日
   
9月26日 土曜日(晴れ)16:00
      さぁーいよいよ本日!!、待ちに待った東北ロングツーリングに出撃するぞぉ!!。
   二日前に東北地方の天候を見定めて急遽東北ロングツーリング作戦を決行する。
(正直少し不安・・・大丈夫かいなぁ??・・・^^;)

   何時もの若宮ICから今回は新門司ICまで約50Kmを、まず快調に走行して16時40分、新門司港東京行ターミナルに到着。
(誰も居ねぇ・・・(汗))
   
「チョット早すぎたんじゃぁねーの?出航は19時だべサァ・・・」^^;。係員の指示に従ってバイク置場へ駐輪する。(一番だァ・・・^^;)
   フェリーに乗るのは二十年前に四国へパラグライダーで飛びに行って以来だ。何だか年甲斐もなくドキドキするべぇ・・・^^;。

   18時乗船開始、19時出港!!。ヤルことも無いし飯食って風呂入って寝るべぇ^^;。
(二段ベッドの蚕棚 ^^;)

   
二日目
   9月27日 日曜日(雨のち晴れ)。

      二日間とも海は穏やかで、船に弱いオレには有難い事だ。時々海を眺めながら友達から借りてきた本を読む。
    紀伊半島を過ぎた辺りで、沈む夕日がとても綺麗だったんで写真に収める。
(丸一日のんびりと本を読みながら過ごすのもイイもんだぁ・・・^^)

   

   
三日目
   9月28日 月曜日(曇りのち晴れ午後遅く雨)。

      早朝6時、薄曇りの東京港に接岸する。東京の夜明けは福岡に比べると一時間ほど早い、外はもうすっかり明るくなっとるバイ。
      係員の指示に従いバイクでフェリーから走り出す。
   さぁーいよいよ東北ツーリングの始まりだぁ!!。
(チョット興奮気味・・・これがこのあとのチョンボに繋がる・・・^^;)

   さて、首都高に乗るには有明二丁目交差点を右折しなくてはならんが、新門司港で乗船時にヘッドライトに貼った行先の貼り紙を剥がすのをすっかり
   忘れとる。^^;  急遽路肩にバイクを止めて貼り紙を剥がし再び発進したが、止めた場所が悪かったよなぁ・・・。^^;
      それは有明二丁目交差点のすぐ手前で、オレはそのまま交差点を直進してしまったべぇ・・・。
(アチャッー !!初っ端からチョンボかよぉ・・・(汗))
   
   運よく直ぐに気が付いて一つ先の交差点でUターンをカマす・・・。^^;早朝だったんで行交う車も少なくて事なきを得たが、何たる慌て者か・・・。
(汗)
   今度は有明二丁目交差点を左折して湾岸道路に入る。
(次は新木場へ左に折れる標識を見落としたらいかんバイ・・・ ^^;)
   その後15分程走ると目標の首都高新木場ICの標識が現れる。
(よしっ!!ひと安心・・・(笑))

   6時15分、新木場ICから首都高中央環状線内回りへ進入完了。あとは東北自動車道への案内通りに走ればOKだべぇ・・・。
(チョットうれしい^^)
   
「東京へは随分来てないが相変わらずゴチャゴチャしとるなぁ」そう思いながら走ってると、急に空から陽が差してきたぁ!!東京はお天気だぁ。^^
   その後、首都高の渋滞にも遭遇せず、順調に川口JCTを過ぎて東北自動車道への入口浦和料金所に6時45分到着です。
(順調順調!!^^)
   
   埼玉、群馬、栃木県と過ぎる間にパラッと雨が落ちてきたが、それも一瞬で雨天装備(ゴアテックスのカッパ上下)に変更するまでもなく快調に走行を
   続ける。そして那須高原を過ぎて福島県に進入すると懐かしい地名がオレの目に飛び込んで来た。郡山、二本松・・・。
(ああ〜懐かしいなぁ・・・^^)
      安達太良SAの手前で11時の方向に見覚えのある山が見えてきた。おお〜安達太良山だぁ!!。
   あの山の麓に昔半年ばかり仕事で下宿していた家があるはずだ、帰りに寄る予定だがとにかく懐かしい・・・。^^
 
 (安達太良山・高村光太郎の詩集「智恵子抄」で有名)

   
9時50分 安達太良SA到着。
     今回のツーリングでもオレは決まった時間に食事を摂ることはしない。概ね2時間ごとに短時間の休憩を取るがその時適当にテイクアウトで腹ごしらえ
   と水分補給をする。それにオレはバイクで連続して走るのは2時間が限界ヤァ、1時間を過ぎると猛烈にケツが痛くなって来る。^^;
   バイクは車と違いシートを跨いで座る、だから両足の付け根と特にお尻に負担が掛かるんだ。
(バイクに乗る限り仕方ないことだべぇ・・・^^;)

      ところで、3時間近く東北道を走って来たが、この高速道路はオレの国の九州道より随分走り易く感じる。高低差が少なくてカーブの曲線も随分緩や
  かだ。しかし、車は結構多い、特に上りは・・・。

   いよいよ福島を過ぎて宮城、そして今日の目的地岩手県に入ったぞぉ。^^
      懐かしい花巻を通過してしばらく行くと盛岡の手前で左に大きな山が見えてくる、岩手山だ。
      昔仕事で現場への行き帰りに何時も眺めていた懐かしい山だ。
(岩手山別名岩手富士は今も活動を続ける活火山 )
   走りながら大きな声で
「40年ぶりに帰って来ましたよぉ〜」って叫んでみた・・・。(笑)

   
13時40分 今日の最終目標IC西根IC到着です。
      東京港を朝6時に出発して7時間40分、お天気にも恵まれたが自分でもよく走って来たと思う。^^;
      本当に有り難いことだ。
(感謝・・・^^)

   しかし、予定を40分もオーバーしとるバイ!!、このままでは今日の宿に着くのが暗くなってしまう・・・。
(汗)
      どうするべぇ、とにかくオレが昔居た大更の駅前に行こう、それから考えよう・・・。
     15分程走ると大更駅前に着いたが全く昔の面影は残ってないゾナぁ・・・。
     駅は新しく建て替わってるし昔泊まっていた旅館もすでに無くて周りには住宅が張り付いとる・・・。^^;

     (まぁ〜これが現実だべなぁ・・・^^;逆に昔のままだと大変バイ(笑))

   
それよりこれからの予定をどうするかそれが問題だべぇ・・・。 
      取り敢えず予定の岩手山焼け走りへと、もと来た道へバイクを走らせるが、昔オレが知ってる焼け走りへの道はこんなに立派じゃなかった。
      精々4m程度の幅で未舗装の砂利道だったが、しかし今は片側1車線の広い立派な道路になっとる。

     
「そうだ!!焼け走りに行く途中に昔牧場があったぞぉ、牧場は無くなってねぇだろうツーリングマップルにも牧場らしきモノが載ってた」
      急遽路肩にバイクを止めて地図で現在地を確認する。この先少し行ったところに右へ牧場に続く道がある。
      よし、行ってみようと再び走り出す。・・・おお!!牧場の看板があったぞぉ〜そこを右折だぁ!!・・・。

   その道は幅が4m程度、舗装はしてあるが何となく昔現場への行き帰りにかよった道と似ている。
      牧場の建物も昔より新しくなってるようだが見覚えがあるゾォ・・・。
      道路脇の木々も随分大きくなってるみたいだが、少し先に行くと広い牧草地があってそこから岩手山が綺麗に見えてた憶えがある・・・。

   おお〜あったぞぉ!!。広い牧草地の向こうに岩手山が綺麗に見える!!・・・。
     
「ここだぁ!!この道に間違いない」
      オレは写真を撮ろうと狭い路肩にバイクを止める。
      車も殆ど通らないこの道は地元の人だけが時々利用する道なんだぁ・・・。
(懐かしくてうれしくて、しばらくボーっと眺める・・・^^;)

   
岩手山
   

  
さて、取り敢えず焼け走りはカットして八幡平へ向かおうと山に目を向けるとナンと、山頂付近から中腹まで厚い雲に覆われて全く見えんバイ・・・。
^^;
  (あれぇー八幡平はダメかもしれん(汗))

   もし運よく頂上まで行けたとしても景色は全く見えないだろうし、最悪途中で雨に降られたら寒さに震えながらの撤退も考えられるバイ・・・。
(怖)
   しかしそれは覚悟のうえ、走れるところまで登ってみよう、せっかくここまで来れたんだから・・・。


  
14時20分。
     再び八幡平へ向けて昔かよった農道を走り出す。
     しばらく行くと信号の無い十字路に遭遇、八幡平へ向かう県道に出るには十字路を右折して川を渡れば県道にぶつかる筈である・・・。
   
(オレの鋭い感?に任せて右にハンドルを切る・・・)

     少し走ると久しぶりに信号機付きの交差点に出くわす。^^;
     多分これが県道23号だ、ここを左折すれば八幡平アスピーテラインの入口に行ける??・・・ハズ。
   予想どおりオレの鋭い感に寸分の狂いもなく八幡平の入口に到着。麓の町はまだ晴れていた。^^;

    
「さぁ一刻も早く登らんと・・・」と気持ちは逸るが、カーブが連続する山岳ルートは思うようにスピードが出せな・・・。(焦)
     しかし焦った挙句の事故や転倒はよくある事、ここは
「慎重に慎重」にと自分に言い聞かせる。

   三分の一も登っただろうか、周りは今にも降り出しそうな黒い雲に覆われてくる・・・。
     すると前から対向車線をヘッドライトを点けて、雨でビッショリ濡れたワイパーまで使ってる二台の車が下りて来た。
(アチャーこりゃダメやぁ・・・(涙))
   オマケにそのあとをズブ濡れのバイクが二台転がるように下りてくる。そうこうしてるうちに急に雨が落ちてきたぁ・・・。
(よしっ・・・戻るぞぉ!!)

   路肩の広くなってる所で慎重にUターンをして今登ってきた道を下りて行く。雨はまだ小雨だが道は次第に濡れてくる・・・。
     下り坂は登りよりもスリップの確率が高くなる。なるべくブレーキを使わずに十分スピードを落としてコーナーに入って行く。
     カッパなんて着てる暇はない一刻も早く麓まで下りるのが先決だべぇ・・・。やっと麓まで下りた時には雨も本降りになって来たぁ・・・。^^;
   
(疲れたぁ〜寒い・・・(冷))

  
1500
     少し早いがこのまま安比高原のユースホステルに向かおうと雨の中を走り始めた。
     しかし、どこか雨の当たらない場所でカッパを着なくてはと考えながら探していると右手に小さな道の駅を発見!!・・・。
     雨の当らない場所にバイクを止めて雨具を着ける。
(だいぶ濡れたが仕方ないべぇ・・・^^;)

   さて、一段落すると急に腹が減って喉の渇きを覚えたので、何を売ってるんだろうと店の中へ入って行くと・・・。
     そこには地元で採れた野菜や果物がたくさん並んでいた。美味そうなリンゴや洋ナシがいっぱいだぁ・・・^^。
     さっそく王林みたいな大きなリンゴを2個とこれまた大きな洋ナシを1個を買う。岩手県はリンゴの栽培も盛んだが洋ナシもたくさん作られている。
     洋ナシはリンゴみたいに日持ちはしないんだが甘くて美味いんだよぉ〜^^昔はよく食ったなぁ。
(笑)

   買ったばかりのリンゴを我慢できずにバイクに腰かけてバリバリ皮ごと食ってしまう・・・^^;。
(美味かったぁ^^)
   洋ナシは今夜ユースホステルで、残りのリンゴは明日奥入瀬で食うぞぉ・・・。
(笑)
   さて、腹も膨れたし雨は降り止まないがソロソロ出発しますかぁ・・・。^^

  
15時30分 「カムイの森」到着。
     雨の中を今夜の寝グラ安比高原のユースホステル
「カムイの森」に無事着きましたぁ〜。(我が愛機ドラッグスターよ良く頑張ったなぁ^^)

   因みに
「カムイの森」は安比高原リゾート内のペンション村にある。このあとオーナーに安比高原リゾートの大きな温泉施設に送迎してもらった。^^
   今日のリゾート温泉は客が殆ど居なくてオレ一人、貸し切り状態でゆっくり温泉を楽しむことができたバイ・・・。^^
(ラッキー(笑))
     もちろん露天風呂も・・・。^^


   今夜の
「カムイの森」の泊まり客はオレ一人・・・ ^^;。(寂)
    
チョット寂しいが洋ナシ食って早よ寝よっと・・・。
   
 明日の天気が少し心配だけど何とかなるべぇ・・・。(笑)

 
  三日目走行距離 616km(東京都ー岩手県)(すげぇー走ったなぁ^^;)
  
燃料補給      4回

  
東北ロングツーリング旅紀行その2へ続く・・・