{メイドさんで巡る陸軍の世界}

和蝋燭で遊ぼう

 

 国軍では、戦地での照明機材として「蝋燭」が多用されていますが、その「蝋燭」の実際の照明能力は如何がなものであったのでしょうか?

 今回、戦前の「和蝋燭」を入手したために、実際に「燭台(キャンドルスタンド)」に設置してメイドさんと一緒に実験を行なってみました。


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燭台にセットした和蝋燭

オリジナルの「和蝋燭」を「燭台」に設置した状態。蝋燭は我が祖先が各戦線で「燭台」や「小田原提灯」や「がんどう」に設置し、敵の圧倒的な「フラッシュライト」や「ノクトビジョン」に対抗している。

 

 

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和蝋燭の底部

ピンボケの写真で恐縮ではありますが、和蝋燭の特徴である「芯」を見ることが出来ます。点火に用いるマッチは戦時下の「日本燐寸統制会社」製のもの。

 

 

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点火前

研究所内部に和蝋燭をセットした燭台を設置した状態。

 

 

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点火

点火した状態の「和蝋燭」であり、「洋蝋燭」に比べて光力が強い。

 

 

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点火後の光力

全ての電気照明を落として、和蝋燭のみの光源での研究所内部。上の写真と比較しても、かなりの明るさがある。

 

 

★文字の判読実験

 蝋燭の明かりのみでの、実際の文字の判別能力を見てみる。

 

 

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部屋の照明を落とす前の状態

「燭台」の後方に「東京ミュウミュウ」と、昭和16年発行の陸軍省パンフレット「必勝の道」を設置すると共に、メイドさんの前に「歩兵操典」をセッティングする。

 

 

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部屋の照明を落とした状態

上の「東京ミュウミュウ」と「必勝の道」の写真と比較しても、蝋燭の光源だけでもかなり正確に絵柄を見ることが可能である。

 

 

御主人様、歩兵操典を御読みいたしますか?

蝋燭の灯りによる文字の判別能力

写真は撮影に失敗したためにピンボケの状態であるものの、かなりの光力があり「歩兵操典」の読破が可能である。各戦線では毎夜この蝋燭の光源で作戦作業が行なわれたことであろう。

 


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