『いちご白書』 とは? |
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『いちご白書』 (青木日出夫 訳)は James Simon Kunen の The Strawberry Statement: Notess of a College Revolutionary (New York: Random House, 1968の翻訳である。 翻訳(pp.192-93) には、以下がある。 ストローベリー宣言がディーン学部長の口からほとばしり出た。 (中略) 「大学はぜんぜん民主主義的な社会ではない」 (中略) 「当大学において民主主義的に決定が下されるようになれば、わたしはここを去ることになるだろう」 (中略) 「ある問題に関する学生の賛否の表示は、いちごにたいする好みの表示と同じようなものだとわたしには思えます」 この箇所の主要部の英文は以下のとおり。 and on April 25, 1967, the Strawberry Statement sprang from the lips of Dean Deane, . . "A university is definitely not a democratic institution . . . Whether students vote 'yes' or 'no' on an issue is like telling me they like straberries." 原文からすると 「"いちごの好み" 発言」 という意味合いである。コロンビア大学の学生運動においてこの発言は大学側の意向を象徴するもので、原作はこの学生運動の総括的報告書 (日記様式) であるから、邦訳の題名は誤訳とも言えず、むしろタイトルの名訳の1つに数えられるべきであろう。。しかし、原作を読まなければ何のことかわからない題名でだ。ちなみに、『オックスフォード英語大辞典』 (OED) の全文検索をすると、1972年 Daily Colonist 紙の記事からの引用がある。学園紛争 (campus rebellion) の映画であるこの作品は "R rated" (17歳未満は保護者付き添いでしか見られない)にされた、のだそうだ。 |