格納庫
2024.03.18(合気道と居合道)
良く似て何とも紛らわしい。(笑)
合気道も居合道も古くから日本に伝わる武術が武道として進化したものである。
その合気道をオレは48歳の頃始めた。
もう少し早く始めたかったのだが、仕事の関係で全く時間に余裕がなかった。
やっと転勤で出先に移動したのをきっかけに近くの道場へ通い始めた。
合気道は仕手(攻撃を捌く方)と受け(攻撃を行う方)に分かれて交代しながら型の稽古を延々と行う。
仕手は素手で全ての攻撃を捌くが受けは時に木製の短剣や木剣、杖などで攻撃を行う。
合気道は相手の攻撃から自分の身を守る武道であり、こちらからの先手攻撃はない。
どこかの国と同じで、あくまでも専守防衛である。(当身は先手攻撃にはあたらない)
剣道や柔道などのような試合は無い。これもオレが気に入っているところである。
20年近く合気道の稽古に通い三段を頂いた。
さて居合道であるが、オレは昨年3月74歳で近くの道場に入門した。後期高齢者一歩手前の老人が何で今更と、声が聞こえて来そうである。(笑)
オレの人生残りは少ない、悔いが残らぬよう身体が動くうちにやりたい事を遣っておこうと思った次第である。
居合道は一人で行う、相手は居ない。しかし目の前には見えない自分自身が正座している。
この見えない自分に対して作法に則り抜刀し、斬撃を加え、刀を納める。
一人でやることなので、とにかく緊張するし肩に力が入る。何時も師範から「肩の力を抜きなさい」と注意を受けている。^^;
昨年の7月、師範に「9月に一級の審査を受けてもらわねば困ります」と言われる。
高齢で始めた事でもあり、この先何時まで稽古を続けられるのか全く見当がつかず、昇級昇段は考えていなかった。
しかし、ここまで言われると断る訳にはゆかない。聞くところによると合気道と同じく初段の審査には一級の取得が条件らしい。
そして稽古を始めて1年が過ぎた今年の3月、昇段審査で無事初段を頂いた。ありがたい事である。
しかし、この先何時まで居合を続けられるのかオレの状況は1ミリも変わっていない、願わくば合気道と同じく三段まで進めたら有難いことである。(希望
)
今を生きる全ての日本人のご先祖を辿れば必ずサムライや武士と呼ばれた人々に辿り着く。
我々日本人は全てサムライや武士の遠い子孫なのである。
オレは合気道や居合道など武道を始めた明確な動機はなかったが、この先達の魂にほんの少し触れたいと思ったのかも
しれない。
合気道 合気会福岡祥平塾 三段
居合道 福岡県剣道連盟 夢想神伝流 初段
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