あれやこれや

2007年02月16日
45年目の新発見(フルート2)


昨日は余りに詰まらない話題,今日のは私にとっては興味があるのですが,一般的
ではない更に詰まらない話かも知れません.予めおことわりを.

サンデードライバーという言葉があります.休日しか運転しない下手くそで我が儘な
運転でみんなに迷惑をかけ通しの運転手のこと.何を隠そう私もその一人です.そ
して私は更にサンデープレーヤーでもあります.つまりフルートを吹くのは土曜か日
曜日だけ.それも暇と元気がある時だけ.だから,楽器を出してきて,さあやろうと
思っても体力が持たず,しかも気持ちと指の動きが調和せずドジばかりで“こんなは
ずじゃなかった”と直ぐいやになって止めてしまいます.そう,30分くらいでしょうか.
でも,本当はここが我慢のしどころ.このあたりからやっと指が慣れ,音もこなれて
調子が出るものなのです.少なくとも予定通りの音さえ出ていれば,逆に余り疲れも
感じなくて結構長時間体力が持つとも言えます.つまり始めの30分が勝負(ちょっと
大袈裟ですが).

ところで,管楽器の経験者なら誰でも知っていることかも知れませんが,私にはつい
最近知ったことがあります.30分間は吹き続けなければ音が良くならないと信じてい
たので,上述のように始めの30分体力と気力が持つことが勝負と考えていたわけで
すが,実はちょっとだけ(2,3分?)吹いたあとで暫く(30分?)放っておくことによっ
て吹き続けた時とあまり変わらない効果があり,音色が良くなることを発見したので
す.だから全然疲れない.理由はよく分かりませんが,トーンホールの蓋のパッキン
(タンポと呼ばれ豚の腸の皮で出来ている)が水分で適度に潤い,密閉性が完璧に
なることから来るのかも知れません.もしそうだとしたらメーカーの方は是非研究して
いただきたいと思います.今なら様々な特性を持った合成樹脂が使えます.ところ
で,今までも管体を濡らしたり暖めたりと様々な実験をしたのですが,どれも効果が
ありません.結局は,実際に30分間吹く以外に音を良くする方法が無いと思っていま
したので,偶然の産物とは言え実に45年目の大発見なのです.もう一つ,音程の問
題があるのですが,これは大したことではありません.使っていなかった(冷えた)楽
器の音はひどく低いのですが,暫く吹くと楽器が体温で暖められ,徐々に音も高くな
って本来の音程に収まるということがあります.でも,音程調整できないピアノや,弦
の張り具合で調律するヴァイオリンと違ってフルートの音程調節は実に容易ですし,
30分の放置場所を暖かくて十分湿度のある熱帯魚の水槽の上(の蛍光灯の上)に
したことで解決済み.ということで,体力の無くなったサンデープレーヤーの新発見を
ご披露した次第です.

それと今もう一つ思い出しました.今日は楽器の材質について書くつもりでしたがス
ペースがありませんので材質については後日.

昨年,実家で長年奉公してきたピアノをとうとう買い替えました.弦がのびきってしま
い,しかもフレームが特殊なので材料が国内では手に入らないということで,ついに
諦めて更新した次第です.今度のピアノは構造上譜面台を立てるために布のピアノ
カバーを外さなければならないので,ついでに,コンサート会場のようで少し大袈裟
ですが,蓋を開けて演奏することになります.ピアノが部屋の半分位を占める小さな
部屋の中で・・・.すると,あら不思議(知っている人には当たり前?),ピアノの音だ
けではなくフルートの音も見違えるように良くなるのです.自分が上手くなったんじゃ
ないかと錯覚するほどなのです.これはピアノの筐体の中にフルートの音が入って
微妙に共振することが原因だと思うのですが,この効果が微妙なだけに知らない人
は多いのではないでしょうか?そこでひとこと.合奏するときはピアノの蓋は開けまし
ょう.少なくとも初心者にとっては良い楽器で練習するのと似た効果があり,上達は
断然早いはずです.以上の情報は本などには書いていない価値の高い情報だと思
うのですが,関係のない方が殆どですね.

今日の我田引水は次回も続きます.お許しを.





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