第9種郵便物認可 オリジンベルスポーツ 平成17年(2005年)11月13日(日曜日) | |||||||
![]() 私はリトス島の冒険が解禁された日からずっと冒険を続けてきました。最近は生活費を稼ぐ為に冒険を一時中断したりすることが多かったですが、それこそほぼ毎日、冒険を続けて参りました。今夏に発表された『封鎖』は『解禁』された時点ですでに意識はしてましたがいざ、数日後にそれが行われると思うと、寂しい気分で一杯です。冒険はリトス島が初めてでして、右も左もマナーも全く解らない状況で、まずは『吹き出し看板』の出し方が解らない。『リトス等ガイドマップ』を見ても何にも書いてなくて、『吹き出し看板』を出すのに半日を要しました。話も程ほどに街の外に出て初めて敵と戦いました。今でこそムキムキHGなマッスルボデーですが、当時はHPも100チョイのモヤシ盗賊だったわけですから、2〜3回敵からダメージを食らっただけでエテルナさんが毎度毎度嬉しそうにお出迎えしてくれました。なんであんなに嬉しそうなのか今でも謎です。宿屋に行けば、人の良さそうなおばあさんがお出迎えしてくださったが、それはそれはとんでもない強欲ババアだったことはすぐ |
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に他の冒険者達も気がついたようでして、泊まるのに100G、お金を預けるのに手数料1割。なんて海の家価格なんだ!と思いました。正直、こんなババアの宿に泊まるくらいならば、死んだ方が増しだ!と何度フラフラでゴブリンに特攻した事か。そして笑顔でエテルナのお出迎え。何かを成し遂げた感じが溢れてくるようで暴利に屈しなかった自分に酔いしれるほどでした。後にこの『死に癖』がリトス死亡回数50傑の1人として名を残す事にもなったのですが・・・そのうち、宿屋前では初めての募集?になる『一緒に宿に泊まりませんか?』が出始め、今もしこの台詞を出そうものならばものすごく気味が悪いこと間違い無しですよね。それでも一人25Gは高価だった気がします。盗賊であった私は、敵からいろんなものを盗んでは売っていたので25Gは大した金額ではなかったんですね。それでもババアにお金を払うのは嫌だったので死んでましたが。そして、自身も初めて募集してみました。オリジンベル付近では経験値が少なかったから墓場で敵を倒した方が経験値は良かったのですが、さすがに一人では効率が悪かったんですね。だから街の外で募集してみました。程なくメンツが集まり、戦士・盗賊・僧侶・魔法使いというなんともバランスの良いメンツに皆が『良いメンツだね』ってそれだけで楽しく話せました。本当にそれだけでうれしくて・・・その時自身で一番コンプレックスだった『頭の回転が悪い』事と『反射速度が遅い』事も気にする事ないよって言って貰った時は本当に嬉しかった。また、自分の『力』を相手にゆだねる事ができるチェインを初めて体感して、皆がみんなチェインしてループしてオイオイ誰が攻撃するんだよ!ってそこでも楽しくて仲間との行動すべてが楽しくて本当に良い人達だと思ったんですよね。明日も一緒に冒険しようねって約束して、初めてFL登録をしたんだ。そして、トンテンカントンテンカンとうるさい鍛冶屋のアレンの家の横に座り雑談したり、色々と『他の世界』の冒険の事やリトスでの情報交換を時間も忘れて話しました。次の日も、当然のように全員集まってさーがんばろう!ってな感じでガンガン倒しては雑談の日々。そして、みんなに話を聞くと、どうやら私が一番依頼されている事が進んでいるのが判明し、じゃあー私がみんなを導いてあげるよ!って・・・今もすごく反省している事件に?がる訳なんですが、「護りのリング」の怨念を祓う依頼を3人がロイエから依頼されてたわけですが、私が先頭に立って戦闘を繰り返してたために、怨念は一向に祓われずに、まだそれだけならば良かったんだけども、私はすでに怨念を祓い柱の中心を調べる依頼を受けていたから、それを忘れて中心に行った途端!ヤツが出てきたわけですね。みんな、何?何?って驚いて、今までにない雰囲気の戦闘と敵にそれはもう全力で、圧倒的な相手の攻撃力でも、マダマダいける!諦めるな!的な掛け声と共に、自分も今まで溜め込んだ秘蔵の薬とか使いまくりつつ何とか、ほんと絶対負けると思われた戦闘になんとか勝利し、喜んだのもつかの間、自体を把握できたのは私だけで・・・それは他の3人の「依頼」をすっとばしてしまった事に気がついた私はものすごく後悔しました。今ではすっ飛ばす事の多いイベントだけど、その時はその「依頼」1つ1つに楽しみを持っていたと考えると、それらを奪ってしまった自分はものすごく申し訳ない気分で一杯になりました。今でも、その時の事をすごく後悔しています。3人は当然のように気にしなくていいよーって言ってくれたけど、今でもあの時のことを思い出して申し訳なく思うことがあります。その時の3人のうちの1人は今もウチに居てくれてるZaiねーさんだったりするわけですが。しばらくして、私も当時すこぶる高級品だったダイヤモンドを3個装備して敵からのダメージ1なそれはそれはシュールな盗賊として冒険を続けていたわけなんですが、宝箱探知のスキルを取らずにリュックを背負ってしまい、ものすごく凹みながら冒険を続けていました。ビアレスの宮殿まで行けるようになると、盗賊は結構人気の職になってました。盗賊がゴーレムからキュアポを盗んでほかの人に投げつける。これで結構キュアポも溜まるし経験値も溜まった。そしてそのキュアポを教会前で売っていた。こっちは特にお金が欲しいわけではなかったので、周りを見た限りの最安値で売ることにした。知り合いにもどこかで売った方が良いくらいの値段で売った。本当は仲間にはタダで渡しても良かったんだけど、申し訳ないからって少しだけもらうことにした。特に冒険を進めることも無く、宮殿で自己強化のお手伝いと、キュアポの配布をがんばってたわけなんですが、周りのみんなは『緑帯』になってたり、どんどん先に進んでいて、私は冒険を進めることにしました。知り合いに手伝ってもらいながら、見たことも聞いたことも無い戦法で敵を撃破して、すげーって思うと同時に自分が遅れている事を知らしめられた。だが、さすがに最後、『白い尻の悪魔』は運だと言われた。『白い尻の悪魔-The
evil spirit of the white hips-』は全体に混乱をおこす雑魚最強の敵だった。まともに戦って全員が無事であることは結構難しい事で、盗賊ならば逃げてラストボスまで行ってエテルナに逢ったほうが良いというので、必死で逃げた。ほんと盗賊は便利だと思った。そしてラスボス退治なんだけど、すごくわがままを言ってZaiねーさんにわざわざ「転生」を遅らせてもらって手伝ってもらった。申し訳ないなと思いながら、それはもう必死で、一人攻撃3人回復おいった感じで長期戦の末に無事に倒すことが出来たんだ。 爆誕『零的熱量』! 何とかボスを倒せて何とか自分も『緑帯』になったところでギルドを作ることを認められた。それまでにギルドを作ろう!って話しになってたので、私がギルドを作ることにした。正直、自分は超絶まったり人間だったので、戦隊モノで言うところのレッド的な位置とは程遠い、黄色とかなんかマイペースでカレー食ってるような自分だから、物凄い不安だったけど、まぁ問題があるようならばすぐにほかの人にリーダーを任せれば良いやって思ってた。そして、高い志も有るような無いような感じでギルド『零的熱量』は爆誕する。名前の由来は零的熱量すなわち0カロリーって事で、何事にも冷静に熱くならず超COOL!でいこうぜ!なんて事は無いんですよね。そんな世界で生まれた『ちっぽけ』な新ギルドに仲間は入ってくれて、さらにがんばろーって気になったんですね。それはまさに大事件ギルドが爆誕して、案の定まったりギルドとして・・・正直ギルドとしての活動はほとんど無かったわけなんだけど、突然その話はおこったわけなんですね。『どこか攻めてみない?』我々の場所はその時すでに『貿易商のアルマ右』という感じだったんだけど、本来のギルドの拠点として16箇所存在していたが、当然、『大きいところ』がそれらの場所を保持してたんですね。そうなると、ウチの守護神様はマダマダ弱い犬とかゴブリンだったので、そんな3つも首のあるようなヤツと戦っても鼻息ですっとばされるだろうと誰もが思ったんだけど、あたってくだけろ。まさに砕けるしかありえない結末だと解っていても戦うことにしました。そして、なんどか予想通りの結果が続いたんだけどそんなある日、戦ってみると、なに!?相手が同じ種類の守護神!これまでに無くアツい戦いを繰り広げた末に見事勝利!街の名前が『零的熱量』になった時は今までで一番ドキドキした。物凄く嬉しかった。みんな大喜びで「やったね」「やったね」って喜んでくれたのが一番嬉しかった。しばらく街の入り口に『零的熱量』の文字を抱え雄々しく聳えている守護神像の前でお話。倉庫の中にアイテムが入ってた。当然、今のそのアイテムの所有者は『零的熱量』のモノになるから存分に使ってよいんだけど、なんか悪い事しているような気がして、掲示板に「○○もらいました」なんて書いたりしてどうして良いのかまったく解らなかった。しばらくまったりと話をしていると、『零的熱量』からほかの名前に変わった。予想はしてたけど意外と早くきたかと思いつついつもの『貿易商のアルマ右』に移動した。なんか、ワイワイ楽しんで喜んで騒いだぶん切なくて、ちょっと本気で悔しかった。また拠点取ろうねって話したんだよね。戦って奪い取る「また」は結局来なかったわけだけど・・・ 他のギルドとのつながり。 私たちが『アルマ右』ならば、他のギルドもそれぞれの『場所』を持っていたところも多く、アルマ左や井戸の周りなど大体どこのギルドが何処にいるかなんとなくわかる状態であった。そんな中、アルマ右に行く途中で通らなければならない場所武器屋の鶏の辺りに集合している人達がいた。何度も通るのであー今日もいてるなって感じで認識はしてたんだけど、それ以上は特に無かった。だけど、どちらかが。おそらく向こうからだろうが話をするようになって、色々とほんとうに良くしてくれた。大変感謝しています。 『零的熱量』を世界に! 冒険もぼちぼち落ち着いてきたころ、ギルドを多くの人に知ってもらうために『情報端末』にウチの事を誰でも見れるようにしようと話し合った。私は『情報端末』自体は結構使ってたりしたが、『情報端末』に誰でも見れるようにする『規格言語』をまったく知らなかった。なにやら『規格言語』を直接知らなくとも『補助装置』を別途購入することにより手軽に制御できるということでそれを手に入れて作成することにした。どんどんと寒くなる時期から勉強を始めて、世の中に『情報公開』したのは猛暑が続く頃。みんなにまだー?って催促されて、頑張って作った。まぁ、なんか納得のいくようないかないような、本人のやりたいと思った事の半分もできなかった事の不満と、今の自分の実力ではこんなところかっていう納得とそんな感じのするモノだった。名前はいろいろ考えたんだけど、いつもの集合場所を、メールでよく打っていた言葉を、『貿易商のアルマ右』という場所を『情報源』の名前にした。いつもの場所。そのいつもの場所が変わらず『いつもの』場所であってほしいという気持ちでつけた。(仮)と付けたのは拠点を奪取できたらその度に名前を変えてやろうと思ってたんだな。あくまでもアルマ右は”仮”の場所で拠点を取る気マンマンだったからだ。絵のひとつでも書ければまただいぶ違ったんだろうけど、残念ながらそんなスキルは装備してなかったので、そこはすっぱり妥協することができた。そこにギルドの情報だけでなく、いろんな情報を載せることにした。結果、いろんなことをやろうとして自滅した感じになってしまった。微妙なモノがさらに中途半端という印象がついてしまった。そんな『情報源』だが、意外といったら極めて失礼なんだけど想像以上の冒険者達が見てくださったようだ。冒険を一緒した事がない方々とも知り合いになったりした。またそれがすごく嬉しかった。こんなことならば、もっと早くにやれば良かったなと少し後悔した。そして今、いまだに頭の中に描いた事が書けなく、絵心もなく、テクも無く、中途半端に更新してきた『アルマ右』だけど今ではすっかりお気に入りだ。ロゴとかも最後の最後でなかなか良いものが出来たと結構満足してる。やはり頭に描いた通りではないんだけれどもやはり、シンプルなのが一番良いね。 仕方が無い事。 以前ほど冒険もしなくなり、まったりすることが多くなってメンツもソロ活動することが多くなってきた。新規メンバーも増えることも無く、それ以前に新規冒険者が増えるのが難しくなってる状況でそれぞれの活動を続けていった。そんなある日、告げられた。ギルドの脱退。聞いたときは「うわ、なんで?」と思ったけど、まぁちょっと考えればすぐわかる事でギルドとしての活動が皆無な状態で特に何かを予定しているわけでもなくFLの延長として存在している集まりでしかなくなった『零的熱量』は『居心地』は良いかもしれないけど、更なる高み、新しいことへの挑戦を続ける冒険者にとっては足かせになってしまう。そのとき私は「仕方ないですね」って言った。便利な言葉だと思った。何が何に対して「仕方が無い」のか誰に対しての「仕方が無い」のかそれらすべての要因を包括する言葉として「仕方が無い」は最適だった。残念とも当然とも思えるなんとも妙な気分になった。後にほかのメンツは話してくれた。その人は私が強くなるのをずっと待っていたらしい。それを聞いたときはものすごく切なくなった。かつて、話してたときに「ウチのメンツで」ボスを倒せれれば良いねって言っていたのは自分にケツを叩いている状態だったのかなっていつごろからどれだけ待たせていたのかなと考えると気がつかずにいた自分が申し訳ないとしか表現できなかった。だから、脱退する時は「仕方が無いですね」ではなく「申し訳なかったです」って言うべきだったんだなと気がついたときにはまさに『後の祭り』だったわけですが。思い出しただけで切なくなりますね。 最果ての時、世界の終わりに・・・ あともう少しで世界は終わる。今までの冒険は、自分がもう冒険しなくても良いなって思ったときが冒険の終了となっていた。だが、今回が初めて冒険を続けたいのに続けることが出来ないという状況だ。強制的に冒険を終えなければならない。なんともえもいわれぬ気持ち。だから何をどうすれば良いのか全然わからない。冒険解禁になったときからずっとやって、まだまだ知らない謎や敵もたくさん居てるけど今の自分にそれらを知るには時間が足りなかったようだ。だからといって残念って思うことは無いけれど、今までいろいろ良くしてくれたり冒険したりしたメンツと『関係』が無くなっちゃうのかなと思うとそれが寂しい。『冒険』を今回初めてしたので、そういうものだといわれれば、あーそうなんですかって思うけど、それはそれで私にはすごく寂しい事ですな。ほぼ4年間この地で冒険を続けてきて冒険の事だけではなく、それ以外のこともだいぶ知ることが出来た。『情報源』も作ったしいろんな人に出会っていろんな考え方を知った。楽しかった。本当にいろいろあったけど、あなたが居たから楽しかったんだろう。また、この地が冒険の舞台になれば戻ってこようと思います。その時にはみんなまた出会えて一緒に冒険できた良いなって思います。最後にLoveDepth! 【 零的熱量GMメルト(男:冒険暦3年11ヶ月)の作品】 |
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◆◆◆ 重要なお知らせ ◆◆◆ 長らくご愛読頂きました「オリジンベルスポーツ」は オリジンベル閉鎖により今号をもちまして休刊とさせていただきます。 近い将来、このオリジンベルが再び冒険の地となり、 「オリジンベルスポーツ」が復活することを信じて ひとまずのお別れの挨拶とさせていただきます。 いままでありがとうございました。 オリスポ編集部 編集長チセ |
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