泉田千種先生より
「身体を動かすって楽しい！」
人間の身体って、本当に面白く出来ている。
小さな細胞の集合体の筋肉を伸ばし合って
大きな球体が、いろいろな動きを織り出して、言葉を発する。
人格があるように、肉体も、その性格を反映する。
頭の硬い人は、筋肉も硬くつく。
甘えん坊は、筋肉が柔らかい。
我が儘な奴の筋肉は、部分で違った筋肉が創られたり…。
そのままではないにしろ、
如何に精神が肉体を左右しているかが分かるのは面白い！
強い集中力を使わないと、身体の声が聞こえない。
たくさんの細胞の集まりだから、
そのひとつずつに、お伺いをたてないと聞こえない。
心澄さないと聞こえない！
日常でこれほどまでに、自分の身体に向かい合うこともないので、
これも面白い。
だけど、レッスンを楽しむと「こんな風に動いてみようか」とか、
「この振りは、白鳥の気分で」とか「この動きは、風の様に」とか歌ってると、
筋肉も場所を探して付いてくる。
つまり、よく言うせりふ
「想像力を使いなさい」「イマジネーションを使って創造しなさい」と、いうこと。
楽しまないと、美しさも生まれない！
身体で何かを表現する
「茹でたスパゲッティを表現しなさい」なんて陳腐なことは言わないが、
何かを表現するのは、面白い！
子供は創造力豊か……と言うとそうでもない。
大人は頭硬い……というとそうでもない。
皆一応に、照れて素の状態を取れないだけ。
これも訓練。慣れ。
やってみると日常の観察力などがUPする。
自分の身体は、自分の責任で動かして見る。
合理的に出来てる、バレエのレッスンは、発見が多い。
人間 －－ 好奇心と行動で成長する。－－
これ、バレエで一挙両得！