{メイドさんで巡る陸軍の世界}
手榴弾で遊ぼう-1
歩兵部隊の軽機関銃と並ぶ近接戦闘の華であり、戦闘行動に必携である「手榴弾」の投擲方法を、メイドさんを用いて解説いたします。
・携帯方法
通常「手榴弾」は兵員各個の「雑嚢」の中に納めて携帯がなされますが、戦闘が近ずくにつれて、各個の「軍跨(ズボン)」の「物入(ポケット)」に収納したり、「革帯(ベルト)」に紐等で縛着します。
手榴弾の取り出し
「匍匐」の状態で、「九八式軍衣」の「軍跨」の物入れから「手榴弾」を取り出している状態。特に「偽装網」を装着するなどしているときは、「安全栓(安全ピン)」を引っかけたりしないように注意が必要です。
軍跨
九八式軍衣の軍跨の物入れには手榴弾を通常2個納めることが可能です。無理をすれば3個入りますが、戦闘動作で動くとポロポロと落ちてきますね・・・汗
*手榴弾はLSの模造品です
・発火方法
国軍使用の手榴弾の多くは、「曳火式手榴弾」であるために、投擲に当たっては信管頭部の安全栓を取り除いた後に、信管頭部を打撃する「発火動作」が必要となります。
国軍の基幹手榴弾のうち「擲弾筒」発射兼用の「十年式手榴弾」・「九一式手榴弾」は「信管」の「延期秒時」が7~8秒ですが、手投専用の「九七式手榴弾」・「九九式手榴弾」の「延期秒時」は4~5秒であるために、使用に当たっては注意が必要となります。
当コムテムツでは主に「九七式手榴弾」の使用方法を解説致します。
手榴弾の握り方
「十年式手榴弾」・「九一式手榴弾」・「九七式手榴弾」は「九九式手榴弾」の様に「信管」基部に「噴気煙」から手を守るための「保護筒」がないので、発火後の延期薬の燃焼煙が手にかからないように、「噴気孔」を外側に向けて握ります。
安全栓抜き取り状況
「安全栓」の紐を口でくわえて、引き抜きます。
安全栓抜き取り状況-メイドさん版
引き抜いた後の「安全栓」は投棄せずに、使用しなかった場合を考慮して保存しておきます。
発火動作状況
発火動作には「石」・「軍靴の踵」・「鉄帽」・「床尾板」等の堅固なものに信管頭部を叩き付けて確実に発火させます。上の写真では「昭五式編上靴」の踵部を発火のために用いています。
発火動作状況1-メイドさん版
「小銃」を左手に持ち替えて、「軍靴」ならぬ「ヒール」の踵で発火っ!
発火動作状況2-メイドさん版
「鉄帽」で発火っ!
・投擲方法
「手榴弾」の投擲方法には「立投」・「膝投」・「伏投」の3つがあります。
1.立投
「立投」は「点火」・「投擲」の2つの動作より構成されています。
立投
「発火動作」の後に、「手榴弾」の「発火」を確認して、目標に向かって投擲する。一番命中率の高い投擲法である反面、身体を敵火にさらす確率が高くなる。
立投-メイドさん版
「立投」の時は「小銃」は左手に持ち替えます。メイドさんの場合「歩兵銃」よりも「騎銃」を持った方がカワイイですね・・・
2.膝投
「膝投」は「点火」・「投擲」の2つの動作より構成されています。
膝投
「立投」と同じく発火動作と発火確認の後に、膝立ちの状態で手榴弾を投擲する方法。
膝投-メイドさん版
3.伏投
「伏投」は「点火」・「投擲」・「伏臥」の3つの動作より構成されています。
伏投1
「伏せ」の状態より半身を起こして、目標を確認すると共に、「手榴弾」を点火させて・・・。この写真の場合は右足の「軍靴」の踵を点火に利用する。
伏投1-メイドさん版
シマッタ、足の位置が上の写真と逆だった・・・汗。これでは軍靴(このばあい「ヒール」・・・)の踵で点火できない・・・涙
伏投2
・・・半身を起こして、「膝投」に準じた体勢で素早く「手榴弾」を投擲し・・・
伏投2-メイドさん版
伏投3
・・・地面に伏せます。
伏投3-メイドさん版