あれやこれや

2007年11月21日
あれやこれや5


話題を思い付かないので,今日はあれやこれやです.

今朝,川沿いの通勤路でこの夏が過ぎてから初めてのカルガモ以外のカモを見まし
た.いよいよ冬ですね.何ガモだか分からないので後で蘊蓄のCさんに聞いてみま
す.私は寒いのは大嫌い.暑いのは苦にならないのですが冬は寒くて暗くて陰気な
ので大嫌いです.

電車を降りる時,ガンとして動かないお兄さんが居たので“イナカモノ”と言いなが
ら,腕でソッと押し出してやりました.ヘッドフォンをしていたので大声にならないよう
に気を付けて(2007.7.27 ヘッドフォン二題).お兄さん,悔しそうに何か言いたそうな
顔をしていましたが,ドアが閉まりかかったので慌てて乗り込みました.こういう嫌な
思いを何回かすればイナカモノという意味の田舎者も都会の仕来りにいずれ気が付
くでしょう.でも,世の中には過激な人もいるので実力行使は程々にせねば.

何ヶ月も前から楽しみにしていたカルメンを歌う憧れのマリーナ・ドマシェンコが来日
できなくなりガックリです.チケットを払い戻しして貰いたいのですが,主催者側も代
役(この人も一流ですが,カルメンのドマシェンコは別格)を立てて,払い戻しには応
ぜずと.まあ,それが色々な意味で当然ですが,う〜ん,拍子抜け.

最近のオペラは演出過多が目立ち過ぎ.ザルツブルグ音楽祭の多くは特にひどい.
その前にはとんでもないアイーダも見ました.これはモネ劇場だったと思います.台
本があってそれに合わせて作曲者が作曲している訳ですので,原作をどのように再
現するかが演出家の腕の見せ所のはずですが,自分の才能の無さを思わせぶりで
低級な主張で誤魔化すのは見るに堪えません.しかも,そんなグロテスクなモノをさ
も知った様にもてはやす評論家も悪い.大モーツァルトや大ヴェルディを何と心得て
いるのだろうかと思います.多寡がポッと出の演出家が大天才の作品を自己流の
下品なものに変えるなど冒涜以外の何物でもない.チューリヒ歌劇場のように思い
切って簡素化した象徴的舞台ならそれはそれで良いのですが,的外れの演出によ
る目も当てられないモノを見せられた方は堪ったものではありません.折角の名演
も台無しです.俄オペラファンとしては,先ずは演出家でフィルターに掛ける必要が
あることを知った次第.日本での公演も猿真似の傾向が出てきています.詰まらな
いことは真似をするべきではありません.






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