コボルと散策
みたけの森
岐阜県可児郡御嵩町周辺地図
 駐車場前に、りっぱな「みたけの森」の石碑がある。
 案内所(休憩所)には、「みたけの方言」で、
 
ようきてちょうだーた。 ここは小鳥がなーて自然がいっぱいやで、どえらーええとこやに! ゆっくりしていきやぁすとええに。 ゆっくりして いきゃあーよ。
と 書いた貼り紙があり、訪問者を和ましてくれている。
 (名古屋弁に良く似ているね)

 さあ、コボル、ここから出発だよ!
 石碑の横に新しく「水車小屋」があり、
軽やかに水車の回る音が、沢の流れにのっ
て聞こえてきた。

 一面、芝生の広場が目の前に広がって、眺めもいい!・・・

 「おっと、樹木や花に、犬のオシッコをさせないでね と書いてある。 コボル散策道を歩いていこうね」

”ワンワン・・・!”
 ちょうど、公園内の芝生刈りをしていた。 

 「樹木の手入れはきれいにしてある公園だね、コボル」

 ”・・・・・・・?”

 歩き始めてまもなく、コボルと大きさが同じくらいのオスのわんちゃんにあった。
 互いににらみあい、吠えそうになっていた。 お互いに気が合わないのかな?・・・

 「コボル! お友達になれないか?」
 ”うぅ〜・・・・・・・・”
 「じゃあ、バイバイして出かけよう」
 しばらく、舗装された林道をテクテクと歩く。

 少し色づいた木々が、ところどころに映えていた。
 やがて右手に「くれないの径」のコース標識が目にとまった。 ここより、コース標識にしたがって、「高原湿原」をめざした。
 「くれないの径」にふさわしく、紅葉し始めた もみじ が、陽射に輝き、秋の深まりを感じさせてくれた。

 「コボル、もみじ きれいだね」
 ”・・・・・まだまだ だ ワン!”
 「うぅん! そうだね、去年の香嵐渓で眺めた紅葉に比べたら、まだまだ、ほんのはしりだね。 そうそう、来月は香嵐渓へ行こう」
 ”また、楽しみがふえたワン・・・・・”

 すこし、汗をかき始めた頃、もうせんごけ自生地の「高原湿原」に着いた。
 湿地帯は やや干上がっていて、湿原の面影が見られなかったのが、ちょっぴり残念!

 「コボル、落っこちないように!」

 ”だいじょうぶ!、ぼくよりそちらが心配だ ワン!”


高原湿原の広がりは、周辺の木々とあいまって、なかなかの見晴らし・・・・・。
 コボル、すこし暑そうに・・・、でも、得意げに先導!
 湿原を過ぎると休憩所につづく林道に出た。

 おなかも空いたので、早く休憩所にたどり着いて「昼食」にしよう と 足早に進んだ。
 テーブルとイスのある広めの休憩小屋に着いた。

 「コボル、ここで昼食にしようね。 ちょっと疲れたかな?・・・・」

 ”いやいや、まだだ ワン”


 (昼食タイム)
休憩を充分とったあと、後半の散策コースをきめて再出発!
 森林浴を楽しみながら、「岩の沢湿原」を経て、秋葉神社に向かった。

 湿原・林道を抜けると、急な階段状ののぼりにさしかかった。
 秋葉神社への裏参道となっている上り坂だ。

 「コボル元気だね」

 ”ワンワン・・・・・”
 秋葉神社への表参道をくだり、自然歩道を経て芝生広場に着いた。

 とたんに、コボルの でんぐり返し が始まった。

 「コボルの頭はど〜こかな?・・・!」

 ”ワァウワウ ワン・・・気持ちがい〜い ワン”
 
 コボルが芝生広場で戯れた後、「秋葉溜池」を横手に眺めながら、湖畔の径 を通って しょうぶ園へ・・・・

 季節違いで、しょうぶのない湿原、 でも快適に歩む・・・・・
 しょうぶ園の横手に見晴しのいい休憩所があり、ちょっと一休み・・・。
 「秋葉溜池」も眺められ、すこし汗をかいた肌に、そよ風が気持ちいい・・・・・
 「コボル、頑張ったからジャーキーをあげるよ」

 ”わうん〜 おいしい もっと!・・・・・”
 小休止の後、「秋葉溜池」から「南山溜池」へ・・・・

(南山溜池の湖面)

 水はお世辞にもきれいとは言えなかったが、周辺の木々が映える湖面には、なかなかの趣が感じられた。
 散策を楽しんでいるうちに、出発点の水車小屋に帰ってきた。

 約2時間のハイキングコースだった。
 連休日でも人出がまばらで、伸び伸びと散策ができた一日だった。
 「コボル、今日は元気に散策できたね。楽しかった?!」

 ”ワンワン!”

 「陽の暮れるのが早くなったから、早く帰ろうね・・・」


 ”ワぅ〜ン!”
                 2002/10/14 コボル
  
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 3連休の最終日、天気も秋晴れ、気持ちもウキウキ、
 以前にも出かけたことのある「御嵩(みたけ)の森」に行くことにした。
 中央高速道「土岐IC」から21号線を走って片道約1時間強で御嵩町「みたけの森」に着いた。
 今日のハイキングコースは、多くある散策道の中から、駐車場より反時計回りに楽しむことにした(詳しくはこちら