同人イベント事情

 残念ながら、いまのところ、大連では、いわゆる同人イベントの開催は確認できていない。ただ、アニメ誌には時折同人イベントの記事が掲載されるが、情報の事前入手は少々困難。アニメ誌に事前の告知があるイベントは滅多になく、現地のファンは、口コミに頼っているようである。また、出版コードが管轄官庁から付与されていない出版物は違法ということが建前である。  管理人は中国国内の他都市で以下のとおり参加した。もち、「一般参加」である。

ComicWorld上海2(2001年10月5〜6日)

 コミックワールドといえば、海外イベントに興味がある方は、一度は聞いたことがあるかもしれない。台湾や韓国、香港などで勢力的に同人イベントを展開している、エスイーの主催だ。管理人はHPで上海の告知を見つけ、国慶節の連休を利用して、のこのこ上海へと出かけていった。
 「遠東不夜城大酒店」というホテルの会議室が会場。ちなみにこのホテルは3つ星。1泊300元也。上海駅前の好立地。管理人もここに宿を取った。
 意外にも、当日管理人以外、日本人参加者の姿は見かけなかった。日系企業の主催で、上海も在住日本人が多いというのに。
 会場で、エスイーの社長の方にお話を伺うことができた。結構口コミで参加者が集まるそうで、これといった告知は雑誌ではしていないそうだ。現地法令との絡みが苦労するとのこと。当局に目をつけられたら、相当のペナルティも考えられ、緒についたばかりの中国での同人文化の芽を摘み取りかねないからだ。(日本の18禁同人誌持ち込みは論外ですよ!)過去には、や○いのポーズつけのため、コスプレイヤーが客室のベッドを会場に持ち込んでしまったことがあったそうで・・・。慌てて止めに入ったとの事。確かに事と次第によっては充分誤解されるわこりゃ。外資系企業はある意味スケープゴートになりやすい存在でもあり、神経使うであろう事は容易に想像がつく。
 同人誌はもっぱらコピー誌手製本。1冊10元前後。とはいえ、本の刊行まで至ってるサークルは少なく、イラストの展示・即売や、不用品の交換が主体。時間を定めてのステージでのコスプレ大会もあり、人だかりが出来ていた。

第一届上海同人交流会(2002年5月3〜4日)


 5月はメーデーとの関係で、中国でもゴールデンウィークとなる。少々気になって、10月のイベントで知り合った相手に手紙を出してみたら、やはり上海で行われるとの返事。
 今回は企業絡みではなく、完全な自主運営イベントらしい。会場は黄浦区青少年活動中心の一室。周辺にまでコスプレーヤーがたむろする。日本と違い、皆、コスプレのまま往来へ出てゆく。露出度の高い衣装は見かけないので、問題は起きないのだろう。五星紅旗の下に集うコスプレイヤー・・・。かつての中国を知っている者から見ると、隔世の感であろう。2日目はTVの取材まで入っていた!尚、「コスプレ」は日本語の読みでほぼ通じる。

 ちなみに、野外の写真で、彼女達が読んでるのは、管理人がプレゼントした、コミケ61カタログである。
Topへ