マッカーサー連合国最高司令官

<聞きしに勝るショーマンで尊大なのにはびっくりしてしまいました。>

  ライシャワー博士は1948年から49年にかけて「日本人文科学顧問団」の一員であった。

<…何かわれわれがいいだすたびに、マッカーサー夫人がとてもたくみに話題をひきとって自分で答え、その上で 「将軍、あなたのお考えは」 と水を向けるのです。>

<日本人はマッカーサーのような人間に寛容ですが、アメリカ的民主主義精神の観点からみればひどく鼻持ちならないとうつります。ことに尊大なのにはいらだたしさをおぼえました。>

  引用が長すぎたが、へたな解説は不要である。

エドウィン G. ライシャワー 『日本への自叙伝』 (日本放送出版会、昭和57年第2刷)  (pp.299-30)