「英国王立戦争博物館」にある国軍歩兵装備
今回は「Ki−100」様のご好意で、氏が訪問をなされた英国の「王立戦争博物館」に飾られる「国軍歩兵兵器」の写真を御提供いただきましたので、当コムテムツで紹介させていただきます。
紙上を借りまして、「Ki−100」様の御好意に御礼申し上げます。
大東亜戦争コーナーにある国軍からの鹵獲兵器類
右端の「三八式歩兵銃」を装備しているマネキンであるが、「衣」の袖の身頃や「跨」部分の膝にある「当布」から推測して、正規の「防暑衣跨」ではなく、「代用冬衣跨」の内張りを剥がして作製した「防暑衣跨」を着用しているようである。
兵器拡大−1
拳銃は「南部式小型拳銃」と「十四年式自動拳銃」であり、大きさの比較が出来る貴重な映像である。中央には国軍期待の対戦車機材である「二式擲弾器(通称−タテ器)」で発射する「二式穿甲擲弾(通称タ弾)」が見られ、その隣には国軍基幹手榴弾である「九七式手榴弾」と「九一式手榴弾」が見られる。
兵器拡大−2
「八九式重擲弾筒」とその専用発射弾薬である「八九式榴弾」と、国軍の対戦車地雷である「九三式戦車地雷」が見られる。「八九式重擲弾筒」は「引革」が紛失している。
弾薬盒部分拡大
「弾薬盒」の拡大部分の写真であり、「圧搾ゴム引綿布」で出来た「弾薬盒−前盒」である。
足回り拡大
「編上靴」ではなくて「地下足袋」を着用しているが、「巻脚絆」は軍用ではなく民間のものらしく、また巻方も折り返しを付ける日本式ではなく、欧米に見られる「タケノコ巻」である。