あれやこれや

2010年03月13日
不覚人その1(通勤18)


朝の通勤客は皆イライラ.少しでも寝坊したい・・・けど遅刻したくない.この二つの
命題に挟まれて多くのサラリーマンは時間との勝負で通勤をしています.だからイラ
イラ.前の人が自動改札でちょっと詰まっただけでカッと来る人さえ居るのです.ま
あ,順調に流れている改札の人の動きが急停止するのですから,気短者が頭に来
るのは仕方がないかも知れません.でも,私は大丈夫.気短者ではありますが,定
刻まで2時間も余裕があります.ちょっとやそっと遅れた位では全く痛痒を感じませ
ん.

だから,みんなの後ろからゆっくり歩いてソワソワ行く人の観察が日課.今朝,ちょっ
と面白いことがありました.ある顔馴染みのおじさん.例の変なおじさんではありませ
ん.この欄には初出場の方.この人も割と悠然と,というか飄々とした人.いつもの
ように定期(Suica?)をタッチパネルに付けて改札を通り抜けようとしたその時.“この
人悪人ですよ〜”とばかりに警報が鳴りパネルは青から赤変.こうなると数秒はその
改札は使えません.その人の後ろに居た人は“あ〜あ”ということ.人によっては“こ
のヤロウ”かも.で,その人“私のせいじゃありませんよ”とばかりに何回もタッチ“ペ
ン,ペン,ペン”.そりゃダメですよね.たいていの場合機械は正確.もうその時は後
ろの人達は後に続くのを見限って別の改札機へ.そして,悪人(とされた)人は不愉
快でも駅員の居るところに行って身の証を立てるのが標準でしょう.

ところがです.自信過剰なんだか,判断力不足なんだか,まるで回りが見えないの
だか,・・・,本人も隣の改札機へ.それも厚かましくも流れている人の列の前に割り
込んで再タッチ・・・“この人極悪人ですよ〜”.そのあたりで自分の定期の方にエラ
ーがあることが分かりそうなものなのにね.そして,懲りないその人は更に隣の改札
機までも止めてしまいました.結局その人のおかげで3つある全ての改札機が赤に
なってしまいました.つまり,そこにいた人は皆さん足止め.そのおじさん飄々とした
というより余りに鈍感だったんですね.

余裕のある私は後ろでこの様子をじっと観察.私と同じ早朝の電車に乗る皆さんも
たっぷり時間的余裕があると見えて怒る人は一人も居らず,ジッと赤が青に変わる
のを待っていました.






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