泰國軍
泰国は、大日本帝国と並んでアジアで唯一の独立を保っていた独立国であり、大日本帝国とは同盟関係であって、「大東亜戦争」勃発後は対英米に宣戦布告をしている。
当初は英国・瑞國よりの兵器輸入で自国軍の装備をしていたが、日本の対英米関係の悪化と、仏印との関係悪化にともない、日本よりの兵器輸入のウエィトが増加する。
戦勝祝賀閲兵式−写真1
昭和16年4月27日に開催された「戦勝祝賀閲兵式」での写真。左端はルアン・ピプン首相。昭和13年に「ビヤ・バホン政権」に替わって総理大臣となり、翌十四年に「最高統帥府陸海空軍司令官」に就任し、昭和16年に「陸海空軍元帥」に就任した。
戦勝祝賀閲兵式−写真2
同じく「戦勝祝賀閲兵式」での歩兵隊の行進状況。日本の「泰平組合」を通じて輸入した「三八式歩兵銃」にモーゼル式の銃剣を付けている。
戦勝祝賀閲兵式−写真3
ボフォース社製の八十粍高射砲を自動貨車で牽引中の、泰国軍高射砲隊。
戦勝祝賀閲兵式−写真4
戦車隊で、英国ビッカース社製の「カーデンロイ小型戦車」を装備している。
戦勝祝賀閲兵式−写真5
英国ビツカース社製「ビッカース六屯戦車乙型」
戦勝祝賀閲兵式−写真6
側車付自動二輪車隊
駐留軍と打合せ中のピプン首相
首相のとなりは泰國駐在武官の経験を持った、泰國駐屯軍参謀長の「守屋精爾」中将。守屋中将は開襟スタイルの薄いサージの将校用防暑服を着用。
来日した泰国軍事視察団
昭和18年8月28日、「下志津演習場」を訪れて「戦歩共同訓練」を視察中のピチット中将以下泰國視察団。軍服が英国式です。
泰國海軍軍艦「クロンゲイア號」
泰國海軍へ輸出された日本製の哨戒艇。絵ハガキからとりましたので、見苦しくてスミマセン・・・
泰國海軍兵学校生徒
「三八式歩兵銃」をもって、執銃訓練中の写真
潜水艦−1
4隻が日本に発注され、納入されている。
潜水艦−2
2001.2.13写真追加
砲艦「スリ・アユデユア號」
1938年、6月26日午前10時に神戸港でタイ扱く海軍に引き渡された、砲艦「スリ・アユデユア號」。1934年の「タイ海軍第一回拡張計画」にもとずいて、同型艦「トンブリ號」と共に日本の「神戸川崎造船所」で建造されたタイ国海軍の主力砲艦。排水量2265トン・速力16.5ノット・二十センチ砲4門を備えている。1941年1月17日の「コーチャン沖海戦」では、「フランス極東艦隊」にたいして果敢な戦闘を挑んでいる。
タイへ回航中の潜水艦−1
砲艦と同じく1934年の「タイ海軍第一回拡張計画」にもとずいて、日本の神戸三菱造船所で4隻の370トン型小型潜水艦が建造された。1937年〜1938年に掛けて逐次竣工した4隻は「マッチャーヌ號」・「ウイルン號」・「ブライチュンボン號」・「シムサムッタ號」と命名され日本海軍での基本訓練の終了の後に、1938年6月5日にタイへむけて神戸港を出港した。
タイへ回航中の潜水艦−2
2001.7.9写真追加
通報艦「スコダヤ」
英国ビッカース社で作られた通報艦で、のちに日本製通報艦を輸入されるまで使用したもの。
魚雷艇(名称不明)
泰軍は1935〜1937年にかけてイタリアから9隻の高速魚雷艇を輸入している。1941年1月17日の「コーチャン沖海戦」では、「第一戦隊」に「トラッド(艇番号−11)」・「ブケツト(艇番号−12)」・「スラシッタ(艇番号−21)」、「第二戦隊」に「ラヨン(艇番号−23)」・「ソンクラ(艇番号−33)」・「チョリブル(艇番号−32)」の6艇が出動している。「ソンクラ(艇番号−33)」・「チョリブル(艇番号−32)」は沈没し「トラッド(艇番号−11)」は大破している。
2001.7.17写真追加
泰國空軍所有の一式単戦
国軍より泰國へ供与された「一式単戦」の写真(昭和20年)であり、尾翼に国家紋章が記されている。後方には国軍「飛行第六十四戦隊」の「一式単戦」が見える。
泰國飛行将校へ空戦技術を講義中の国軍飛行将校
訓練中の状況
「一式単戦」搭乗の泰國飛行将校に指導中の、国軍飛行将校をとらえた一葉である。
2002.12.8写真追加
給油艦スムイ
本邦の函館船会社で1936年に竣工した基準排水量1854トン・全長73.15メートル・全幅11.88メートル・乗員40名の小型給油艦。2141馬力の機関を備え12ノットの速力を出す。
2003.8.24写真追加
九五式軽戦車
日本より泰国陸軍に供与された「九五式軽戦車」。一個中隊分に相当する十五から二十両前後が提供されたと伝えられている。
2006.5.1写真追加
集合した戦車隊。一番手前の「ビッカース六屯戦車乙型」に続き「カーデンロイ小型戦車」が隊列を組んでおり、遠方にも「ビッカース六屯戦車乙型」が見られる。
2006.8.28写真追加 ・・・NEW
機械化部隊の集結状況であり不鮮明な写真ながらに、写真後方にかなりの数の戦車が集結しているほか、手前では機械化歩兵と見られる歩兵の整列が見られる。