と、いうわけで「ひぐらしのなく頃に」鬼隠し編〜暇潰し編まで終了。レビューいってみよう。
連続殺人ノベル『ひぐらしのなく頃に』
ストーリー
昭和後期、いまだに古くからの因習が残る雛見沢村。
そこで毎年行われる「綿流し祭り」の日に4年連続して1人が死に、1人が消えるという事件が起こっていた。
そして、事件が起こり始めてから5年目の夏、村に引越してきたばかりの主人公がそんな怪事件に巻き込まれていく。
詳しくは公式の作品紹介見るのが早いかと。鬼隠し編が、体験版として配布されているのでまずは一度プレイするのが吉。
で、最初に気になると思うのが『ここでお断りしたいのは、本作品には俗に言う「選択肢」が登場しない点です。』というところではないかと思うのですが。
まぁとくに考えるまでもなく『読むだけ』なわけですね。
しかし読んでるだけでは、事件の真相に辿り着くことはできない、
というのも今現在発表されてる4編のシナリオはどれも、いわゆるバッドエンドであって、謎もほぼ謎のまま。
4編のシナリオは1編を除いて、3編とも全て同じ時間に同じ場所で起こった事件を描いてるのですが、
主人公が起こしたちょっとした行動によって一緒に行動するキャラクターが変わったり、同じ事件でも微妙にその様相が違ったりするわけです。
まぁ簡単に言えばよくあるサウンドノベルの『推理編』『ホラー編』『ギャグ編』などが切り売りされてる感じでしょうか。
設定等がかわるわけではないのでむしろギャルゲーの『〜子シナリオ』『〜美シナリオ』と言ったほうがいいのかな。
で、4編のシナリオをA〜Dとして、Aでわからなかったことが、Bでわかったり。
AではなんでもないことがCと照らし合わせると不可解なことになったりしてきたり、と
つまり次のシナリオが発表されるまでに各シナリオをよく吟味し、解体し、推理した時にはじめてこのゲームはゲームたりうるわけです。
『選択肢でなく、あなた自身が真相を探るサウンドノベル。
恐れるか。委ねるか。立ち向かうか。楽しみ方はあなた次第』なわけですな。
現在発表(売)されている4シナリオで謎は全て揃って、以降のシナリオはいわゆる『解決編』となるらしいので今が一番楽しめる時ですよ?旦那。
で、推理云々だけで各所でこんな評判になってるはずもなく
というか、むしろこっちがこのゲームの真骨頂なのかもしれませんが、とにかく『怖い』。いや本当にオシッコちびりそうになりましたよ?
直接死体の絵が出てくるわけでもなく、オドロオドロシイ声が出るわけでもないのに
ちょっとしたBGMの使い分け、効果音のタイミングが秀逸。
にぎやかな音楽が突然とまりひぐらしの声だけが響く、夜突然鳴り響く電話の音、チャイムの音、
ミステリアスなシーンで微かに聞こえるホワンホワンしたBGM
等々。
もう本当にこれだけでも怖いし、話自体も怖い。
なんというか夜寝るとき目を閉じたらもしかしたら枕元にナニカ立っているんじゃないだろうか、とか思っちゃうような怖さ。
くせの強いアニメ調の絵と前半部分のやたら長い(2時間くらいか)の日常部分さえ越せば(というか絵は後半の怖さとのギャップ、日常部分はそれが崩れたときの絶望感、と弱点だけれども弱点ではない、といった感じ)後半は謎と恐怖の怒涛の展開ですので、是非是非プレイしてみることをお勧めですよ。
久々にバナー貼っちゃうくらいのおもしろさ。