
あれやこれや
名刺の整理をしていたら,印象に残る一枚が出てきました.コンピュータ関係の超有
名企業の“副部長格”という変わった肩書きの名刺.まあ,肩書きは企業が独自に
決めているので不思議というほどのことではありませんが,“格”というのが珍しいの
で記憶に残っていました.でも,それ以上にこの名刺の持ち主に関して印象的な出
来事が二つあったのです.後から考えるとこの人,この企業の中でも鼻つまみ者だ
ったんじゃないかと思います.だから“格”を付けて適当にあしらっておけと.
まずはその1.企業の研究員同士の実務的な面会の場合,紳士的な話し合いにな
るのが普通ですが,いきなり一喝されたのです.開口一番“それが客人をもてなす
態度か!!”.その怒りは確かにごもっともなのです.なぜなら,我々は作業着にサ
ンダル.何しろ研究実務(作業)中ですので,普段はこんなナリ.全く違和感を持って
いなかったし,過去においても研究員同士の面談なんて主客どちらの立場でもこん
なものだったのです.会長,社長のお声掛かりのVIPならスーツに着替えてお会いす
るでしょうが.驚いたことに,この人は自分のことをそういったVIPと考えて(勘違いし
て,自惚れて)いる様でした.そんな人にサンダルはちとマズかった.そう言われてし
まえば完璧にこちらの負けです.
その2.面倒をおかけして申し訳ありませんが,“2007.03.01 イオンの話”をもう一度
お読み頂きたい.20年も昔からあった根の深いイオン商法について,あれやこれや
と悪口を書きました.3つめの段落で触れた空気清浄学会(名称は違うかも知れま
せん)なるオカルト集会にこの人も参加していたのです.“私は・・・社の・・・です”とわ
ざわざ自己紹介した上で(だから覚えている),訳の分からない,つまりガス状のイオ
ンがそこいらに普通にあることを前提とした質問をしていました.“あれ,こいつ偉そ
うにしていた割にこの程度のヤツだったのか”と驚いたことを覚えています.始めは
この会合がこんなオカルト集会だとは知らなかったので,超一流企業の立派な技術
者であるこの人は(遠慮した私の代わりに)ガスイオンなるものの矛盾点を追求して
くれるのかと思っていたのです.そう,この人は紛れもなくはったり屋か既にオカルト
教徒.このオカルト集会の中では既に有名人らしく・・・先生と呼ばれていました.
この会議のメンバー達は,今頃各分野のオピニオンリーダーになっているのではな
いかという様なことを“イオンの話”の中で書きましたが,正にズバリ的中.この人の
名前をインターネットで検索してみると,出るは出るは,オカルトまがいの記事が
次々と.既にこの世界では有名人の模様です.しかも,畏れ多くもとある工業大学の
教授様です.こんな人に習った学生達が社会に出て様々な分野で仕事をすることに
なるのかと思うとゾッとします.大学の先生を採用する前には(大学に限りませんが)
精神鑑定をしてこんな教育者として不適性なオカルトな人を排除するシステムは是
非必要だと思います.あるいはこんな程度の低い教授を雇っている大学は大学の
資格剥奪モノだと思いました.なお,同じページの最後の段落に書いた日本化学会
の機関誌に投稿した人も別の大学の教授の肩書きがある人です.怖ろしい話です.
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