執筆担当:あむみ
2003年小平祭事前旅行03年度小平祭事前旅行として、オープンしたての大江戸温泉物語に行ってきましたので、報告レポートを以下に記します。
※決してはやり物に飛びついた訳ではなく、温泉評論家の観点から「都心の温泉とは」という温泉学会でも重要なテーマとなっている本事象を掘り下げるための極めて学際的な行動であることをご理解いただきたくよろしくお願いします。参加者は、おかわんさん、マサルさん、あ、の3人です。文章の内容については、3人の検閲後の文章となってますので、個人的な偏った(マニアックな)見方はなされてないものと見てください。
学際的テーマと言いつつも、いつものごとく内容については有益な情報は一切なし、となってますので、予めご了承ください。
「都心の温泉に行こう」
と言う高野財閥の勅令がかかり、急遽日帰り温泉ツアーの計画実行委員会が設置された。委員会メンバーは高野財閥総本山の日大船橋から程近い浦安、三鷹に在住する部下に白羽の矢が立った。高野財閥の御曹司であられる高野勝氏の御眼鏡にかなった候補地は以下の3箇所であった。
(1)ラクーア
(2)大江戸温泉物語
(3)お台場
この中から相応しいものを選択せよとの勅命を受けた使用人A(以下おかわんさん)、使用人B(以下あ)は困難な選択を強いられた。 「(2)大江戸温泉物語と(3)お台場って同じじゃねーかよ」という疑念を抱きつつも、高野勝氏から「なんで(2)がよくて(3)がだめなんだコノヤロー」と詰められたときには弁明の仕様がない。結局は「っつ ーか(2)でいいじゃねーか、コノヤロー」と逆切れし、大江戸温泉物語に行くことになった。※(1)ラクーアに関しては以下の理由より却下となった。決行日はKODAIRA祭前夜祭と、2003年度裏夏合宿事前対策も兼ねた5月31日(土)10:00〜となった。そして、集合後遠藤に電話をかけて「何でこねーんだ、コノヤロー」との電話をかけることについての全会一致で決定。集合場所は、三鷹人としてはJR新橋駅集合→ゆりかもめで大江戸温泉物語へ、というコースを想定していたものの、(1)千葉人2(マサルさん、おかわんさん)の強い政治的圧力があったこと、(2)時代の流れに逆行する年功序列制度が延々と引継がれており年長者の意見が絶対であることから、新木場駅集合→りんかい線で大江戸温泉物語へと向かうことになった。
- あ、の職場の前に座っている人が以前ラクーアに言ったときの感想が「せまい」。
- あ、の職場に近いためあまりくつろいだ気分にならない。(職場が目と鼻の先であり出勤気分になる)
- おかわんさんが東京ドームシティーアレルギーであるため、温泉内で発狂する懸念がある。
決行日は台風が東京を直撃した(なんだかイベント毎に台風が現れるきがするが誰の嫌がらせであろうか)。土曜日の朝、台風の中を朝早起きして出て行く姿は、あ、の嫁には相当奇異に見えたようで、当該行動は茶道部の評価をかなり落とした。当日の集合については「本当に10:00でみんな集まるのかよ」と言う疑問が的中し、あ→おかわんさん→マサルさんの順番で10:00を大幅に遅れて集合となった(特に2番着と3番着との間には顕著なタイムラグが記録された)。びりのマサルさんは罰ゲームとして昼ビールをおごることになった(りんかい線用のもの)。
11:00くらいにりんかい線新木場駅を出発。出発と同時にビールで乾杯(ぷしゅっ→ぐびっ→ぷはー)となった。しかしりんかい線は、新幹線やボックス席のローカル線とは異なり7人掛けの普通の電車であった。
周りを見渡してみるとビールを飲んでいる者は勿論、何か物を食べている者も皆無であった(乗客自体も少なかったけど)。はじめのうちは車窓から見える豪雨を眺めつつビールを飲むのも風流であった。特に大雪、大雨を好む異常気象フェチにとっては昼ビール気分を高揚させた。しかし、そのうち電車は地下に入り、3人は傍から見ると「地下鉄の電車で朝からビールを飲む酔っ払い」と言う状態になってしまった。心なしか車掌の視線も冷たい。
(ガラ空きのりんかい線で朝ビールする人)
(暴風雨の湾岸地域)10分程で大江戸温泉物語最寄の東京テレポート駅に到着。のんびりビールを飲んでいると即行到着してしまったので、最後はイッキ。
駅に着いてホームに降りたときの第一印象は「人がいない」。休日のお台場と言えば「観光客やナウな(死語)ヤング(死語)で黒山の人だかりではないのか」というおじさんの発想は脆くも崩れ去った。改札口を出て外に出ると台風による豪雨は強まる一方であった。そして視界に見える人間はゼロであった。「お台場ってもうさびれてるよな」と言う間違ったイメージを植え付けられたおじさん達は、大江戸温泉物語へと向かった。大江戸温泉物語は台風にもかかわらず多くの人が訪れていた。はとバスの観光コースの一つにもなっていて、観光バスが多数あった。
土日祝日の入館時間は4時間までの制限があるため、前回の箱根温泉ツアーのように3時間連続で湯船に使っていたらそれだけで終了してしまう。ペース配分が大切である。入館料は2700円。「高けー」と思いつつもやむなしと支払う。
館内に入る前に好きな浴衣を選択し、着ることができる(と言うか浴衣着用必須。館内では私服禁止であり、みんな浴衣姿でぶらついている)。各々が浴衣を選び、脱衣所(風呂に入る前でなく、入館する前に私服から浴衣に着替えるためのところ)で浴衣に着替える。このとき脱衣所を抜けたら、すぐ湯船かと思ってたマサルさんとあ、は下着まで脱いでしまい(係員がいなかったら、タオル1枚だった。。。)、その後の館内を浴衣一枚(のーぱん)で過ごすことになってしまった(殆どちかん状態)。
江戸風の町並みが広がっていたが・・・。江戸を連想させたのは、「大江戸温泉」というテーマ名と、火の見櫓だけ。なんとも「ちゃちい」感じだ。明治温泉だったら、赤レンガの洋館とガス灯ってところだろう。ちなみに、ビールは「るーび」とひらがなで右読みの表記。
ノーパン2名、パンツ装着者1名は上記の複雑な手続きを終え、やっと風呂にたどり着いた。本日は台風の接近により足湯が入場中止となっていた。しかし、「足だけしか浸れないようなちゃらい風呂はいらねーぜ」と硬派な3人は普通の風呂に進む。温泉の概要は以下の通りであった。
館内には温泉が一つしかなかった(1−(1)のみ)。温泉自体はぬるぬるして「これぞ温泉」といった風情であった。しかし熱い。数分湯につかると限界がきた。やむなく退散。他の風呂は温泉ではなく、普通の風呂であった。「なんだか大々的に宣伝している割にはしょぼいなあ」との感想であったが、おかわんさん、マサルさんも同様のようであった。
- 内湯
(1)本物の温泉(熱い)
(2)普通の風呂
(3)水風呂
(4)サウナ
(5)マッサージ風呂(泡風呂)
- 外湯
(1)普通の露天風呂
(2)普通でない露天風呂(熱い)
外湯については2−(1)の露天風呂は、台風直撃中と言うこともあり大雨であり、その中での露天風呂にはなかなかの風情が合った。上半身は雨で冷やされ、下半身は温泉で温まり、血液循環もスムーズに行われたようである。2−(2)の露天風呂については熱かった。1〜2時間くらい入った後、「風呂上りのビールが飲みてー」と言う気分となり、昼食の時間とも重なり、昼ビール決行となった。浴衣に着替えて食事処に繰り出すことにした(2名はノーパン)。やはり古き良き日本伝統の食材を使用した食事、と言うことでマサルさん、あ、は深川丼+生ビールを注文。おかわんさんは日替わり御前+生ビールを注文。まずはビールが来て乾杯。ジョッキ半分くらいまでイッキ(サウナにも入り体内の水分が不足していたためビールが進んだ)。そして深川丼が到着。が、しかし、その深川丼たるや、器は大なること大皿のごとく、味付けは薄味なること甚だしく、その上に乗っているものはアサリ(推定100匹、あれだけのアサリを食べたのは初)、刻み海苔(少々)、以上、であった。この目の前に出された物を深川丼と呼ぶべきかあさり丼と呼ぶべきかは議論の分かれるところであり、マサルさんとあ、との協議の結果メニューの深川丼は店側の不当表示との結論に達した。
(アサリ丼、店頭名称:深川丼)
マサルさんとあ、の目前には生ビール+箸休めの漬物+アサリ丼が鎮座し、アサリと漬物をつまみにビールを飲む展開が続いた。締めのご飯も大量に盛られており、かつ、薄味を極めたものであった。醤油をかけたり七味唐辛子をかけたりと何とかバリエーション豊かに攻めてみるものの、なかなか完食できるものではなかった(おかずはアサリしかないし)。一方おかわんさんの注文した日替わり御前は箸休めの漬物の他に刺身や冷奴等の小皿が数品あり、「これは日替わり御前ではなくつまみ定食じゃねーか」との様相を呈していた。つまみ+生ビールを堪能したおかわんさんと、あさり1年分を1回の食事で堪能したマサルさんとあ、は(特に後者の二人はつまみに飢えていることもあって)、「飲み足りねー」と場所を変えて飲みなおすことにした(大江戸温泉物語館内はしご)。
2件目の居酒屋(じゃなくて食事処)は館内のオープンスペースとなっている場所で、各自周囲のテイクアウトの店で購入したものを食べるところであった。おでん、フレンチフライ、ごぼう天婦羅等ビールに会うものを購入し、ビールで乾杯(しかし江戸とは全く関係ないなあ。関係無いといえば、江戸なのに銀河高原ビールしか売ってないのも全く関係無い。)オープンスペースはかなりの人がおり、皆浴衣を着ている(ノーパンの人も約2名程存在している)。そして大江戸温泉物語の従業員(ムダに多い)も全員浴衣姿であった。「これじゃー誰が客で誰が店員かわからねー」と言う状態であった。恐らく勤務時間でありながら客の振りをして昼ビールしている従業員も一人や二人はいるものと大いに想像出来る。奴らは相当暇そうだった。一人がテーブル拭いたと思ったら、別の人がまた同じテーブルを拭く。そしてまた別の人が・・・永遠回帰?
こんな閑散(おじさんたちの認識)とした僻地(23区内なのに交通費がかかる)にショボイ内容でボッたくる施設(温泉は1ヶ所しかねーじゃねーか)のくせにこんな人件費がかさむ運営をしているようでは、ブームが去った後厳しいだろうとの結論に達した。昼ビールを満喫して、後半戦に望んだ。しかし時儚くも「休日は4時間たったら出てけ」制度に阻まれ、後半戦はらくちんを満喫するには時間が短すぎた。タイムアップとなり大江戸温泉物語を出た。
外は未だに台風であった。人はいない。しかしおのぼりさん3人はお台場観光ツアーと名付け大江戸温泉物語周辺の観光スポットに繰り出した。まずは近場にあるフジテレビ本社に直行。「フジテレビ本社ビルの“まる”の中に入りたい!」との願望が渦巻いてきたおのぼりさん3人は本社ビル入り口に到着。展望台(←多分“まる”の中のこと)入場料600円。これを見たとたんおのぼりさん3人は急に斜に構えだし、「別に600円払ってまで“まる”の中に入りたくもないし」と突如ネガティブシンキングが生じる。“まる”の中に入るのは中止し、正面から館内に侵入。キャラクターグッズの店等をチェックするも特段欲しい物もなし。「企業の本社はつまらないものだ」との結論に達しフジテレビを後にする。
(何故売っているのか判らないキャラクターグッズ/関連)
台風による雨も小降りになり、お台場を散策するもやはり人は少ない。店もしまっているところが多い。「なんだかしょぼいなー」との感情が沸き起こり、お台場以外のどこかへ行くことにした。お台場から隅田川を上って浅草へ行く船があった。「浅草に行って神谷バーか場末の飲み屋でデンキブラン、モツ煮込み」と計画を立てる。寂れた街を抜け、桟橋が見えるあたりまで行くと、丁度、船が桟橋から離れていく光景が!おまけにその船は隅田川の方へ上っていっている!次の船の出発は1時間後であり計画は頓挫。ゆりかもめに乗っておじさんの街、新橋へ行くことにした。
新橋にとりあえず行って、どこかで飲もうかと言うことになったが、昼に食べたアサリ丼(自称深川丼)のせいでマサルさんとあ、は食傷気味であった。酒を主にしてつまみを少々との粋な居酒屋に行こ うと散策すること10分。薩摩郷土料理の店に入る。軍鶏わさ、キビナゴ刺し等を肴になぜか(腹いっぱいだったけど)ビールを以ってして乾杯。
ここで大江戸温泉物語に不満を抱いていたマサルさんから、国分寺温泉センターに行きたい、と言う極めてわがままな命題が出題された。趣旨としてはKODAIRA祭慰安旅行ということでKODAIRA祭一週間後とのこと。あと2週間しかない。無担保無保証無審査をモットーとするおかわん銀行とは異なり、当行は家内稟議申請、根回しの期間を見積もってもぎりぎりの時間である。稟議申請書作成のため、ここで一旦流れ解散となった。過去に接触した遠藤・田辺さんだけが特異に悪い存在で、一般茶道部員は紳士・淑女の集まりという印象をあむみ嫁に植え付け、稟議を円滑に進めるるべく、7時前という異例の時刻に撤収となった。
だが、国分寺温泉センター、まさかあんな緊張感あふれるものになろうとは、なまずでも予知できなかっただろう。