
あれやこれや
初めにちょっとお詫び.ボエームシリーズは見た(聴いた)ことのない方からお叱りを
受けてしまいました.確かにある程度オペラに親しんだ方でないと訳の分からないと
ころがあったかも知れませんでした.余り考えずつい調子に乗って書いてしまって失
礼しました.反省.
さて,今日も思い出話の前置きから.中学時代の話.尊敬する国語教師の授業.こ
のF先生の授業は心から楽しみでした.なんといっても見かけ,特にお顔が立派.て
んぷくトリオの三波伸介さんとブルドックの合いの子のような感じ.如何にも親しめそ
うでしょ.最初の授業.先生が教室に入ってきた時のインパクトは忘れられません.
初めて見る先生はどんな人なんだろう.瞬間の静寂のあとの大笑い.一気に和やか
になりました.“顔になんか付いてるか?”それでますますの大爆笑.失礼な話ですよ
ね.でも,想像して下さい.緊張しているみんなの前に三波伸介さんとブルドックの
合いの子のような大きな顔が現れたのです.緊張の糸が切れると同時にみんなの
反応は人類共通のもの.人の顔を見て笑ってはいけないとは知りつつもそこは中学
生です.それにこのシツエーションでじっと堪えるより大笑いの方がずっと良い反応
でした.そのF先生の授業.何が楽しかったって,南洋に派遣された戦争の思い出
話をリクエストに応じて何度となく語ってくれました.面白おかしくも見事な語り口で,
戦争の実体を子供達に教える.これぞ教育者のあるべき姿.政治運動にウツツを
抜かす山梨や北海道の同業者とは対極にある立派な方でした.
この先生は国語の先生だけあって声も大きくハッキリとモノを言います.ある生徒が
教科書にあった“根絶やし(ねだやし)”を読めずにつっかえたところ,先生は読み方
を教えました.大声でハッキリと“こんぜつやし”・・・“エッ?”.
さて,気を取り直して今日はオウム話の続きです.勤め先の敷地内には研究所や工
場があります.都会地,民家の密集する地域の真っただ中なので排気(廃気)には
細心の注意を払っています.でも,まれに処理不十分のまま臭気が外に出てしまう
こともありました.そんな時は大騒ぎ.住民から訴えられては一大事ですから,誰か
が臭気を感じたら,そりゃもう必死になって出どこや原因を確かめます.ところが,
原因不明の臭気が立ちこめることが続いた時期がありました.どうしても分からない
のです.寒天培地を蒸気滅菌する時に出るあのスエたような臭い.分かりますか?
結局,分からないままウヤムヤ.
それがあのオウムへの討ち入り後ハッキリするのです“炭疽菌をばらまいた”.無毒
な炭疽菌から有毒な炭疽菌を抽出してばらまくという実験をオウムのあの亀戸道場
でやっていたらしいのです.情報によると2回ばらまいたコトになっていますが,そん
なものではありません.連日臭ってましたので,何度も何度もばらまき実験をしたは
ずです.あの討ち入り(2010.7.30 討ち入りでござる)後,それが全くなくなりましたの
で,あの臭いはやはりオウムの亀戸道場から出たものに違いありません.とする
と・・・実験が成功していたら・・・こんな悠長な文章なんて書いていられませんでした
よね.
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