こんにちは!まひとおにいさん!
やあ!ミロミくん!いらっしゃい!
へーここがおにいさんちか−。なんかごみごみしてるねー。
…。ああ、おちゃをいれよう。あーそういえば、きのうケーキをもらったんだ。ミロミくんたべるかい?
わーいたべるたべる。
へー、この「ほんだな」なんか、へんな「ほんだな」だねー。
そうかなー。
あ、これ「ムーミンのほん」だ!かわいいね!
うーん、そうかー、そうだなぁ。「ムーミン」ってきくとたいていのひとは「かわいい」や「メルヘン」なんていうかんじをうけるとおもうんだ。
そうだよ、ぼくも、ムーミンのマグカップもってる。すきなんだ。
ムーミンを「サンリオ」さんのキャラクターに、ちかいかんじでかんがえているひともいるかもしれないけれど、おにいさんはそうはおもわないのさ。
ふーん
ミロミくんがよくしっているのは「アニメのムーミン」だとおもうんだけど。
うん、テレビでやってたんだー。
「原作のムーミン」はみんなのしっている「アニメのムーミン」とちょっと、あじというか、なんというかがちがうのさ。おにいさんがすきなのは「原作のムーミン」なんだ。
ちがうのー、じゃあ、おにいさんはアニメのムーミンきらいなの?ぼくのマグカップはダメなの?
そんなことはないよミロミくん。おにいさんは「すき」にもいろいろなしゅるいがあるように、ムーミンにもいろいろなたのしみかたがあっていいとおもうのさ。
うん
ただ、おにいさんは「アニメのムーミンだけがムーミンじゃないんだぜー」っておもってるのさ。
うーん、じゃあ、おにいさん。「原作のムーミン」はどんなふうにちがうの?
たとえば、さくしゃのトーベヤンソンさんのくに「フィンランド」では、「児童文学」というだけでなく「じゅんぶんがく」としてもたかくひょうかされているのさ。
じゅんぶんがく?
「ムーミンのほん」のなかのなんさつかは、おにいさんのようなおとながよんでもたのしめるっていうことさ。このばあい「じゅんぶんがく」っていうのはそれをたとえていっているんだね。
ふーん
ほら、ミロミくん、「ムーミンの本」が8さつならんでいるだろう?これがにほんごのげんさくのほんなんだ。
うん
どのほんもすきだけど、おにいさんがとくにきにいっているのは「ムーミン谷の仲間たち」というほんなのさ。
これはおとなのひとでもたのしめるとおもうんだ、もっとも、きにいらないひともいるかもしれないけれどね。
ふーん
さあ、ケーキのよういができた。ミロミくん、すきなのえらんでごらん。
ぼく、このチョコクリームのやつー。おにいさんは?
おにいさん、じつは「あまーいクリーム」がにがてなのさ。だいすきな「こおばしいパンケーキ」に「あまーいクリーム」がたっぷりかかっているのをみると、がっかりしちゃうんだ。
ぼくはクリームすきだな〜♪
そうだねミロミくん、すきなものがあるっていうのはいいものだよね。
モフ〜♪
ふだんのまいにちのなかで「すきなものをえらぶ」きかいっていうのは、いがいとすくないはずさ。
グフ〜♪
だからよけい、「すきなもの」っていうのはたいせつにかんじられるんだろうね。ミロミくん。
グフフウ〜♪
テメー