2003年1月の研究開発記録&雑記帳>


過去の研究開発記録


2002年12月









1月26日(日)「大戸屋」


結婚してから外食はあまりしなくなった。
理由は色々だが基本的には買い物してきた材料が余るのが困るのが大筋だ。
それでもたまに外で食べるのは新しいメニューの開発になるので嫌いではない。


首都圏の駅近くに外食産業を展開している「大戸屋」という定食屋があるのだが
そこのメニューは季節ごとに替わって工夫されているし味も良い。
しかもお財布に優しい価格帯なのでいつも混みあっている。
昨日も久々にそこで食事したのだ。


外食産業というのは限られた時間でどれだけの客を回転させることができるかが
利益を生むポイントの一つだ。
安いメニューでいつまでも居座られていては店の利益は上がらないが
かといって無理に追い出すと店の印象が悪くなる。
その辺りをどうするかが難しい。

あ、大いに話が脱線してしまった。
別にここで商業の話を言い出すのではなかったな。



さて丁度我々の隣には今時の若者(男性)が二人で食事をしていた。
見るからに学生茶パツやんちゃ系だ。
よくドンキホーテなどでたむろしていそうな感じ。

私のメニューにはとろろご飯があったのだがこちらのテーブルには醤油が無かった。
よく見ると隣の若者の向こう側にそれはあった。

嫁が「すみません醤油取ってください」というと
物珍しそうにこちらを見て醤油を取ってくれた。
それから二人でなにやらこそこそ話をしているようだ。


最近の若者の行動はよく分からないが彼らが先に席を立って去っていった後に
嫁曰く「さっき醤油取ってくれた直後に携帯でこっちの写真撮ってたよ」という。
別に被害があるわけでも無いから構いはしないが
それが何になるのか行動の動機が良く分からない。


そういえば夏の花火会場などでも携帯のカメラで花火を撮っている若者が大勢いた。
あんな小さなカメラで夜空の花火を撮るには露出が足りないと思うが
皆一様に空に携帯を向けている様は見ていて可笑しかった。


それはともかく公共の場で他人に焦点を合わせて写真を撮るのならば
一言断りを入れるべきだと思うのだがそれはすでにマナーでも何でもないのだろうか。




1月17日(土)「自発的コミュニケーション」


昨日は有休で仕事が休みだったのだ。

しかも朝から天気は絶好でまさにドライブ日和だった。
この間は宇都宮に餃子という山方面ドライブだったので
今回は鎌倉湘南など海方面に決定。
お気に入りのCDを積み込んでいざ出発。


鎌倉到着はお昼ご飯の時間も終わった午後2時過ぎ。
金曜日というのに各地からのバスツアーなどで観光客が結構来ていた。
が、お昼ご飯を食べに行こうと思っていたお店は残念ながら2時で閉まっていた。
予定の当てが外れるとちょっとショックだ。


ぷらぷら街を散策しながら歩き回って一軒の中華料理屋に入ることにした。

午後3時前だというのに店内は客が結構いた。
店内は非常に狭く4人掛けのテーブルが2つにカウンター席が5つぶんだけ。
カウンターに座れば4人掛けテーブルとの間は人が一人通れるかという狭さだった。
中華料理と言っても主に麺類がほとんど。
焼き飯と排骨麺と餃子を頼んだ。


他の客は地元の人間ばかりのようだった。
店は外から見ると間口は狭くとても観光客向けの店ではない。
おまけに店内は狭く明るくないので一見の客は入り難い。
壁には「禁煙」の看板。

カウンターの向こうで調理をしているのは3人で親子だろう。
調理師免許からみて年の頃は70歳を越えた寡黙で頑固そうな店主は
中華なべを手早く操り炒め物担当している。
にこやかに麺を茹でているのは働き盛りの息子だろうか。
私はこの手のこだわりな雰囲気を持つ店が好きなのだ。


ここは隣の客と肩が触れ合うほどの狭い店内で独特の雰囲気を感じ取れる。
それは客同士が自発的にコミュニケーションを取るということだ。
同じテーブルに座るのも一言声をかければまったく問題ない。
先に食べ終わればお先に失礼の一言。
もちろん特に会話が在るわけでもないからみんな知り合い同士では無い。


今の都会ではまずあまり考えられない風景。
人は一人では生きていけないことを忘れている世の中。
隣同士の距離が広がってしまった現代が忘れてきたモノを見た気がした。




1月15日(水)「光陰矢のごとし」


早いもので新年も明けてすでに半月ほど過ぎた。

今年はどんな年にしようか。
何か新しいことを始めるか今まであるものを極めるか。
しかし中年老い易く学成り難し、棒ほど願って針ほど叶うか
何事もよほど強い意志が無いとすぐに廃れてしまうのだ。


でも気のせいかもしれないがいつもと違う年になりそうだ。
仕事においても私事においてもだ。




先月の聖夜に今まで長い間本当に大切にしてきた相棒に別れを告げた。


まるで全てを描き上げた絵本を閉じるように切なかった。
それは自分の青春の全てを反映してきた鏡。
ある時は優しく自分を包み込み、またある時は雄々しい唸りを上げ世界を駆けた。

いつも傍に居るとそこに存在することがあたりまえになってしまう。
けれど必ず来るべき日が訪れるのだ。


ディーラーから出て最後に振り返ったときに置いてきぼりにされたあいつは
本当に寂しそうだった。


モノはいつか壊れ無くなってしまう。
でも築いた歴史は自分がこの世界からいなくなるまでは消えはしない。
他の誰も知らない自分だけの秘密。

楽しい12年間を本当にありがとう。
青春のプレリュードは永遠に私の心の中に。




1月12日(日)「日本語便利」


今日は朝から天気が良かった。
バイクを動かすのに相応しい天気だ。
そう言えば先週の金曜日に欲しいソフトが発売されているのだ。
それを買いに行く事にしよう。

今日は他にもいろいろ用事の予定があるから行動を早くせねばと
急いで池袋に急行した。


買ってきたのはナムコのPS2用ソフト「もじぴったん」だ。
もともと業務用に開発されていたのを家庭用に移植したもので
ゲーセンでやっていても面白くて財布が軽くなりそうな勢いだったので
家庭用が出るまで控えていたのだ。


ゲームの内容は単純明快でクロスワードパズルのようなマス目の中に
ひらがなを置いて「ことば」を作れば良いのだ。
作ったことばがソフトの中に入っている辞書に載っていればそれが正解になる。
それを時間制限や文字制限等の決められた条件の中で作ればステージクリアになる

「ことば」と言っても非常に幅が広くことわざや慣用句から口語や動詞まで大丈夫だ。
例えば「ドライブ」と言う言葉は
「ドライ」「ライブ」「ドライブ」と三通りの読み方に考えられる。
偶然に出来る単語もたくさんあるのだが
これがなかなかパズルとして良く出来ていて思ったより難しいのだ。


それにしても嫁と一緒にやっていて気が付いたのだが
自分では考えないような単語を発見するのが面白い。
100人居れば100通りの考えがあるのは当然だが
作成する「ことば」によってその人の思考や趣向が分かるのが楽しい。

単純だけど奥が深くて久々にハマるゲームだ。




1月05日(日)「福袋」


今年も無事に明けて一年が始まる。
給与所得者は連休も終わり月曜日から仕事という人が大勢いることだろう。
毎日暗いニュースが報道されているが正月くらいは明るい話題を聞きたいものだ。


この季節、日本各地で福袋が出回る。
関西では名物の福袋争奪戦も今年は予約制にしたデパートが増えて
あまり見られなくなったが一部では異様な盛り上がりの場所もあったらしい。


大阪の阪神百貨店の阪神タイガースのグッズ売り場では
1万円の福袋20個がわずか30秒足らずで売り切れたり
横浜市のそごう横浜店では日産の人気スポーツカー「フェアレディZ」を入れた
デラックス福袋を高級婦人用腕時計とセットで300万円で限定1で出したところ
500件以上の申し込みが殺到したそうな。


福袋しかり宝くじしかり世の中が不況であればあるほど
神頼みや願掛け傾向が強まる気がする。
苦しいときの・・・では無いが何かにすがらないとやってられないこともあるのだ。



そんな私も今年は福袋を一つ手に入れた。
とは言え大枚叩いて買うほど余裕は無いので
ゲーセンでUFOキャッチャーにて200円でGETだ。
あまりご利益は無さそうだがほんの少し得した気分が味わえるのも正月ならではか。










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