枢軸国武官団−南方戦線視察

 

 

 「大東亜戦争」勃発後の昭和17年3月9日〜4月7日にかけて、「枢軸国武官団−南方戦線視察」の名称でドイツ国防軍の「クレチメル大佐」を団長とした「ドイツ」・「イタリー」・「ルーマニア」・「フィンランド」の4同盟国の武官が総行程20000キロの南方地域の視察を行いました。

 

枢軸国武官団−南方戦線視察日程

日  程

視 察 内 容

3月 9日

「東京」出発

3月13日

「香港」視察

3月19日

「バンコク」発、マライ「アロールスター」着

3月20日

マライ「イポー」〜「クアラルンプール」間密林視察

3月21日

シンガポール着 23日まで各種戦跡視察

3月24日

スマトラ「バレンバン」視察

3月25日

ジャバ島「パンドン」にて「レンバン」陣地攻略戦後を視察

3月26日

シンガポール着 比島渡航準備

4月 1日

比島「マニラ」着

4月 4日

比島「クラークフィールド飛行場」視察

4月 7日

東京着

 


 

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シンガポール「ジョホーバル」視察

「ドイツ軍」・「イタリー軍」は「熱帯服」が制式となっているものの、「ルーマニア軍」・「フィンランド軍」に、制式の「熱帯服」はあったのであるうか?

 

 

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マライ「ジットラライン」視察−1

英軍構築のトーチカを視察の状況。

 

 

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マライ「ジットラライン」視察−2

「佐伯静男」中佐(中央掩蓋上の開襟軍衣の隣の将校)から、「ジットラライン」突破の実戦状況の説明を聴く視察団。

 

 

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比島「キャビテ軍港」視察

破壊された米海軍潜水艦を視察の状況。「サーゴ型」でしょうか?

 

 

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比島「クラークフィールド飛行場」視察

破壊された「B17重爆撃機」を視察の状況

 

 

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海南島視察

「海軍航空隊」基地を視察中の状況。左よりドイツ「クレチメル大佐」・イタリー「ベルトーニ大佐」。それにしても南方での「クレチメル大佐」のサージの軍服は暑そうです・・・

 


2001.2.5 写真4点追加

 

 昭和17年3月25日に「枢軸国武官団」は、占領後2週間しか経過していない「ジャバ」島の「パンドン」を訪れ、激戦の行われた「パンドン要塞−レンバン陣地」の戦跡を視察視察しました。

 

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ジャバ島到着の枢軸国武官団

「一〇〇式輸送機」から降り立つ「枢軸国武官団

 

 

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現地軍である今村均中将指揮の第十六軍司令部の歓待を受ける枢軸国武官団

蘭印攻略戦は3月1日の第十六軍主力の上陸に始まり、「ポールテン」指揮の蘭印軍81000名は各所で敗走を重ねて、3月10日に全軍が日本側へ降伏している。

 

 

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「レンバン陣地」の戦闘後を視察中の枢軸国武官団−1

パンドン要塞−レンバン陣地」は、「パンドン攻略(3/7占領)」を最終目的とした「第二師団(師団長「丸山政男」中将)」の「佐藤支隊(歩兵第二十九聯隊基幹−佐藤半七大佐指揮)」と、「第三十八師団(師団長「佐藤忠義」中将)」の「東海林支隊(歩兵第二三〇聯隊基幹−東海林俊成大佐指揮)」主力を正面から迎え撃ち、激戦が繰り広げられた。

 

 

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「レンバン陣地」の戦闘後を視察中の枢軸国武官団−2

イタリー軍の「ベルトーニ大佐」が現地部隊指揮官に何か質問をしている状況。ドイツ軍「クレチメル大佐」はカメラを片手にパイプを口にしています。

 


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