
あれやこれや
前から見たいと思っていた“砂漠は生きている”という大昔の映画をCS放送でやって
いました.1953年の作品ということなので私が4歳の時の映画です.その後,小学生
の頃ディズニーランドというテレビ番組でもこの映画を取り上げていましたので見た
のは2回.だから鮮やかな印象を持っています.とは言ってもその後約45年間,いつ
かは見たいと思いつつチャンスがなかったのですが,やっと見ることができたという
訳です.以前に書いた通り(2006.7.9 復刻映画),サボテンの頂上に追い詰められた
山猫(豹ではなかった)のシーンがあり,やはり印象的でした.今の目で見ると,やや
クサイ場面も多々ありましたが・・・.いずれにしても,画質も美しく内容も立派.幼心
に感動したのも無理からぬことと思いました.
前回書いた中に,今まで見るチャンスがなかったので,今後是非見たい映画として
挙げていた“緑の魔境”と“黒い絨毯”でしたが,“黒い絨毯”もレンタルDVDで見るこ
とができました.内容は良く覚えていないと書きましたが,それもそのはず.なぜな
ら,私にとって最も苦手な分野である男女の機微などがあって,今見ても難し過ぎて
良く理解できたとは言えません.ましてガキの頃では何が何だか分かるはずがあり
ません.それに全然記録映画ではありませんでした.今から思えば,何であんな詰
まらない映画に感動したのか分かりませんが,おそらく,小さなアリの集団がとてつ
もなく巨大化するというSFのハシリの様な部分が気に入ったのでしょう.折角のおど
ろおどろしいSF映画にジメジメした男女の機微が入って来ると途端に興味を無くして
しまうのは今も昔も同じ.ただこの映画を見た頃はそのことさえ気が付かないほどの
ガキだったということなのでしょう.
残るは“緑の魔境”だけになりました.近い将来きっと見るチャンスがあるものと期待
しています.
ところで,ここには書きませんでしたが“渚にて”という見るからに軟弱そうなタイトル
の映画も長年見たいと思っていた作品です.これは復刻版のDVDが発売されたので
速攻で手に入れました.タイトルのイメージとは違って,これも立派なSF.しかも真面
目(?)なSF.地球規模の核戦争の後,高濃度放射能の死の灰が地球を徐々に覆
って行く過程で,僅かに生き残った人達が残された時間をどう過ごすかというような
テーマです.男女間の問題もありますが,さほど難しい話ではなく,私程度の理解力
でも何となく分かります.“機微“というほどのレベルではありません.ほぼ同内容の
リメイク版も公開されていますが,やはりオリジナルの方が数等良い.文章力が無
いので,内容に関してここで書くことは出来ませんが,レンタルDVDなどで是非ご覧
下さい.感動すること必定です.・・・と思って,ある映画好きの先輩にお貸ししたので
すが,先輩の感想は“それでいったいあれは何が言いたいの?”.これにはガックリ
しました.人それぞれ.この人にとっては,男女の機微のない映画は見る価値もない
作品らしいのです.というか,タイトルから恋愛モノを想定して見ていたのに,一向に
期待通りの展開にならないのでガッカリしたのに違いありません.つくづく,人それぞ
れだと思い知らされました.今の内から迫り来るバージェスの世界(2006.6.27 未来
はバージェス?)に備えて心構えをしておかねばならないという教育映画なのに.
(←この部分は嘘です)
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