中山道_馬籠
長野県木曽郡山口村周辺地図
コボルと散策
<石畳の坂道を上がってたら、いつしか江戸時代にスリップした>のパンフレットを見て、島崎藤村の故郷馬籠を訪れた。

家からは愛岐バイパス→19号線にのって、約2時間強で馬籠バス停前の駐車場に到着した。

ここからはぼくが紹介しますぜぃ〜!!わんわん!・・

きれいな石畳に迎えられていよいよ出発だ。
今ではレトロモードとなっている郵便局とポスト。

”・・・何だか懐かしいわん・・・”
 「木曾路はすべて山の中である・・・」
  夜明け前 島崎藤村の記念館前で パチリ!

”おっ!なかなか物知りじゃん!”

(だってお母さん若い頃文学少女だったんだから???)

”そうかぁ!ぼくも見たいけれど わんちゃんは入れないよ。ちょっと残念だな。・・・”
茶店に 氷のハタ! と  すすき!

”うっ!夏と秋 このアンバランスが妙に気にいった!”
”これより馬籠宿に別れを告げて、旧中仙道の旅に行って参るぞ!!”

(コボル のりのりだねぇ〜)

[中山道]
 中山道は、はじめ「中仙道」と書かれていたが、中部山岳地帯を貫いている道路として、1716年以降「中山道」と書き改められ「なかせんどう」と読まれた。 江戸と京都を結ぶ重要な街道で、その延長は132里(約550Km) 69の宿場が置かれていたという。
 東海道・奥州街道・甲州街道・日光街道とともに「天下の五街道」の一つ。
 西日本の諸大名が参勤交代で往来した街道だ そうな。
”昔の旅人は藁ぞうりを履き・着物を着て・荷物を持ち、こんな長い階段をよく上がったもんだね”

”本当に感心するよね〜”
水車塚公園
ここで数人のおばさまのグループに会った。
”「あらっ! わんちゃんも一緒・・・・可愛いこねっ」 だって・・”

おばさま達に、男滝・女滝 までどのくらいかかるかを聞いてみた。
「そうねぇ ぶらぶら歩いて1持間位かしら?」
”そうか!頑張ろっと!”


[水車塚の碑]
 山家にありて 水にうもれたる 蜂谷の家族四人の記念に
                          島崎藤村 しるす

”ここは「梨子の木坂」と書いてあるよ”

名前の由来はなんだろうね?

またまた綺麗な石畳が続いていた・・・・・。

途中広場に繋がれているわんちゃんに会った。

最初わんわん吠えてきたが、 ぼくが近づいたら鳴き止んだ。

”えへへ ・・ぼくが男前だからかなぁ・・・”

”名前は小粋ちゃんだって・・・”  犬小屋に書いてあった。

ちょっと疲れていたぼくは、小粋ちゃんに会って元気が出てきた。

暫く街道を歩いていくと、峠の茶屋にさしかかった。
ここでちょっと一休み。

お父さんとお母さんは五平だんごを食べていた。
美味しそう!だった。

横を見ると石碑が建っていて、標高801メートルと書いてあった。

峠の茶屋は、馬籠と妻籠の中間点に位置する所だ。
峠の茶屋からヒノキの林道を暫く下ると、滝上橋が見えてきた。

(あと滝までもう少しかなぁ・・・)
”あっ!滝が見えた”

これは男滝だ。

入り口の看板に、
 吉川英治著”宮本武蔵”の舞台としても登場する場所と書いてあった。
 また、滝壷に金の鶏が舞い込んだという倉科様伝説もあるそうな。
これは女滝だよ。 

ここで昼食をとった。

夏と違って長く座っているうちに
だんだんと寒くなってきた。

「もうそろそろ帰ろうか?」    ”そうだね。”
わあ〜いきれいな水! 飲んじゃおっと!”

 (コボルはつめたい川の水が大好きだね)
水を飲んで元気が出たぼくが、あちらこちらと興味をもって嗅ぎまわり、楽しみながら寄り道をし始めたのを見て、お母さんが、
「コボル いい加減にしなさい」
と言って来た。

 素直に歩き出すと、お母さん いわく
「林道の中を歩くと汗ばんだ体がいっきに蘇ってくる、ああ〜気持ちいいこと!」
 だって!
往きにはあまり気にとめていなかった「一石栃白木改番所」
この辺一帯に宿が散らばっていたそうだが、今はここ一軒しかない。

宿の前の松がとってもいい感じだ。

[立場茶屋]
 宿と宿の中間にあって、旅人に休息と利便をあたえていた茶屋で、七軒ほどあって栄えていたそうだが、今では一軒だけ残っている。
石畳に沿って歩いているとぼくはバッタ(イナゴ?)を見つけた。

くんくん としてたら、 何だか美味しそうな・・・ぼくは一口で食べてしまった。

ああ美味しかった!!

(なんて残酷な事を!!)
ぼくはそんな事はお構いなしにどんどんと歩いて行った。

ちょっとここで一休み。 すごく良い眺めだ。
 ( 遠くに恵那山を望み、右下には馬籠宿が続く )

ぼくは感動した!
やっと馬籠宿に戻ってきた。

きょうは往復4時間強のコース。

”秋とは言うものの ちょっぴり暑くて疲れたわぁ〜ん!”
お母さんが土産もの屋さんで、竹傘を見つけてきた。
どうもぼくに被せようとしている。

「コボル かわいゆ〜い!」

”可愛くなんかないよぅ〜!”

嫌がるぼくを撮影のためにと捕まえて放さなかった・・・。
藤村記念館の隣に白壁と瓦屋根のどっしりとした建物。
藤村の有名な『初恋』の詩のモデルとなった『おゆう』さんの実家。

 だそうな・・・・
レトロ調の家の前に剥製の狸の置物があった。
”何だろう?ちょっと失礼して匂いをかいじゃおっと!”
”くんくんくん・・おやおかしい?知らない匂いだ。 くんくんくん・・・”

匂いをかいで不思議そうにしてるぼくを見て、皆が笑って通って行った。

”ぼくはたぬきに化かされているのか? う〜ん・・わかんな〜い”

「じゃぁ  コボル!狸さんとバイバイしょうか・・・」
”狸さんまた来るね〜”
              2002/10/3 コボル