格納庫
2024.11.04(ヤマモモを植える!!)
秋晴れの本日、念願のヤマモモの苗木を植樹した。^^
俺はガキの頃からヤマモモが大好きで小学校の帰り道いつもの通学路を外れて、うちの裏山へ通じている
山道を一人で駆け登る。誰も通らない山道の外れに一本のヤマモモの木があったのだ。
誰にも教えないオレだけの秘密の場所である。^^;
毎年6月末から7月の初め頃になると授業が終わるや否やオレは誰も誘わずに脱兎の如く正面に見える山へ駆け登る。
オレん家はこの山の真裏である。友達はこの時期のオレの行動を不思議がっていたらしい。
藪を掻き分けて暫く獣道を進むと其処には高さが約3メートル枝ぶりが約2メートルほどのヤマモモが1本聳えていた。
小学4年生のオレには少し高いが何とか登ることは出来る、それに北側がこんもりと土手になっていてそこから赤黒く紫色に
熟したヤマモモが食べ膨大である。今の時代とは違い食べるものが豊富でなかった頃であり、この時期だけのオレの嬉しいおやつであった。
たらふく一頻り食べる終わると空の弁当箱を取り出してその中へギッシリヤマモモを詰めて持ち帰る。(給食なんて無い時代である)
弟やばあちゃんへのお土産である。
(ご心配なく、ばあちゃんがチャンと洗って食べさせてくれた)^^
再び山道を脱兎の如く我が家へ向かって駆け下る。息せき切って勝手口の戸を開け満面の笑みで弁当箱をばあちゃんに差し出す。
するとばあちゃんはニッコリ笑いながら「また卑し食いしてきたやろう」と言う、「何で判ると?」オレが尋ねると
「鏡見てみい、口の周りが紫色や…」。懐かしい…。^^
心配事が一つ、今日オレが植えた裏庭は土質が余り良くない、痩せた硬い粘土質の赤土で石がゴロゴロしている。
植え込み穴を掘るだけで一苦労であった、何とか丈夫に育って欲しいものである。
もしも2年後、懐かしい実を付けたならばイの一番にばあちゃんや弟に捧げたい。

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