あれやこれや

2007年09月28日
蚊の朝食


朝の通勤にはJR電車(古語:省線,国電,廃語:E電)に乗り換える前に始発から15
分程私鉄に乗ります.始発駅から朝一の始発電車乗るわけですので1車両に2,3
人しか乗っていません.そして私は美味しい? 動物に好かれる体質なのです.この
話は後日.

“あっ,やられたか”,ズボン越しに朝食にありつこうと蚊が.刺されたことに気が付く
ような時は既に遅い.“痒みの元”をしっかりと注入された後です.だからこの時点で
追い払っても意味はありません.当然,“バシッ”等と野蛮なことはしません.私が蚊
に対して怒りを覚えるのは,卑怯にも無防備な桃を狙ってきた時だけです.この時だ
けは狂気に燃える目でナイス蚊ッチ(2006.9.23 衝動買い).自分がやられた時は殺
生はしません.他人の方に気が付かれないようにそっと追いやるだけです.でもこの
時は残念ながら私以外に餌は居ません.10mも遠くに座っている人の方に連れて行
く訳にも行きませんので,仕方なく栄養に乏しい植物性の私の血を心ゆくまで分けて
やることにしました.痒みに耐えながら.安心して朝食を終え,不味い餌で満腹にな
った彼女は既に蚊の形態をなしていません.まん丸.まあ,早朝からこれほどゆっく
り餌にありつけるとは望外だったのでしょう.腹八分目とは良く言ったものです.彼女
は限度を超えてしまいました.そう,自分の羽の力では飛べないのです.満腹して,
さあ飛び立とうとしましたがそのまま床に墜落.このままでは,うっかり足で踏んでし
まいそうなので,フッと口で吹いて遠くへやったのですが,その位置で飛ぼうとしても
1cmも体を持ち上げることはできずジタバタもがくだけ.ただ,暴れるだけで横には2,
30cm位,蚊とは思えない動き(ほとんど蚤?)ながら移動はできるようです.そうこう
しているうちに少しずつ人が増えてきましたので,次の餌どころではありません.踏
まれないことだけが彼女の関心事に違いありません.私もいつまでも電車の床に興
味を示していると変人と思われそうなので,その後は到着まで寝たふりをした結果,
見失ってしまいました.顛末はどうなったか.

さて,今朝の話.ガラガラの電車で何処に座るか? 選り取り見取りですが,いつも
のように,全く根拠なく定位置へ.つまり昨日と同じ席へ.ちょっと余談.指定席だと
思っている席に知らない人に先を越されて座られるとムカッとしますよね.それはオ
レの席だと.話は戻ります.“ありゃ,痒い”,今日は4個所も刺されてしまいました.
昨日の蚊が覚えていて待っていてくれたのでしょう.無事だったんだ.失敗に懲り
て,今日の餌は少し減らしてみたのですが,直ぐに物足りないことに気付き,もう一
度・・・てな調子で4個所も刺してしまったのではないかと推測しています.迷惑なの
はこちら.痒い場所は1個所だけにしておいて欲しいものです.我を忘れた浅はかな
まん丸の蚊はピョンピョンと床を這いつくばって逃げて行きました.

明日から連休ですので,さあ朝食と思って待っていた彼女はさぞかしガッカリするこ
とでしょう.





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